【感想・ネタバレ】東京ゼロ地裁 執行 2のレビュー

あらすじ

刑事事件の被害者側が民事で勝ち取った賠償金を踏み倒す悪党を、同じ手口で100万倍返しする影の裁判所・東京ゼロ地裁。表の世界では東京地裁民事部の判事であるボスの山代忠雄は、特殊詐欺にあった友人の祖母が自殺したと愛娘から聞かされる。葬儀の日、娘を斎場に送った山代は、外でうなだれる若い男を発見。男は老女を死へ追いやった詐欺の実行犯だった。ひとりで自首しようとする男を説得し、黒幕を教える約束を取り付けた山代に、凄絶な闇が待ち受けていた!! 書き下ろしシリーズ第2弾。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

小倉日向『東京ゼロ地裁 執行 2』双葉文庫。

書下ろしシリーズ第2弾。シリーズ第1弾は、設定は矢月秀作の『D1 警視庁暗殺部』で、扱われる事件が櫛木理宇の『残酷依存症』と非常に酷似していたのだが、今回はどうだろうか。

司法による裁きから逃れて悪事を働く悪党どもに陰の裁判所で正義の鉄槌を下す『東京ゼロ地裁』。

今回はパクリではないが、極めて月並みなストーリー。馬鹿の一つ覚えのように、やたらと生成AIが登場する。デビュー作の『極刑』が面白かっただけに残念。


ある日、裏では『東京ゼロ地裁』の裁判長を務め、表では地裁の判事を務める山代忠雄は愛娘から特殊詐欺にあった友人の祖母が自殺したと聞かされる。葬儀の日、娘を車で会場に送った山代は外でうなだれる若い男を発見して声を掛けると、加地幸則という名の男は老女を死に追いやったのは自分で特殊詐欺に加担していたことを告白する。さらに加地は特殊詐欺組織のトップが徳寺剛司という半グレであること、仲間に警察がいることなどを山代に伝えた。

その後、加地は自首するが、拘置所内で自殺する。老女の自殺と加地の自殺に不穏なものを感じた山代が調査を進めると他の特殊詐欺事件でも被害者が自殺していたことが判明する。

山代は、表の地裁でも部下の執行官・谷地修一郎、府中刑務所のベテラン刑務官・立花藤太、年齢も国籍も不明の歌舞伎町の凄腕美人女医・美鈴らの力を借り、半グレの背後に居る真の悪党どもを炙り出そうとする。

本体価格720円
★★★

0
2024年01月23日

「小説」ランキング