野口あや子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
恋の駆け引き、男同士の上下関係、売れない悲しみ
感情がぎゅっと詰まってる一冊。
でも短歌だからあっという間に読めて楽しい。
★この人を支えたい!会いたいホスト短歌賞
君の来ない夜にトイレで聞いている
あいつの席のシャンパンコール
寂しいトイレと盛り上がる場内の対比が好き。
トイレの扉一枚隔てて全く違う空間が広がっているのが情景として分かる!
扉の向こうとこちらとでは、照明の明るさも、音の大きさも、空間の広さも、人の感情も何もかも違う。
扉の向こうからドンドンした低音が響いてくるのを項垂れながら聞くホストの姿を勝手に想像して悲しくなる。
寂しいのは「君が来ない」からっていう理由がキュ -
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Posted by ブクログ
第2段が出てたー!
コロナの勢いが衰えない中でZOOMで続けられた歌会。
世の状況を反映しながら、色恋、仕事、社会など、さまざまな言葉、表現で
彼らにしか書けない歌が生まれる。
巻末の座談会を読んで、確かにこれは仕事詠でもあるんだなと気付く。
コロナの中にあったリアル。
いずれコロナ禍という大きな歴史を記録した本にもなりそうな。
川柳めいた笑えるものもあり、小説のように世界が垣間見えるものもあり。
選考している側からは、読み手の上達具合や出世具合まで分かるようで面白い。
またプロの歌人が忘れていた基本のようなものを、刺激する力もあるようだ。 -
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Posted by ブクログ
純粋にセイシャルワーカー=男娼の大衆化されたもの、とまでは言えないがその周辺。あるい副次的産業。
コロナ自粛で昼職は途絶えても風俗嬢は来店するらしい(射精産業に協力金は出ない)/歌舞伎町という表のシモの銀座に相当するエリアで女子昼職の社会的地位収入の向上に応じてホストも中卒普通から「早稲田慶応ザラ」に移行/プレバトの俳句は俺が唯一、配偶者と同時視聴する番組で、評価不定のうちにツベコベあげつらう楽しさ(歌の前では平等)は、平安時代からの大和心。17音とちがって31音は因果関係、時代変遷を描写できる/「褒めてもらいたい欲求」男性客はゲイバーにないものを求める/作者写真を見ると顎が弱そうで失望。村上 -
Posted by ブクログ
コロナ禍でいろいろな記事を読んでいる時に、とても興味深いインタビューを読んだ。
作家・辻 仁成さんと、歌舞伎町ホストの手塚マキさん。
「夜の街」と「歌舞伎町」はコロナのエピセンターとして、あちこちから叩かれていた場所。
でも実際のところはどうなんだろうととても気になっていて、
この記事には、現在の歌舞伎町がやっているさまざまな対策や取り組みのことが語られていた。
帯ニュースがどれだけイメージで夜の街を語り、
世間の偏見におもねるような方向で報道しているのかとげんなりする。
その中で、この本の存在を知って、がぜん興味が。
コロナの感染が始まるより前から、手塚氏はホストを集めて歌会をやっていたら -
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Posted by ブクログ
月一で開いた「出勤前歌会」から、コロナ禍の最中のZoom歌会まで。
歌舞伎町のホストたちが2年間で作った短歌900首から、300首を厳選。
歌舞伎町のホストさんたちが作った短歌を集めた歌集です。
300首も収録された歌集というと、さまざまな雰囲気の歌があるのを想像しますが、収録されている歌のほとんどのテーマが酒、女、金、夢や序列などで、退廃的な「繁華街の夜」のイメージが強いのが印象的です。
それでも、みなそれぞれ個性があって面白い。ホストクラブには行ったことはないですが、よまれた歌から、ああ、きっとこの人は売れてるんだろうなとか、まだ新人とかなのかなとか想像するのも面白いですし、最後にホス -