【感想・ネタバレ】日本の問題は文系にある なぜ日本からイノベーションが消えたのかのレビュー

あらすじ

なぜ日本からイノベーションが消えたのか
ノーベル賞候補者で元日本化学会会長の現役科学者が、日米を比較しながら、日本閉塞の理由を明らかにする。
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それは空想でしかない
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文系官僚、有識者、政治家、大学、日本学術会議、サラリーマン経営者…
温暖化の真相こそ検証せよ
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櫻井よしこ氏 大推薦!

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日本人はもっと感動すればいい
フィーリングとセンスでは日本は世界ナンバーワンだ
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イノベーションは感動から生まれると言っていい。
集団主義の社会での感動は「持続的イノベーション」を、個人主義の感動は「破壊的イノベーション」を生みやすいと私は考えている。
日本はこれまで「持続的イノベーション」を得意としてきたが、今や世界は「破壊的イノベーションか、さもなくば死か」という段階に入っている。このことに日本は危機感が薄いように思う。
内向型で感覚型でフィーリング型という創造性に優れた日本的感覚が、様々な理由によって閉じ込められているとしか思えない。
本書では、日本人の民族性を大切にしながら、もう一度、日本の未来を明るく語るために必要なことを考えてみたい。

【主な目次】
第1章 私の破壊的イノベーション
第2章 日本人はもっと感動すればいい
第3章 問題は文系にある
第4章 「学術会議」は要らない
第5章 イノベーションは感動である
第6章 日本はやはり集団主義がいい
第7章 日本型イノベーションのために

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Posted by ブクログ

 題名からして文系出身の私には不愉快な内容であることが予想されたが読み進めてみるとなかなか示唆に富むものであった。
 日本の科学的な停滞は文系出身官僚の科学の現場に対する無知によるという指摘は予想していた通りだ。若い研究者育成という大義名分を重視するばかりに、研究内容の重要性や貢献度が等閑視されて本当に必要なものに補助金が回らないというのは残念な事実なのだろう。
 ただ、単なる効率主義の論でないことには驚いた。後半部で日本の集団性を肯定したり、非論理的な思考こそブレイクスルーには適している。だから、日本人が新機軸を開く可能性は十分にあるというのだ。これは科学者の現場の意見としては貴重な指摘なのだろう。
 皆が決まった結論に至ることを目指す日本の教員現場に対する批判もある。発想は個人的に、組織は集団的にという調和を図ることが我が国の強みを引き出すという指摘には大いに共感したのである。

0
2026年02月15日

Posted by ブクログ

本著の要諦は既存の知見を模倣、改善して新たな価値を想像する、
「持続的イノベーション」ではなく、
既存の常識を根底から覆す「破壊的イノベーション」が、
生まれない事に対して警笛を鳴らしている。
そして、その要因は「権威主義」に代表されるような、
「文系」特有の慣習やしがらみに起因しているというのが本著の要諦になる。
「問題は文系にある」というタイトルを見ると、
「文系の知」そのものを否定しているかのように見えるが決してそうではなく、
むしろ、技術的分野のみに影響が限定される「理系の知」と異なり、
社会全体の構造を覆す可能性のある「文系の知」に対する期待の裏返しと受け取りたい。
一応、「文系」の端くれとしては、「問題は文系にある」と言われないようにと、身の引き締まる想いがした。

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2024年01月27日

Posted by ブクログ

確かに!や、なるほど!という感情がたくさん自分から出てくる本の内容だった。
本のタイトルの内容だけではなく、その他の日本のヤバい性質を知れた。

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2022年05月15日

Posted by ブクログ

「日本の問題は文系にある」というのは、本書の主張の一つではあるけれど、若干「看板に偽りあり」という印象です。
とはいえ、イノベーションが日本から消えた理由としては、「そうかも」と思う部分が多々ありました。

日本の官僚、とくに文科省の官僚がイケてないのが、日本の大学がイケてない原因、といったことが書かれている部分があるのですが、これについては、文科省や他の省庁の官僚と仕事をした自分の経験を思い出し、「そう!そう!」と何度も首肯しました。

ちなみに、「破壊的イノベーション」という言葉が何度も出てくるのですが、いわゆるシュンペーターのいうところの「破壊的イノベーション」ではなく、「破壊的イノベーション」という言葉から連想されるイメージを狙って「破壊的イノベーション」という言葉を使っているようで、そこは気になりました(あえてそのような使い方をしているのならばよいのですが、「破壊的イノベーション」の本来の意味を理解していないまま使っているとすると、この本の内容が、根幹から揺らぐ気がしました)。

今後の日本のあり方については、まずは国として大きな絵を描き、そこに紐づくような施策の体系を考え、施策を実施していく中で、現実に合わせて施策をチューニングしつつ、大きな絵に近づいていくべきだと思うんですよね。
そういう政治家や官僚を生むような教育体系や、それらを受け入れる社会風土を形成していかないと、日本のこの先は危ういな、と思いながら、本書を読みました。

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2023年10月14日

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