小倉日向のレビュー一覧

  • いっそこの手で殺せたら

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    「面白かった」という表現を使うのは、あまり適切ではないテーマだったけど、面白かった。良かった。

    再犯を繰り返す悪人には制裁が必要だと思う。
    大事な人を救いたい、被害にあった人を救いたいという想いで、復讐することに私は同感する。
    倫理の心がない人間には、やられた人の痛みを知らさないとダメだ。

    「自分がされたら嫌なことを他者にしない」
    この言葉を一人一人がもっともっと心に刻みながら行動に移せたら昨今の嫌なニュースも減るのになと思う。

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    2024年06月18日
  • いっそこの手で殺せたら

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    いっそこの手で殺せたら
    って考えた事は今のところないですけど、今後はわからないですよね、自分の家族がって考えたら。
    影響受けやすい僕はきっとこの手のニュースを見たら今まで以上に悲しくなって怒ると思う。
    とにかく久々におすすめしたい本です。

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    2024年06月01日
  • いっそこの手で殺せたら

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    小倉日向『いっそこの手で殺せたら』双葉文庫。

    これは面白かった。読み進むうちに深まる謎。プロローグを読むと主人公が教え子に手を出した不届き者の教師かと思えば、そうではなく。中盤の手前で性犯罪をテーマにした社会派小説であることに気付くのだが、全くの謎だらけなのだ。


    元教師で現在は在宅でライターを生業にしている筒見芳晃は10歳年下の妻・絵梨と年頃の娘・沙梨奈と3人で平穏な暮らしを送っていた。

    ある日、勤め先から帰って来ず、携帯電話も不通である妻を心配した芳晃は不吉な予感に駆られて交番を訪ねると、妻が職場の近くで都の迷惑防止条例違反で逮捕されたことを知る。

    芳晃が勾留中の妻に接見しようとす

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    2024年05月23日
  • 極刑

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    娘を殺され、被害者家族の会で知りえた下衆どもを闇に葬る現代の必殺仕事人のような主人公。
    主人公の詳細は深くは描かれていないが、いずれ明らかになるのか・・・
    加害者を闇に葬るのは爽快だが、単純にそう思うだけでなく何か考えさせられるものがあるような感じがします。
    主人公は姿を消したのですが、次作を期待したい作品ですね。

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    2023年06月18日
  • 極刑

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    小倉日向『極刑』双葉文庫。

    著者のデビュー作。

    なかなかしっかりしたストーリーは最後まで緩むことがなく、最後の最後に大きな山場を持って来たところが好評価。

    世の中では連日のように様々な事件が報道されている。通り魔、ストーカー殺人、強盗傷害殺人、轢き逃げ、いじめによる自殺といつどんな事件に巻き込まれてもおかしくない状況だ。そして、こうした犯罪の加害者にも関わらず、罪から逃げおおせる輩が居る。

    本作は犯罪の加害者に密かに正義の鉄槌を下す現代の必殺仕置人のような男の話だ。

    かつて、野島恭介という19歳の男に愛する娘を殺害され、その幼い肉体を汚されたにも関わらず、男に極刑を望まなかった半田龍

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    2023年03月13日
  • いっそこの手で殺せたら

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    あまりにも年月が経ち過ぎて、かつ当時未成年であった犯人達に法の基において罪を償わせることが出来ないと悟った時、芳晃の思考は、、 
    そこには当事者や親族にしか分からない苦しみがあるが故の結末でした。
    復讐の手段が、染井為人の『鎮魂』を彷彿とさせる内容で、犯人達が罪を償わされたことに満足を覚えたが、ン〜痛そう。

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    2025年10月13日
  • いっそこの手で殺せたら

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    最初は謎だらけ。でも物語が進むにつれて、少しずつ真実の輪郭が見えてくる。

    展開としてはベタかもしれない。でも、それでもやっぱり面白い。惹きつけられる。

    何が正義かなんて、結局誰にもわからない。ただ、一生消えない心の傷を背負った人の気持ちは、その人にしかわからないし、「悪いやつを殺したい」みたいな単純な感情では済まないものがある。

    ラストの父の行動は、感情任せじゃなかったと思う。これまでの出来事を経て、彼なりに理性的に導き出した「自分がやらなければならない」という結論だったのだろう。
    法的にどうかはともかく、物語の結末としてはとても自然で、納得感のある着地だった。

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    2025年06月17日
  • いっそこの手で殺せたら

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    プロローグでの犯人が、本章での主人公かと思わせるような著者の巧みなミスリード。
    教師を辞め、教育評論家となった主人公が、誘拐により妻を人質に取られ、性被害問題について週刊誌に発表することを強制される。
    誘拐の裏にある組織が浮かび、社会派ミステリーの様相となる。
    中盤で、プロローグの犯人は明らかになるが、最後まで読み応えのあるエンターテイメント。

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    2025年03月01日
  • 東京ゼロ地裁 執行 3

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    小倉日向『東京ゼロ地裁 執行 3』双葉文庫。

    書き下ろしシリーズ第3弾。

    『極刑』と『いっそこの手で殺せたら』は★5つを付けたほど面白かったので、このシリーズにも期待していたのだが、第1弾は既視感のある設定とストーリーで★1つとふるわなかった。第2弾は★3つと盛り返して来たので、この第3弾には期待するところが大きい。

    結果から言えば、この第3弾はなかなか面白かった。今回、東京ゼロ地裁が鉄槌を下すのは、賠償金を安くするために偽装を行なった交通死亡事故の加害者と妻子を殺害して死刑になった男性を貶めた極悪非道の真犯人である。

    死刑を執行された死刑囚が冤罪だったという前代未聞の事件。現代日本で

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    2024年12月02日
  • いっそこの手で殺せたら

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    性被害の重い話で、若干都合が良いところもあるけど、先が気になりグイグイ読めた。
    被害者が苦しみ続けるのに対して、加害者側が反省もせずに、のうのうとしているのは許せない。
    法が裁いてくれないのなら。これは有りだと思う。
    エピローグに胸のすく思いがした。

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    2024年11月16日
  • いっそこの手で殺せたら

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    妻が突然姿を消し、犯人からある記事を執筆せよとの指示が届く。果たして妻は生きて帰ってくるのか、犯人の目的とは、というストーリー。ありえない設定がいくつかあったが、続きが気になって一気読みしてしまった。

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    2024年06月09日
  • いっそこの手で殺せたら

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     このタイトルの意味を知るのは結構後半になりました。冒頭から、なぜ?、どうして?、と思いながら読み進めることになります。
     性犯罪者の再犯率は結構高いと聞いていました。しかもその数字は検挙されて表に出ているだけの数字なので、実際には泣き寝入りしたり、検挙できなかったり、事件化されなかった分も含めると更に高くなります。
     逮捕された犯罪者は服役して刑期を終えると、またやり直すことができますが、被害者やその家族や関係者はずっと暗い過去を背負って生きていくことになります。
     もし、自分の家族や大事な人が被害に遭ったとしたら、もう自分の未来は考えずに、司法に委ねるよりは「いっそこの手で...」と思うは

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    2024年06月08日
  • いっそこの手で殺せたら

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    難しい…

    前半は、主人公は
    何が起こったのかわからず困惑だよね。

    読者は、プロローグがあるので、
    なんとか想像できるけど。

    後半は…

    賛同して良いのか否か。

    心のどこかでハムラビ法典もありかもと
    思っている自分は、賛同なのかも。
    ※あくまで故意なら

    性被害だけではなく
    実際に犯罪に巻き込まれたなら
    復讐は頭によぎるよね。

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    2024年06月04日
  • いっそこの手で殺せたら

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    感想
    死によって終わらせる。自分の死でも他人の死でも。目の前の問題は強制的に決着がつく。しかし残された人の思い。それが新たな火種となりうる。

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    2024年05月29日
  • 極刑

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    犯罪被害遺族の男が、卑劣な悪人に制裁を加えるお話

    以下、公式のあらすじ
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    娘を殺されながらも極刑を望まなかった半田龍樹は、妻とも別れ、小さな居酒屋を始めた。
    一見、平穏に流れる日々――。だが、常連客は知らなかった。

    龍樹の陰の"制裁"を。卑劣な罪を犯しながらも逃げおおせた者を執拗に追跡し、淡々と運命の引き金を引いていく龍樹。
    黒い血に塗れた両の手は、やがて思いがけない事態を引き寄せてしまう。
    人間のダークサイドを容赦なく抉り、読後はなぜか救われる衝撃のデビュー作。
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    言葉巧みにド

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    2023年11月15日
  • 極刑

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    ネタバレ

    加害者がどのような罰を受けるのが被害者にとって1番良いことなのか、色々考えさせられる。
    前半は主人公によるスカっとする私刑が続くが最後の事件は現実的な結末であった。続編を読んでみたい。

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    2023年10月08日
  • 極刑

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    ネタバレ

    一気読み。
    半田龍樹が、どういう答えを出すか。心の揺れ。

    罪を犯しても反省もなく相手が悪い、何で俺が…、そこにいるのがいけないんだ、「正しい」方法だ等と自分勝手な考えばかり…。

    逃げ続ける彼らに、言い逃れができないほどの証拠を叩きつける。

    龍樹の風貌から、最初は、強気な態度をみせる。
    彼の丁寧な言葉遣いと、光のない目、死んだような目をみて震え上がる。

    直子の言葉、考え方、感覚が理解できないこともあった。そばにいてほしい人であったが近づいてはいけないとも思う。

    動画を拡散させたり、削除におわれたり大手メディアが、全く反応しなかったり、誰も信じるはずのない言い訳、捜査員の独断によるものな

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    2023年05月02日
  • いっそこの手で殺せたら

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    主人公筒見と一緒に、起こる出来事全てに翻弄されながら、覚悟を決めていくそんなお話でした。
    刺激的な謎解きもないし、いわゆる主人公みたいな魅力的な人物も出てこない。
    けど、読み応えのある作品でした。

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    2025年01月11日
  • いっそこの手で殺せたら

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    ネタバレ

    この手の話って着地が難しいよね…
    フィクションとしてはスッキリするのかもだけどリアルに起きてることなゆえに私はちょっと虚しくなってしまった。
    もっと根深い問題のような気もするしなぁ。

    追記
    なんだかなぁって思いながら筆者のnoteを見つけたので見てみたら、少し物語の最終形はあんまり本人の意図しないものだったのかな?という印象。
    教師は聖職者であるって認識していそうで、教職についていながらこういう話を書くのは納得できた。

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    2024年08月26日
  • いっそこの手で殺せたら

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    ネタバレ

    一気読み。
    妻が捕まったと聞いて、警察へ行き、妻ではない人間が妻だと名乗る。
    小柴刑事の行動、妻の勤め先の店長。誰かに助けを求めたい、助けてほしい、抱えきれないと思いながらもすんでのところで思いとどまる。彼らは味方か敵か…。

    「会合」の存在。最終手段が「死(殺し)」
    魂が殺された被害者。フラッシュバック。逃れられない恐怖。
    加害者は笑って過ごしている現実。
    警察が、司法が駄目ならこの手で…。

    妻のアルバム。針でぼこぼこになった、切り取られた写真。
    店長、妻の告白。

    会合と芳晃の考え方の違い、否定できない部分。
    芳晃のやり方で決着をつける。

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    2024年07月21日