ホリー・ゴールドバーグ・スローンのレビュー一覧

  • ゾウがやってきた

    Posted by ブクログ

    トルコ系アメリカ人のシラは、ずっと落ち込んでいた。トルコに一時帰国した母親が、アメリカに再入国できなくなって何ヶ月も経っていたからだ。何もかも興味を失っていたシラだったが、ひょんなことからジオという老人が飼うアジアゾウのヴェーダと出会い、日々に輝きを取り戻していく。主要な登場人物全員の一人語りを含む広がりのある物語でありながら、動物保護と家族の愛という一貫したテーマを描く卓越した物語。

    最後の2人の語りに泣いてしまいました。母子の愛は、なんて強く切ないものなんだろう。マテオとシラの関係も、深く入り込みすぎず、それでいて相手のことを曇りのない目で見て受け止めていて素敵だと思った。自閉症というと

    0
    2025年11月13日
  • ゾウがやってきた

    Posted by ブクログ

    オレゴンに住む少女シラが主人公。トルコ国籍の母が、事務手続きのため里帰りしたら、入国書類の不備で帰国できなくなってしまった。何ヶ月も何ヶ月も、ひたすら母の帰りを待つシラ。しだいに学校でも何にも関心を持てなくなり、からに閉じこもるようになる。

    そんなシラが、ある日、お父さんに連れられていったロードサイドのドーナツ屋で、妻を亡くした孤独な老人ジオと出会う。何気なく話をするうち、シラはジオとの意外なつながりに気づく。

    ジオは、かつて宝くじにあたって、お金の心配はなく、広大な土地も持っているけれども、ただ毎日をさびしくやりすごしている。そんなふたりの前に、つぶれたサーカスの一団があらわれ、なぜだか

    0
    2025年11月13日
  • マンチキンの夏~SHORT~

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    『大人の階段昇る君はまだマンチキンで、よかったネ』

    背が低いおかげで『オズの魔法使い』のマンチキン役に抜擢された12歳のジュリア。子供の視点で様々なことを学び吸収していく様がユーモアたっぷりに描かれ、ほっこりと楽しめる一冊でした!

    0
    2022年07月29日
  • 夜フクロウとドッグフィッシュ

    Posted by ブクログ

    おもしろかったー! 
    全編、書簡体(メール体)小説。

    父親同士がいきなり恋人としてつきあいはじめたふたりの少女、エイブリーとベット。性格も好みも何もかもが正反対なふたりは、はじめ、なんとかして父親たちを別れさせようとするが、互いに顔を合わせていやいやながら交流するうちに、すっかり仲よくなってしまい、姉妹になる日を楽しみに待つようになる。ところが……。

    途中から、話がワイルドに展開して、ゲラゲラ笑いながら読んでいたかと思ったら、うわーと息をつめてページをめくったり。最後にもまたびっくり。ストーリーそのものも面白かったし、「どういう形が家族で、どういう形がそうでないかは、だれにも決められないこ

    0
    2020年11月15日
  • ゾウがやってきた

    Posted by ブクログ

    登場人物(および動物)それぞれの複雑な生い立ちや心情を無理なく説明的にならず描いている。宝くじの使い道としてはこれがベストなのでは。

    0
    2025年09月01日
  • 夜フクロウとドッグフィッシュ

    Posted by ブクログ

    2人の女の子のメールだけで(時々他の人のメールとか手紙とかもあるけど、地の文は一切ない)お話が進む。

    展開がスリリングだし、メールのやり取りだからこその親密感がよい。

    家族とか、好きなこととか、出会いや縁、偶然とかの色々なことも考えさせられる。

    一気に読んでしまった。

    0
    2021年09月06日
  • 夜フクロウとドッグフィッシュ

    Posted by ブクログ

    ニューヨーク在住のベイヴリーへ知らない人からメールが届く。カリフォルニアに住む同じ12歳のベッドから。
    「そっちのお父さんとうちのお父さんは、付!き!合!っ!て!い!る!!!」
    お父さんたちは娘たちを同じサマーキャンプに送り込み仲良くさせようとも目論んでいる。
    そんなの絶対いや!
    それから二人のメール交換がはじまった。
    本文はメールのやりとりで構成されている。
    だから横書き。
    父親たちの思惑を阻止しようと協力する中で、意に反して仲良くなっていく2人。それなのに…!

    ベットとベイヴリーがすごい。子どもは大人の都合の中で生きている。だから与えられた状況の中で最善に向けて努力し、大人への配慮をし

    0
    2021年02月06日
  • 夜フクロウとドッグフィッシュ

    Posted by ブクログ

    アメリカの長くて色々な経験ができる夏休みを感じられる。家族の多様性、形よりも気持ちが大事であることを感じられる。
    全編メール、手紙、ショートメールなどで綴られていて、テンポがいい。
    第一話にあたる「4月上旬のある日」が少し長めだが、その後は展開も早くて一気に読めてしまう。

    0
    2021年01月06日
  • 夜フクロウとドッグフィッシュ

    Posted by ブクログ

    新しいタイプのお話だった。
    ほばメールだけのやりとり。会ったことのない2人の女の子。お父さんたちの計画。意外な終わり方。
    文体は慣れるまで読みにくかったけど、途中から一気に読んでしまった…。ベットとエイヴリーの関係も、家族の形も素敵。家族ってなんなのか、恋愛って難しい、色々考えさせられる。

    0
    2020年11月06日
  • マンチキンの夏~SHORT~

    Posted by ブクログ

    背が低いことに悩む主人公。『オズの魔法使い』のマンチキン役のオーディションに参加することで変わっていく。

    0
    2022年06月15日
  • 夜フクロウとドッグフィッシュ

    Posted by ブクログ

    再婚したいのが、それぞれの父親同士
    っていうところが現代だなぁ。

    でも話の基本は、性格の違うふたりの少女が
    お互いの長所と短所を知って
    だんだん仲良くなるってところと
    芽生え出した自意識と親との関係性。
    そこは昔の子も今の子も
    同じように悩んだりするんですね。

    あと、全編メールのやりとり中心で進むので
    最初ちょっととまどいます。横書きだし。
    そうか、ケータイ小説がそうだったな。

    0
    2022年05月22日
  • 夜フクロウとドッグフィッシュ

    Posted by ブクログ

    父と二人で暮らす12歳のエイブリーのもとに、ある日ベットという知らない女の子(らしい)からメールが届いた。二人の父親同士が付き合っていて一緒に旅行を計画しているので、そのためにふたりを同じサマーキャンプに入れようとしているのだ、と。旅行もキャンプ(エイブリーだけは行きたかった)も再婚も阻止したい彼女たちは、メールでやり取りしながら対策を練るが、残念ながら父親たちは中国バイク旅行にでかけ、娘たちはキャンプに行かされる。性格も好みも正反対のふたりだったが、メールのやりとりとキャンプでの出来事等から次第に仲良くなっていく。しかし父親たちの仲は、アクシデント続きの旅行から険悪になり、ついに離別すること

    0
    2022年03月04日
  • 夜フクロウとドッグフィッシュ

    Posted by ブクログ

    書簡小説ならぬ、メール小説。横書きなのでめちゃくちゃ読みにくかった……。基本的には主人公の少女ふたり(あるいはその周辺の人たち)のメールのやりとりで構成されている。

    0
    2021年11月09日
  • 夜フクロウとドッグフィッシュ

    Posted by ブクログ

    他人と違っていてもいい。友達でも言いたいことは言ってもいい。絶対やらないことをやってしまうこともある。だから、人生は何が起こるか分からない。

    12歳の時に、この作品と出会いたかった。その頃、メールは無かったのだけどね。

    0
    2020年10月16日