橘蓮二のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
贔屓にしている落語家がいる。その人が常々口にしているのと同じ考えが描かれていると知り読んでみた。
演芸写真家の橘氏と昇太、一之輔、鶴瓶、宮治、志の輔の5人との対談。
対談本って安易で退屈なものが多いが、この本は読みやすくて内容が濃い。
昇太
p41
落語ファンが落語を楽しむ秘訣は? の答えとして
*昇太:余計な知識を入れないことかな。僕も落語ファンだったときに、だんだん笑えなくなってくるんですよ、僕がね。笑わなくなったんですよ。なぜかと言うとね、「今日はこの人なんのネタやるのかな?」とか「このねたですか」とかね。あるいは、「このネタ、誰から習ったのかな?」とか。
橘:批評家っぽくなってくるん -
Posted by ブクログ
昔は古典落語ファンが多く、古典落語こそが落語の本道だと思われてたそう。高座で一番うけていても、新作というだけで異質に見られていた状況で、「やりたいことも評価されることも、両方やればいいんですよ。」と新作落語をやり続けた昇太師匠。今では笑点の司会者ですもんね。
宮治師匠のことは、笑点メンバーに選ばれたことで初めて知り、アマプラで観てみて、この人すっごく落語が好きなんだろうなぁという印象でした。枝雀師匠の高座を見て、「何百人というお客さんが、たった一人のおじさんが喋っているのを聴いて、信じられないくらいひっくりかえって笑ってる。こんな人になってみたい」と落語家になったという宮治師匠の落語を生で聴い