あらすじ
元教師のライター・筒見芳晃は十歳年下の可愛い妻・絵梨、年頃の愛娘・沙梨奈と何不自由のない暮らしを営んでいた。だが、穏やかな日々は突如一変する。勤め先から妻が帰ってこない。携帯電話も不通。不吉な予感に駆られて交番を訪ねた芳晃は、驚天動地の事実を告げられる。しかしそれは、やがて始まる忌まわしい悪夢の幕開けに過ぎなかった!! 衝撃ミステリー『極刑』で鮮烈デビューを飾った小倉日向が放つ、業と毒の問題作。
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Posted by ブクログ
目について帯に惹かれて購入しました。
性被害をテーマに踏み込んだ内容だが全体を通して読みやすかった。
私刑がテーマになっていて考えさせられる一冊でした。
人の心に大きく傷がつくのに罪に問われなかったり
軽く扱われてしまったりきっと被害者、家族は人生を通して苦しみ通すんだろうなと感じた。
Posted by ブクログ
「面白かった」という表現を使うのは、あまり適切ではないテーマだったけど、面白かった。良かった。
再犯を繰り返す悪人には制裁が必要だと思う。
大事な人を救いたい、被害にあった人を救いたいという想いで、復讐することに私は同感する。
倫理の心がない人間には、やられた人の痛みを知らさないとダメだ。
「自分がされたら嫌なことを他者にしない」
この言葉を一人一人がもっともっと心に刻みながら行動に移せたら昨今の嫌なニュースも減るのになと思う。
Posted by ブクログ
いっそこの手で殺せたら
って考えた事は今のところないですけど、今後はわからないですよね、自分の家族がって考えたら。
影響受けやすい僕はきっとこの手のニュースを見たら今まで以上に悲しくなって怒ると思う。
とにかく久々におすすめしたい本です。
Posted by ブクログ
小倉日向『いっそこの手で殺せたら』双葉文庫。
これは面白かった。読み進むうちに深まる謎。プロローグを読むと主人公が教え子に手を出した不届き者の教師かと思えば、そうではなく。中盤の手前で性犯罪をテーマにした社会派小説であることに気付くのだが、全くの謎だらけなのだ。
元教師で現在は在宅でライターを生業にしている筒見芳晃は10歳年下の妻・絵梨と年頃の娘・沙梨奈と3人で平穏な暮らしを送っていた。
ある日、勤め先から帰って来ず、携帯電話も不通である妻を心配した芳晃は不吉な予感に駆られて交番を訪ねると、妻が職場の近くで都の迷惑防止条例違反で逮捕されたことを知る。
芳晃が勾留中の妻に接見しようとするが、取調中は弁護士しか接見出来ないと言われる。芳晃がネットで見付けた弁護士に事情を話し、妻との接見を依頼するが、既に妻には職場が雇った弁護士が付いていると言う。
やがて、妻が釈放されるという連絡を受けた芳晃が警察に向かうと釈放された女性は妻の絵梨ではない見知らぬ女性で、いきなり目の前から逃亡する。その後、妻の弁護士が何者かに殺害され、密かに芳晃と沙梨奈に怪しい影が忍び寄ってくる。
一体何が起きているのか……
本体価格860円
★★★★★
Posted by ブクログ
あまりにも年月が経ち過ぎて、かつ当時未成年であった犯人達に法の基において罪を償わせることが出来ないと悟った時、芳晃の思考は、、
そこには当事者や親族にしか分からない苦しみがあるが故の結末でした。
復讐の手段が、染井為人の『鎮魂』を彷彿とさせる内容で、犯人達が罪を償わされたことに満足を覚えたが、ン〜痛そう。
Posted by ブクログ
最初は謎だらけ。でも物語が進むにつれて、少しずつ真実の輪郭が見えてくる。
展開としてはベタかもしれない。でも、それでもやっぱり面白い。惹きつけられる。
何が正義かなんて、結局誰にもわからない。ただ、一生消えない心の傷を背負った人の気持ちは、その人にしかわからないし、「悪いやつを殺したい」みたいな単純な感情では済まないものがある。
ラストの父の行動は、感情任せじゃなかったと思う。これまでの出来事を経て、彼なりに理性的に導き出した「自分がやらなければならない」という結論だったのだろう。
法的にどうかはともかく、物語の結末としてはとても自然で、納得感のある着地だった。
Posted by ブクログ
プロローグでの犯人が、本章での主人公かと思わせるような著者の巧みなミスリード。
教師を辞め、教育評論家となった主人公が、誘拐により妻を人質に取られ、性被害問題について週刊誌に発表することを強制される。
誘拐の裏にある組織が浮かび、社会派ミステリーの様相となる。
中盤で、プロローグの犯人は明らかになるが、最後まで読み応えのあるエンターテイメント。
Posted by ブクログ
性被害の重い話で、若干都合が良いところもあるけど、先が気になりグイグイ読めた。
被害者が苦しみ続けるのに対して、加害者側が反省もせずに、のうのうとしているのは許せない。
法が裁いてくれないのなら。これは有りだと思う。
エピローグに胸のすく思いがした。
Posted by ブクログ
妻が突然姿を消し、犯人からある記事を執筆せよとの指示が届く。果たして妻は生きて帰ってくるのか、犯人の目的とは、というストーリー。ありえない設定がいくつかあったが、続きが気になって一気読みしてしまった。
Posted by ブクログ
このタイトルの意味を知るのは結構後半になりました。冒頭から、なぜ?、どうして?、と思いながら読み進めることになります。
性犯罪者の再犯率は結構高いと聞いていました。しかもその数字は検挙されて表に出ているだけの数字なので、実際には泣き寝入りしたり、検挙できなかったり、事件化されなかった分も含めると更に高くなります。
逮捕された犯罪者は服役して刑期を終えると、またやり直すことができますが、被害者やその家族や関係者はずっと暗い過去を背負って生きていくことになります。
もし、自分の家族や大事な人が被害に遭ったとしたら、もう自分の未来は考えずに、司法に委ねるよりは「いっそこの手で...」と思うはずです。
日本の性犯罪再犯防止対策は先進国の中でも周回遅れと言われています。AIでもなんでも使えるものは全て使って、未然に防いでほしいと思います。
Posted by ブクログ
難しい…
前半は、主人公は
何が起こったのかわからず困惑だよね。
読者は、プロローグがあるので、
なんとか想像できるけど。
後半は…
賛同して良いのか否か。
心のどこかでハムラビ法典もありかもと
思っている自分は、賛同なのかも。
※あくまで故意なら
性被害だけではなく
実際に犯罪に巻き込まれたなら
復讐は頭によぎるよね。
Posted by ブクログ
感想が難しい
なんと書けば良いのか悩む
どう区切りをつけるのが正しいのか…
はじめましての作家さんだったので
読み始める前の紹介ページを先に見たら
ラース・フォン・トリアー監督が好きだと
書いてあった(汗)
この作家さんのほかの作品を読むのは
私には度胸がいるかもな…と思った
Posted by ブクログ
主人公筒見と一緒に、起こる出来事全てに翻弄されながら、覚悟を決めていくそんなお話でした。
刺激的な謎解きもないし、いわゆる主人公みたいな魅力的な人物も出てこない。
けど、読み応えのある作品でした。
Posted by ブクログ
この手の話って着地が難しいよね…
フィクションとしてはスッキリするのかもだけどリアルに起きてることなゆえに私はちょっと虚しくなってしまった。
もっと根深い問題のような気もするしなぁ。
追記
なんだかなぁって思いながら筆者のnoteを見つけたので見てみたら、少し物語の最終形はあんまり本人の意図しないものだったのかな?という印象。
教師は聖職者であるって認識していそうで、教職についていながらこういう話を書くのは納得できた。
Posted by ブクログ
一気読み。
妻が捕まったと聞いて、警察へ行き、妻ではない人間が妻だと名乗る。
小柴刑事の行動、妻の勤め先の店長。誰かに助けを求めたい、助けてほしい、抱えきれないと思いながらもすんでのところで思いとどまる。彼らは味方か敵か…。
「会合」の存在。最終手段が「死(殺し)」
魂が殺された被害者。フラッシュバック。逃れられない恐怖。
加害者は笑って過ごしている現実。
警察が、司法が駄目ならこの手で…。
妻のアルバム。針でぼこぼこになった、切り取られた写真。
店長、妻の告白。
会合と芳晃の考え方の違い、否定できない部分。
芳晃のやり方で決着をつける。
Posted by ブクログ
最初やところどころで出てくる誰か分からないのがどの登場人物か考えながら読んでいたけど、最初から妻が逮捕されたり、その逮捕理由がわからなかったり、謎が多くて先が気になった。
性被害の話で、なかなか重いテーマのお話だと思う。