中村一般のレビュー一覧

  • ニキ

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    面白かった。大多数の人と違う部分を持っいて、当人にとっては大事な心の一部だとしたら、それを避難しないでいる自分でいたいと思う。
    大多数に紛れ込むために、周りの反応を見て大多数の方に手を挙げている自分だと悲しくも再認識できた。

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    2025年05月10日
  • ニキ

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    ネタバレ

    自分の生きにくさをどう捉え生きていくかのヒントがありました。
    全体的にあまり気分のいい内容ではなくて救いを求めながら読んでしまったけど、二木先生の態度や言葉からは、諦めとそれでも生きていかねばならないという決意と希望を最終的に感じられてよかった。


    "人には誰にも見せられないことをする場所が必要だ"

    "自分に嫌われたらお終いだよ。自分にはそいつしかいなくて、そいつはいつでもこっちをジッと見てて、死ぬまで離れてくれない訳だから"

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    2025年03月21日
  • ニキ

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    最近読んだ本の中で私的には久々にヒットの作品。特別でありたい自分と皆から浮いてしまい、皆と一緒の感覚でいたいという相反する感情に揺れ動く主人公の様子に感情移入した。若い時の自分を見ているようでした。

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    2025年01月21日
  • ニキ

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    ネタバレ

    表紙が暗いし、話の入り方が不穏で、読後感が悪い系の話なのかな?と思ってドキドキしながら読んだけど、青春ストーリーだった。よかった。

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    2024年10月02日
  • ゆうれい犬と街散歩

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    人は傷つけあうが、癒し合える。
    許されるように、というよりは
    知る。知り続ける。知り続ける努力をする。

    街には人が住んでいるという前提で、
    スラムツーリズムにならないよう、
    街歩きを楽しみたい。

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    2024年07月03日
  • ニキ

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    少しずつ、自分が何が好きだったのかがわからなくなっていった。それでいい、と思った。こうして元の自分が消えてしまえば、きっともう少し息がしやすくなる。
    それでも、中学に入り、卒業する頃になっても、空気は薄いままだった。(p.29)
    人を見下して心をなだめる自らを蔑む気持ちと、その心理を知っているという自負、そうした自意識がキャベツやレタスの層になって、心を襞だらけにしていた。(p.31)
    …理解不能なものをこうして「そういうものだ」と押しつけられると、こっちが、明文化されていないものに関しては何が本当で嘘なのかを見抜くのが不特手なことに付け入れられている気がして、不快で、不安だった。そしてなぜ、

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    2024年05月24日
  • ゆうれい犬と街散歩

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    ネタバレ

    とある個性派ネット書店を冷やかしていると、こんなタイトルの書籍を大々的に紹介していた。
    『ぼくのちっぽけな人生を誰にも渡さないんんだ』
    心惹かれるタイトルだなと思い、すぐさまネット中古本屋に直行(←その店で買えや!)検索したら、本書『ゆうれい犬と街散歩』がヒット。ポチリとした。
    数日後、届いた本書を見てびっくり。
    イラスト付きのサイン本でした。
    たまにこういう「当たり」があるのでネット古本屋で買うのはやめられない。
    さて
    肝心の中身なんですが。
    すごく良かったです。
    このマンガは主人公の「私」が、ゆうれい犬を伴い、東京の街を散歩する、というスタイル。
    ゆうれい犬とはなんぞや?と云うと、いつもひ

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    2023年08月01日
  • ニキ

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    ネタバレ

    「広一は気が付けば手を挙げていた。内心の激しさとは裏腹に、少し肘ひじを曲げた遠慮がちな挙手だった。」
    この文に作者の才能の全てが込められていると言っても過言ではない。文字にすればほとんど変わらない2つのシーン。しかし、そこに至るまでの過程、内心の激しさの理由、そして誰の名誉のために手を挙げるのか。
    ぜひ最後まで読んでほしい1冊。

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    2023年05月30日
  • ニキ

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    “変人”や“奇人”に分類される大人は、大抵の場合”普通の人”のフリをして世間をうまく渡る術を会得しているが、子どもは”普通の人”になるために”普通”を勉強している最中である。そんな”変人”である大人と子供が対等に向き合う話。

    二木も広一も、実生活で周りにいない特殊なタイプだから、一挙手一投足に意識を奪われた。
    彼らの次の発言や行動を早く見たくてページを捲る手が止まらなかった。

    異論の余地が無いほど、比喩が的確。
    ほんとうにおもしろかった!

    余談やけど、「自分の飛躍した発言に周りが面食らった反応をするが、自分の中では筋道がきちんとある。」という部分を読んで、共感した。
    バイトで、”周りの人

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    2022年04月10日
  • ニキ

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    ネタバレ

    人とうまくコミュニケーションがとれない
    高校生と
    小児性愛者という秘密をもつ教師とのバトル。
    これはホラーなのか?
    人間同士の成長ドラマなのか?
    はたまた敵か味方か、悪か正義か?
    その不安定な揺れに
    どんどん物語にひきこまれる。
    最後は
    クラス全体を巻き込んでのコメディや
    立場を越えた友情のようなものもあり
    「爽快青春小説」とか
    一言ではあらわせない複雑な面白さがあった。

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    2020年10月10日
  • ニキ

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    ネタバレ

    読んでよかった。
    変人生徒と変態教師が出会った。
    大衆とは違う自分を隠す教師と、隠せない生徒。
    教師側は自分の信条を宗教と言い、死ぬその日まで守りきる、その覚悟を持って生きている。
    そんな先生と生徒の徐々に関係が出来てくるのは、見てて良かった。

    途中のイジメは胸糞悪かった。生徒も先生も変であっても、他人に危害を与えていない。1人の人生を必死に生きているだけなのに、人と違うことに指を指してきたいじめっ子は罰が当たってほしい。

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    2025年08月01日
  • ニキ

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    個性的な高校生と、美術教師の奇妙な関係が描かれている
    一般的な感性との違いにより周りから浮いてしまうことに悩む高校生
    特殊な性癖を隠して良い大人を演じ続ける教師
    一見相入れない2人だが、認め合っていくのはお互いマイノリティだからか?
    人はそれぞれ、他人に言えない秘密を持っているのかもしれないが、それを飼いならすことで生きていっている
    それが当たり前のことかもしれないが、その秘密を打ち明けることができる人がいれば心が解き放たれるのだろうか?
    そんなことを感じさせられた

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    2025年07月20日
  • ニキ

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    多数派になろうとする気持ちはよく分かる。
    自分が特別だと思い込む気持ちもよく分かる。
    他を寛容的に受け入れることよりも自分自身を好きになることを、まずは大切にしていきたい。

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    2024年10月20日
  • ニキ

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    ちょっと変わったテーマというか、関係性だけど、そこがまた新鮮でした。勢いよく読めて面白かったです。主人公にも共感できるし、二木先生が謎めいてるけど筋が通ってる感じがして、2人のやりとりも良かったし、個性的でセンスある作品だなと思いました。

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    2024年01月05日
  • ニキ

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    ネタバレ

    これはどうなっていくんだろうとページをめくる手が止まらず。
    最後の教室のシーンは、没頭しすぎて、なんなら目が血走っていたかもしれない。

    人それぞれ違うはずなのに、多数が正義になることの危うさを感じる。
    でも、二木先生の抱えているものが大きすぎて、それを知ったらやっぱり私は受け入れられるのだろうかと考えさせられてしまった。

    広一の小説はどうなったんだろう。
    吉田との関係はどうなったのかな。
    気になることはあるけれど、なんとなく上手く収まったような。
    今も余韻をひきずっている。

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    2023年11月15日
  • ニキ

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    表現は、少し汚いかもしれないですが
    「ブッ飛んでいる」
    読みはじめてすぐにこんな言葉がパッと浮かんだ。出てくる主人公、今まで出会ったことがなく新鮮でした。好き嫌いはあると思いますが、私は好きだったので☆4にしました

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    2023年10月10日
  • ニキ

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    最初主人公はしょうもないなと思っていたけど読むにつれて好きになっていくな。本が好き故の語彙力の多さと面白い話の意図を捉えられないことくらいでいろんなこと分析してだいぶ頭が回る方だと思った。

    一気読みしてしまうくらい楽しめたのは人の秘密をどんどん知っていく面白さで悪趣味だなと思ったけどどんどん多様性についての話になっていく。

    最悪な関係から良い関係になっていく様が良かった。先生も主人公のやりとりはどれも楽しく読める。

    好きなワード「君の血管には尿でも流れてるの?」なかなかこんなユニークな返しできない!

    設定からして面白い。作者の一冊目なんてすごい。次の作品も読んでみたい。

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    2023年06月15日
  • ニキ

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    変って思っている子が、自分の周りにもいた。
    普通じゃない。子どもらしくない。
    普通や、らしさっていうのはどういうことなんだろう?
    必要なことなのか?
    改めて考えてみても、物事と同じく表も裏もある。

    多数派に属さなくても、自分の心の大事な一部分を愛し、自分自身でいられることの強さを保てる人でありたいたと感じた。

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    2023年04月23日
  • ニキ

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    ネタバレ

    田井中がやばいくらい空気読めなくて
    共感性羞恥ギャンギャンだった。
    なんでそーなるんだよー
    なんでそー思うんだよ〜
    ちーがーうーだーろー!!
    お母さんも苦労してる。
    病院にまで行っていっその事病名が欲しいと。
    その位ボーダーなんじゃないか。
    二木も結構自制出来てるようで
    やっぱりギリギリだと思う。
    漫画描いてる描写は無かったけど
    その描いてる時の顔はやばくなってると思う。
    そうして捌け口にしてるんだろうけど。
    逆に学校という絶対的な監視下の元に
    自分を置いておいた方がいいんじゃ無いかと
    思うラストだった。
    田井中のイジメも止んではいないけど
    なんか田井中なら飄々と乗り切れそう。
    何もかも解決し

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    2023年03月28日
  • ニキ

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    ネタバレ

    変人の広一が美術教師二木先生の秘密、ロリータでオタクでエロ漫画作家である事を知って脅迫するところから物語は始まる。二人の関係の強弱が変化する様子が面白い。クラスのイジメも普通にあって何ら解決されないところも、救いがある様で全くないところも小説らしくなくて良かった。

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    2023年03月06日