山本尚のレビュー一覧

  • 日本の問題は文系にある なぜ日本からイノベーションが消えたのか

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     題名からして文系出身の私には不愉快な内容であることが予想されたが読み進めてみるとなかなか示唆に富むものであった。
     日本の科学的な停滞は文系出身官僚の科学の現場に対する無知によるという指摘は予想していた通りだ。若い研究者育成という大義名分を重視するばかりに、研究内容の重要性や貢献度が等閑視されて本当に必要なものに補助金が回らないというのは残念な事実なのだろう。
     ただ、単なる効率主義の論でないことには驚いた。後半部で日本の集団性を肯定したり、非論理的な思考こそブレイクスルーには適している。だから、日本人が新機軸を開く可能性は十分にあるというのだ。これは科学者の現場の意見としては貴重な指摘なの

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    2026年02月15日
  • 日本の問題は文系にある なぜ日本からイノベーションが消えたのか

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    本著の要諦は既存の知見を模倣、改善して新たな価値を想像する、
    「持続的イノベーション」ではなく、
    既存の常識を根底から覆す「破壊的イノベーション」が、
    生まれない事に対して警笛を鳴らしている。
    そして、その要因は「権威主義」に代表されるような、
    「文系」特有の慣習やしがらみに起因しているというのが本著の要諦になる。
    「問題は文系にある」というタイトルを見ると、
    「文系の知」そのものを否定しているかのように見えるが決してそうではなく、
    むしろ、技術的分野のみに影響が限定される「理系の知」と異なり、
    社会全体の構造を覆す可能性のある「文系の知」に対する期待の裏返しと受け取りたい。
    一応、「文系」の

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    2024年01月27日
  • 日本の問題は文系にある なぜ日本からイノベーションが消えたのか

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    確かに!や、なるほど!という感情がたくさん自分から出てくる本の内容だった。
    本のタイトルの内容だけではなく、その他の日本のヤバい性質を知れた。

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    2022年05月15日
  • 日本人は論理的でなくていい

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    ノーベル賞候補山本尚氏の著作。研究者として必要な心構えや自身の経験、トップ研究者たちがどのような人物であったか、そして日本の研究者がこれから破壊的イノベーションを起こしていくためには何が必要かが書かれている。
    日本人は内向型かつフィーリング型で、このような民族性を持つのは世界約150 の民族の中でも珍しいらしい。一方で論理的思考は苦手。著者いわく、ノーベル賞受賞者は日本人以外でもフィーリング型の人がほとんどであり、科学技術の世界で成功することができるタイプとのこと。
    しかし、現在の日本の大学では、研究者が書類の作成に忙殺されたり、重要な研究(純正研究、応用研究)に資金を集中投入できていない、若

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    2021年04月22日
  • 日本人は論理的でなくていい

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    BSフジのプライムニュースに桜井よしこと一緒に著者が出演。その時にこの本のことも触れられ、興味を引かれ、読み始める。日本人は、内向型の民族で論理的でなく、フィーリングで判断するが、それが科学技術の世界では、ブレイクスルーに繋がるという内容。科学技術の世界に携わる人は、ひとつひとつ頷ける内容なのであろうが、残念ながら創造的活動に身を置いたことがない自分にとっては、そんなものかと思うばかり。自分の学生生活を振り返ると本書にある通り、知識の暗記と答えを早く正確に出す勉強ばかりで、何かを深く考えたり、知的好奇心に憑かれ、勉強した記憶は、殆どありません。この教育姿勢の海外との違いを直して行くことが、先ず

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    2021年03月03日
  • 日本の問題は文系にある なぜ日本からイノベーションが消えたのか

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    「日本の問題は文系にある」というのは、本書の主張の一つではあるけれど、若干「看板に偽りあり」という印象です。
    とはいえ、イノベーションが日本から消えた理由としては、「そうかも」と思う部分が多々ありました。

    日本の官僚、とくに文科省の官僚がイケてないのが、日本の大学がイケてない原因、といったことが書かれている部分があるのですが、これについては、文科省や他の省庁の官僚と仕事をした自分の経験を思い出し、「そう!そう!」と何度も首肯しました。

    ちなみに、「破壊的イノベーション」という言葉が何度も出てくるのですが、いわゆるシュンペーターのいうところの「破壊的イノベーション」ではなく、「破壊的イノベー

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    2023年10月14日
  • 日本人は論理的でなくていい

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    著名な科学者である筆者が著した世界での日本人の戦い方。日本人の内向性やフィーリング重視な特性を活かし、逆に外向性や論理性の弱さをカバーすることが日本人だからこその世界でのあり方だと述べている。
    全体の前半がその内容であり、後半は著者の経歴や影響を受けた人々、研究についての話となっている。
    著者も述べている通り、日本の若年層は外向性も高まってきているため、「日本人」というくくりがどこまで通用するか分からないが、内向性やフィーリングも武器になるということはとても大切な視点なのではないだろうか。

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    2021年04月19日