杉浦泰のレビュー一覧

  • 逆・タイムマシン経営論 近過去の歴史に学ぶ経営知

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    失われた30年を日銀や財務省のせいにするのは典型的な環境他責。
    自分自身の過去を振り返るとき、昔の悪いことつらいことは忘れがちで古い時代を美化しがちだ(遠近歪曲)。
    本書の事例では、住友銀行の組織改革が昔なつかしい。住友の組織改革はその後多くの銀行に模倣され、バブルの一因となったと指摘する人もいる。80年代バブルを研究している方は、この部分はぜひ読むべき。

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    2025年03月22日
  • 逆・タイムマシン経営論 近過去の歴史に学ぶ経営知

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    ポジティブなビジョンを描くことにリーダーの役割がある。それを求められる経営者は、複雑で前例のない問題を人一倍抱えてアタマを悩ませているにもかかわらず。

    自分はそんなツラ〜い経営者になりたいのか、それとも他責思考に安住して気分安らかに思考停止したいのか、さてどっちだ?

    KING&PRINCEは『迷ったときには険しい道の方へ』というけれど…

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    2024年02月10日
  • 逆・タイムマシン経営論 近過去の歴史に学ぶ経営知

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    自分が生きる環境や会社なども、成功している会社なども、流行りのキーワードとか時代の空気とか国・地域のマクロな状況で括らずに、個別の文脈に着目して認識すべし という話。
    同じ日本、業界、規模で比べても上手くいっている組織や事業もあればそうでないところもある ということを思えば、あたりまえといえばあたりまえの話だけど、自分も含め多くの人が見落としていることに気づかせてもらえた。
    戦後の日米の主要産業の歴史をダイジェストで知れたのも収穫。

    あと、少し本旨からは外れるけど、日本であれば現時点の現象や問題だけでなく人口減少が一服した先の社会を見据えるべきという主張も確かになと思った。

    「おわりに」で

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    2023年01月16日
  • 逆・タイムマシン経営論 近過去の歴史に学ぶ経営知

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    年に一冊会えるか会えないかの #読み終わって窓から外を見てみたら世界が違って見える本 に今年滑り込みで出会えました。

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    2021年12月29日
  • 逆・タイムマシン経営論 近過去の歴史に学ぶ経営知

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    久々に超面白かった。恐らく山口周氏の「ニュータイプの時代」で紹介されていたのだと思う。楠木氏の著書は他も読んでみたい。

    ・飛び道具トラップ
     AI、サブスク、ビッグデータ、DX、SDGs
    ・激動期トラップ
     今こそ激動期、ことごとく外れる未来予測
    ・テンゼロ論
     ソサエティ5.0
    ・技術は非連続、人間は連続
    ・「大きな変化」ほどゆっくり進む
     インフラは30年にしてならず
     要素はシステムに先行する
    ・遠近歪曲トラップ
     隣の芝生は青く見える、シリコンバレー礼賛
    ・半世紀にわたって崩壊を続ける日本的経営
     日本企業もアメリカ企業もない、マクロへのすり替え
     アイリスオーヤマ、「ピンチはチャン

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    2021年05月09日
  • 逆・タイムマシン経営論 近過去の歴史に学ぶ経営知

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    過去の記事を結果が判明している現在に、内容を検証し思考のバイアスを説明した良著❗️特に時代を抽象化するマジックワードに翻弄された企業、経営者について記された内容は、時代の転換であると言われている今こそ確認すべき内容だと思います❗️

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    2021年03月14日
  • 逆・タイムマシン経営論 近過去の歴史に学ぶ経営知

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    2020/10/09 逆・タイムマシン経営論 楠木建・杉浦泰
    「本質」を過去に求める
    騒々しい「今」にちょっと距離を置こう
    コロナ禍で在宅の時代に、すこし落ち着いて考えてみることをお勧めする著者楠木建先生の思いが窺える

    情報過剰の時代、断片情報に振り回されるのでは無く、
    むしろ「過去の事実・歴史」から、「本質=簡単に変わらない」ものを掴み出すことを狙いとする。
    「ファクトフルネス」に習えば「パストフルネス」
    「文脈思考」歴史→豊かな文脈 

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    2020年10月09日
  • 20社のV字回復でわかる「危機の乗り越え方」図鑑

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    過去復活した企業の解決ストーリーを書いている。
    伊勢丹
    ファーストリテイリング
    P &G
    森ビル
    パルコ
    アイリスオーヤマ
    時代の変化に対応した取り組みが見受けられる

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    2025年06月13日
  • 逆・タイムマシン経営論 近過去の歴史に学ぶ経営知

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    ▪️飛び道具トラップ
    ある特定の企業の文脈での局所的な成功がどこでも効果を発揮する「万能の必殺技」であるかのように曲解されて発動する

    ▪️飛び道具トラップのメカニズムと駆動プロセス
    1.「同時代の空気(技術革新や環境変化)」の土壌の上で
    2.人々の耳目を引く成功事例が生まれ
    3.それを「飛び道具サプライヤー」があおる中で
    4.「同時代のノイズ」が発生し
    5.「飛び道具」が過大評価され
    6.関心を持つ人々による事例文脈からの「分脈剥離」が起こり
    7.「文脈無視の強制移植」が行われ
    8.「手段の目的化」と「自社の論理分脈との不適合」により逆機能が起こる

    ▪️飛び道具トラップ回避の思考ステップ

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    2024年04月20日
  • 逆・タイムマシン経営論 近過去の歴史に学ぶ経営知

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    経営判断を惑わす「飛び道具」「激動期」「遠近歪曲」といった3つの「罠=トラップ」を回避するために近過去の歴史を検証し、本質を知るというのが逆タイムマシン経営論です。

    罠にハマるメカニズムと駆動プロセスがわかりやすくまとまっていて、読みやすい本でした。

    遠近歪曲トラップや文脈思考が、こういった本で読む限りでは理解できるのですが、いざ自社にあてはめると知らないうちにバイアスがかかってしまいそうです。
    「破壊的イノベーション」を狙っているときにもこういったバイアスを意識しておかないと失敗しそうですね。

    また、最近話題の生成AIもシンギュラリティや「AIが人間の仕事を奪う」などと話題になっていま

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    2023年09月29日
  • 20社のV字回復でわかる「危機の乗り越え方」図鑑

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    2023年41冊目。満足度★★★★☆

    IBM、Apple、GE、カルビー、オムロン、パルコなど内外20社の企業の事例を紹介

    誰でもその名を知っている様な企業にも、かつて「危機」があり、各社がそれをどの様に克服してきたかを簡潔に解説

    あくまで広く浅くなので、興味を持ったケースは本書で紹介されている参考文献などで深掘りすると良いだろう

    あのP&Gも日本進出して赤字が続き、一時撤退も考えた話など興味深い

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    2023年06月27日
  • 逆・タイムマシン経営論 近過去の歴史に学ぶ経営知

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    出来事を周りに流されず、時代の雰囲気に飲まれず正確に見抜くことが重要。そこには数々のバイアスがある。それを過去にさかのぼって検証してみようという本。

    言われてみると、横文字のキーワードで扇動するようなミスリードや、メディアが注目している事による過大評価、全く誤った論理だが刷り込まれてしまっているような「マジックワード」は溢れている。

    例えば、洗濯物を折りたたむロボット、ランドロイド。セグウェイ、3Dプリンターのように画期的な製品ではあるが、浸透しなかったもの。Googleグラスなど。見掛け倒しで実は生活に必要とはされていない商品。問題解決の押し売り。

    サブスクリプション、シェアリングエコ

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    2022年10月28日
  • 逆・タイムマシン経営論 近過去の歴史に学ぶ経営知

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    まず、日経ビジネス(だけでなくビジネス誌全般)が産業界に対して仕掛けて来た「トラップ」を切り口とした平成史として読めば、この上なく面白い読み物である。それらを著者は「飛び道具トラップ」(主にIT戦略)、「激動期トラップ」(”今は激動期だ”という尽きない煽り)、「遠近歪曲トラップ」(シリコンバレーや海外はなんでもよく見える)にカテゴライズし、実例と当時の記事画像も使ってストーリー見事に語り掛ける。

    トラップというからには、ここに載っているビジネス誌がやってきたことはほとんど悪事ということになる。日本のサラリーマンは先進国比較において読書量が非常に少ない(それは大学生もしかり)と言われるが、そこ

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    2022年06月26日
  • 逆・タイムマシン経営論 近過去の歴史に学ぶ経営知

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    2022年38冊目。272ページ、累計10,835ページ。満足度★★★★☆

    大袈裟に喧伝されることが多い世の中のニュースや出来事について、少し寝かしてみることのススメ

    近視眼で物事を見がちな人には参考になるだろう。

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    2022年04月21日
  • 逆・タイムマシン経営論 近過去の歴史に学ぶ経営知

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    ・サブスクリプションとは昔から数ある課金形態の一つに過ぎない。新聞というメディアは情報を高頻度で継続的に提供するという美辞根うsの構造上、昔からサブスクリプションという形態が最適でした。PhotoshopやIllustratorも、ユーザーの業務にとって不可欠のツールであり、インフラなのでそう簡単に「卒業」できません。ユーザーにとっての価値が使用経験とともに増大することを意味しています
    ・競争戦略論:Operation ExcellenceとStrategic Positioningを明確に区別している。前者は他社に対して”Better”であるのに対して、後者は他社に対して”different

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    2021年10月03日
  • 逆・タイムマシン経営論 近過去の歴史に学ぶ経営知

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    ネタバレ

    タイムマシン経営  :未来を実現しているエリアの手法を持ってくる。
    逆・タイムマシン経営:過去の新聞雑誌記事から浮き彫りになる本質
                思考の型、センス、知的作法

    バスワード:ステレオタイプ的な見方 同時代性の罠
    本質の一義的な特徴はそう簡単には変わらない

    サブスク 「卒業」できないインフラ的商品に向く 古くから存在
    ERP、DX 手段の目的化
    POS セブンイレブン1982年 SISブームとは別の世界初のマーケティングツール

    戦略が先、ITは後。
    事例文脈を理解。
    抽象化し、論理で本質をつかむ。

    優れた戦略は特殊解。一般解はない。
     導入判断。ベネフィット、コスト

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    2021年10月14日
  • 逆・タイムマシン経営論 近過去の歴史に学ぶ経営知

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    近歴史を振り返ることで冷静に物事の本質を見極める大切さを伝えてくれる一冊。
    世の中には3つのステレオタイプがあり、物事の本質を曖昧にしてしまっている。
    1.飛び道具という空間的トラップ
    2.激動期という時間的トラップ
    3.遠近歪曲という空間的かつ時間的トラップ

    上記のトラップを防ぐためには下記の3つが必要になる。
    A.物事はそう簡単に変わらないことを意識する
    B.物事は自分の文脈を位置付けて考察する
    C.物事は具体→抽象→具体で検討する

    これからのビジネスとプライベートで生かしていきたい考え方になった。

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    2021年04月18日
  • 逆・タイムマシン経営論 近過去の歴史に学ぶ経営知

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     まずまず面白かった。
     飛び道具トラップ、激動期トラップ、遠近歪曲トラップなど、人が時代のはやり言葉や空気に流され、「隣の芝生は青く見える」に陥るさまを具体例を交えて軽妙なタッチで鋭く指摘している。これらのトラップは、経営論にのみあてはまるものではなく、ほかの領域でも気をつけるべきことだと思う。
     もっとも、著者自らも言っているように、本書の~トラップも飛び道具トラップとして疑いの目を向けることも必要だろう。また、最後は、少しだけ説教くさくなり、やや読み切るのに苦労した。
     それでも、本書を読んで、コロナ禍で新しい生活様式がいたるところで求められている今こそ、正しいものを見定める目を養いたい

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    2021年04月01日
  • 逆・タイムマシン経営論 近過去の歴史に学ぶ経営知

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    10年前の「ストーリとして競争戦略」という本と出合ってから楠木さんのファンになりました。声が渋くて、かっこい風貌の方ですです。
    ちょっと道に迷ってきたなと感じて、方向性というか物事の全体図をとらえたい時にこの本を読んで気持ちがすっきりしました。長期的な視点を考えるヒントを与えてくれる一冊です。
    すぐに何かに役に立つという本ではないので、星4つにしました。

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    2021年01月08日
  • 逆・タイムマシン経営論 近過去の歴史に学ぶ経営知

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    「新聞・雑誌は寝かせて読め!」。自らも経験した、近過去を資料ともに振り返ると、「何で、ああいうことが言われたのか」、「何で、あんなことに興奮したのか」が、よく見えるようになる。確かに、そうだなぁ。メディアの言説に踊らされずに、本質を考え抜くヒントを与えてくれる本。

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    2020年11月19日