杉浦泰のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ過去の経済誌などを振り返りつつ、いかにバズワード化した言葉/概念が取り上げられてきたか、そしてそれらが現在どのように帰結しているのかを淡々と振り返った一冊。著者曰く、所謂バズワードに惑わされてしまう背景には、「飛び道具トラップ」「激動期トラップ」「遠近歪曲トラップ」の3種のトラップがあるとのこと。
経営コンサルとして働き、いかに言葉が曖昧に使われているか(DX、リーン、アジャイル・・・)を痛感している中で、この本の主張には納得感がある。一言で言ってしまうと、どれだけ新たな概念を提示しそれが世の中に流布しようとも、経営の本質を構築する太い論理には勝てない、ということなのだと思う。個人的に興味深か -
Posted by ブクログ
【星3.5】
AI・DXなどその時代ごとの雰囲気に流されず、物事の本質を掴むことが重要。そのためには近過去を紐解き、歴史から学ぶこと(逆タイムマシン)が効果的である。
まとめるとそんな内容だと思う。
1例として現在叫ばれている「少子化問題」について、一時代前は人口増加が問題視されていたことが書かれてある。
おっしゃる通りであり、おかげで歴史を学ぶ意義を強く認識することができた。いい内容である。
ただ、その内容に比しては本の量が多すぎると感じた。要は冗長感が強い。半分の100ページぐらいで十分ではないだろうか?
あと、著者お得意の「ストーリー」の話も随所に出てきて話の纏まりも今一歩。
いい