妻の本棚から拝借。
MBAの本質を抜き出して図解したから2時間でわかるよ、という本。2時間足らずで読めたけど個人的には微妙かな、、
フレームワークだけ載っていて本質が理解できないし、概念的なのでイメージが湧きづらい。寝て起きたら忘れそう(妻、スマン)。
ただ、いくつかの分野には学びを得られたのと、随所に散りばめられた星野佳路氏の解説が秀逸で、ここにお金を払う価値はあると感じる。
【星野氏の金言を要約】
・自分の性格がマネジャーに向いているかどうかは問題でなく、自分の「効果的で正しいチームリーダー像」を演じ切る力「演技力」こそ、マネジャーの能力である。
・近代経営において社員にやる気を出してもらう責任は経営者にある。昔は財務やマーケに秀でて実績を積んだ人がリーダーになったが、昨今はメンバーのモチベを上げるためのLDシップ、ファシリ力、コーチング力も問われるようになっている
・戦略とは「戦う前の準備」を指す。どういう戦いになるかを予想していざ戦う時に有利になるために何をしておくかが重要。「低コスト戦略」は戦略じゃない(低コストがいいことは決まりきっているから。)。どうやって低コストで顧客満足度を得られる商品・サービスを提供できるかが問題となってくる。
・人間は変化に不安を感じる生き物なので、論理だけで正当性を訴えても効果は上がらない。人の気持ちを動かすには、反発する感情をマネージして変化を促し、ファシリするスキルが不可欠
・良いアイデアを生み出すには、考えながら仕事ができているかが問われている。情報が手に入り、自由な発言が容認され、マネジメントに参画できる環境でこそエンパワーされ、自然と考えながら仕事ができるようになる
・我々は学んだことを活用して居ないケースが多い。理論を理解して居ても結局直感や経験を信じて行動する。その時に教科書通りにやって見ることの意義を思い出すことが大事
【メモ】
・素晴らしいアイディアを見つけるために
①日常の不の解消(人は何に悩んでいる?)
②時流に乗る(今何が流行っている?)
③極端な方向に走る
④人気のサービスを発展させる(核にあるものを見つけ最高にしてみる)
⑤クールなものを持ち込む(外国から見つける)
・機能ではなくその人にとってのメリットを売り込む!
・現代人は消費するばかりで創造しない。何かを創り出す努力は私生活も仕事にも役立つ
・マネジャーは他者の「正しい問題認識」を助け「解決」へと導くのが仕事
状況理解→課題の真因を見つける(Why)→行動計画を作る(How)→解決まで計画を実行・調整する
・人の考えを変化させるには
解凍→変化→再冷凍が必要。解凍しないまま変化させるのは無駄
<解凍から変化のステップ>
①問題を感情的に認識させ、解決策は提示しない(知性には訴えない)
②誰が何を失うか見極め、共感してあげる
③当事者の喪失感を受け入れてあげる
④敬意を持って過去を扱う(変える前に敬意を持つ)
⑤過去と決別することで本当に大切なことを継続できることを示す
・説得の3要素
①力(準備、専門性、人間性)
②信頼(わかりませんと言える、正しい結果を求める)
③魅力(伝えたい内容、伝える人)
・解決策はシンプルで優雅だが、そこにいくまでが複雑でやめてしまいがち