小倉日向のレビュー一覧

  • いっそこの手で殺せたら

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    最初やところどころで出てくる誰か分からないのがどの登場人物か考えながら読んでいたけど、最初から妻が逮捕されたり、その逮捕理由がわからなかったり、謎が多くて先が気になった。
    性被害の話で、なかなか重いテーマのお話だと思う。

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    2024年07月11日
  • 東京ゼロ地裁 執行 2

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    小倉日向『東京ゼロ地裁 執行 2』双葉文庫。

    書下ろしシリーズ第2弾。シリーズ第1弾は、設定は矢月秀作の『D1 警視庁暗殺部』で、扱われる事件が櫛木理宇の『残酷依存症』と非常に酷似していたのだが、今回はどうだろうか。

    司法による裁きから逃れて悪事を働く悪党どもに陰の裁判所で正義の鉄槌を下す『東京ゼロ地裁』。

    今回はパクリではないが、極めて月並みなストーリー。馬鹿の一つ覚えのように、やたらと生成AIが登場する。デビュー作の『極刑』が面白かっただけに残念。


    ある日、裏では『東京ゼロ地裁』の裁判長を務め、表では地裁の判事を務める山代忠雄は愛娘から特殊詐欺にあった友人の祖母が自殺したと聞かさ

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    2024年01月23日
  • 極刑

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    愛娘を殺された主人公が、陰で犯罪者たちに制裁を加えるミステリー。
    被害者を自殺に追いやったレイプ犯。
    車で多くの子どもたちの命を奪った暴走者。
    女性たちを虐待しながら逆恨みを抱く男。
    自身の不満と劣等感を解消するためにネットに暴露を繰り返す男。
    彼らを執拗に追い詰める主人公の行為と、彼が営む居酒屋での場面を、著者は見事に書き分けており、その落差が見事。
    そうせざるを得ない主人公の思いに共感とまではいかないまでも、一定の評価を感じざるを得ない。最近のストーカー事件や虐待のニュースを見ると、なおさらの思いが。

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    2023年06月30日
  • 極刑

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    ネタバレ

    娘を殺された半田龍樹は、新たな「被害者」や自分と同じような「被害者遺族」を増やさないよう、犯罪者たちを自らの手で裁くようになる。

    司法を逃れたり、刑期を終えて出所しても全く悔恨の情のない者たちを、追い詰めてゆく龍樹の執念は、常軌を逸しているとも言えます。「娘が生まれた意味(=娘が殺されたことが社会に与える意味)」を追いつつ、犯罪者たちに(私的な)制裁を加える龍樹の葛藤も描かれており、スピード感のある展開で引き込ませるミステリ作品でした。

    一方で、文章表現に過剰に攻撃的な言葉選びが見られたり、結末では龍樹が自身の犯した「殺人」という罪を償うという方向性には向かわなかったことなど、少し違和感を

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    2023年03月25日
  • いっそこの手で殺せたら

    主人公の妻が突然帰宅した時からの描写が全く理解不能。
    行方不明になった状況を語り合うわけでなく、不必要な夫婦生活を盛り込む必要がどこにあるのか。
    そこまでは謎解き物としてある程度楽しく読んでいたが、あれで一気に醒めてしまった。
    性被害をテーマにしていることは評価できるが、はっきり言って駄作だ。

    #じれったい

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    2024年07月10日