吉本直志郎のレビュー一覧

  • 西遊記(三)天地が舞台の孫悟空

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    西遊記第三巻にして最終巻。
    妖怪変化に邪魔されながらも三蔵法師ご一行いよいよ天竺へ。
    唐を出て早十四年。三蔵法師三十五歳。
    三蔵法師は成仏し…、あ、成仏とは広義では死ぬことを指すが、この場合煩悩を脱して仏となり悟りを啓くことと解釈されたい。彼岸とはその悟りの境地であり、君たちが生きているこの世を此岸(しがん)とし、煩悩を川に例えて、それを渡った向こう岸のことを言うんだよ。(P220)、
    …とまあそんなわけで九九(苦苦)八十一の苦難を越えて、三蔵と悟空は仏になり、猪八戒と沙悟浄と白馬(白い竜)の天上および現世での罪も許された。

    子供向けの本ではありますが仏教道教の心を分かり易く説明しようと、最

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    2020年03月12日
  • 西遊記(二)妖怪変化なにするものぞ

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    第二巻。
    副題「妖怪変化何するものぞ」の通り、妖怪変化が次々出てきて、三蔵法師を攫い、孫悟空が妖怪退治をして…というパターン。
    そんな孫悟空の姿はこう表現される。
    「顔は猿面、雷公もどき。頭に金の箍(タガ)をはめ、手にした如意棒振り回し、敵は百万ありとても義を見てせざるは勇無きなりと、快刀乱麻の鮮やかさ。天下にその名を轟かす、つわもの、切れもの、がさつもの。ざっとこのようにうかがっております」P142

    しかしこの妖怪変化と言うものが天上から落されたり逃げ出したりした童子やら動物やらということが多い。そのため地上の人間や動物や土地神とかが被害被っていて、天上界のみなさんいくら神や仙人だからと言

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    2016年11月06日
  • 青葉学園物語 さよならは半分だけ

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    遠い昔読書感想文を書いた一冊。
    終戦直後(たぶん)のストーリーで、
    親はいなくてもたくましく、したたかに生きる子供たちを面白く、時にはシリアスに書いてます。
    もし今の子供たちが彼らと同じ境遇に置かれたら……?といつも思ってしまいます。

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    2009年10月04日
  • 青葉学園物語 さよならは半分だけ

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    自分が子どもの頃読んで、心に残ってる本。戦後、親を亡くした子ども達が、物はないけれど毎日楽しく、のびのびと生活していた様子が描かれています。今の子ども達にしてみれば、かえって羨ましい話かも?!

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    2009年10月04日
  • 青葉学園物語 翔ぶんだったら、いま!

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    青葉学園の夏休みが終わり、秋が来ました。のぞきをした兄ちゃんにそれと知らず口止めおやつをもらったり、二千円猫ババして町に遊びに行ったり、悪ガキたちは怒り笑い色々考えて、また少し成長します。原爆により子も孫も失った老夫婦の悲しい言葉をしっかり噛み締めて、同じく原爆で亡くなったそれぞれのおとうさんおかあさんを思い出し、周りの人をいとおしく思える。翔ぶんだったら今。泣けました。

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    2012年03月30日
  • 青葉学園物語 さよならは半分だけ

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    「少年時代」や「夏休み」が追いかけていた麦わら帽子や田んぼのカエルのいた夏。児童施設「青葉学園」の夏休み、新しく姉と弟が入ってきた。二人は仲良く学園に溶け込んでいく。魚とりや桃とり、クズ鉄を拾って売りに行ったりいたずらしたり…。おもちゃも何もなくても、目いっぱい笑い、目いっぱい怒り、泣きます。そしてラストに姉と弟に哀しい別れが。「さよならは半分だけ」のタイトルにまた泣ける。子どもの頃か読まないまま終わってしまったシリーズです。

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    2012年02月05日
  • 西遊記(二)妖怪変化なにするものぞ

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    イラストなんかの雰囲気の割にはところどころに難しいことばが出てきてぎょっとする。これ児童書だよねえ…?

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    2012年12月25日