塚原久美のレビュー一覧

  • 産む自由/産まない自由 「リプロの権利」をひもとく

    Posted by ブクログ

    女性としての権利、尊厳がいかに損なわれてきたのか(いるのか)がよく理解できた。産まない自由、特に中絶へのアクセスをより身近なものへすることで、孤独な出産や育児、虐待、殺害などを減らせるのではないだろうか。子供を産み育てることは簡単ではないからこそ、産まないという選択肢も尊重されるべきだと感じた。

    0
    2025年09月30日
  • 日本の中絶

    Posted by ブクログ

    2023年までの中絶に関する法律や、WHOなど世界の医療の流れと、その中で日本ではどのような状況であったかの、調査がまとめられている
    後半、不妊治療への医療助成の話など、リプロ・ヘルス&ライツの観点から中絶と少し離れた話も含まれる
    多少反復している箇所もあるが、全体としてわかりやすい
    コロナ禍で世界がこの分野でも激変した事がわかる。アメリカの2025トランプ政権下のWHO脱退や中絶禁止など、この本の続きの世界状況もすごく気になる

    0
    2025年02月07日
  • いちばんやさしい60代からのWindows 10 第3版

    Posted by ブクログ

    シニア講習会用に利用しています。還暦を超えて初めてパソコンをやろうとする方によく出来ていると思います。

    0
    2023年04月23日
  • 日本の中絶

    Posted by ブクログ

    中絶に良いイメージを持つ人はほとんどいないだろう。
    堕胎、経済的困窮、望まぬ妊娠などなど、とにかく「中絶=悪」としか思えないのが多くの人の本心だろう。
    また、近時のニュースでは、生まれた子を放置して死なせる(保護責任者遺棄及び死体遺棄)女性の処罰が話題に上る。
    そこに至る背景として、パートナーの同意が得られないまま中絶期間を過ぎていた、ということがある(24頁)。
    考えてみてほしい。
    なぜ中絶が罪で、そして女性だけがその罪を被るのか。
    父親たる人間には何の咎もなく、「おろせよ」といった言葉で済まされてしまう現実を。
    法的にもおかしな話で、刑法で堕胎罪があるのに母体保護法でそれは修正されている。

    0
    2022年11月09日
  • 産む自由/産まない自由 「リプロの権利」をひもとく

    Posted by ブクログ

    安楽死に関する本を読んでいて、その過程で何故か気になって読んでみました。
    序盤や終盤の古典的フェミニズムの世界観にちょっと辟易しましたが、それでも勉強になったし、読んで良かったです。
    ただ、「産まない自由」(中絶)の話がメインで、「産む自由」についての話題があまりなかったのがよく分からなかったです。
    また、「リプロの権利」が強く主張されるだけで、その思想的な基盤(理論)が説明されないところには物足りなさを感じました。
    * * *
    PKディックの短編小説に「まだ人間じゃない」という堕胎批判目的で書かれたと思しきものがあるのですが…胎児を「まだ人間じゃない」と断言する感覚は僕には理解できません。

    0
    2025年10月12日
  • 日本の中絶

    Posted by ブクログ

    高橋新書ガイドから。こちらはどちらかというと第三者目線。だからこその、産科医療への厳しい視点が興味深い。確かに、利権絡みで旧態依然とした医療がまかり通っているとしたら、それは社会にとっての不利益。ただそもそも、自身の経験としても感じたことだけど、出産が保険適応外ってのが意味不明。それがために生じている祖語も少なくない、ってことを、本書で改めて思い知らされた次第。あと、水子供養って概念が比較的新しいものである、ってのもちょっとビックリ。これも感じていたことだけど、確かにおかしな概念だもんな。生を受けていない存在が、なぜに現生を呪う?極論すれば、つけ込み詐欺、みたいなもんだわな。

    0
    2023年10月26日