松尾亮太のレビュー一覧

  • 考えるナメクジ

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    ナメクジ研究者による、ナメクジの脳機能研究についての一般向け書籍。
    読んでいくうちに、それまでなんとも思っていなかったナメクジがどんどんかわいく思えてきて、その分、生きたまま脳を取り出されたり、触覚を潰されたり目を切られたりするナメクジが気の毒になってきてしまうのだが、それでも脳のまましばらく生き続けたり、触覚や目を再生させたり、しぶといナメクジの生命力におおお…!と思わず拍手したくなる。
    内容も、一般向けで、わかりやすく、分厚すぎなくて、私のような理系に触れてこなかった人間も、面白く読めた。
    巻末にこうした基礎研究は予算の確保が難しい、という窮状についても触れられていたが、「役にたつ」が前提

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    2024年04月30日
  • 考えるナメクジ

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    ナメクジについてあまりにも知らないことに気づかされた。調べればもっと身近で研究になる生物がいるかもしれない。最後の部分が筆者の研究の動機とその研究生活である。これは大学生にも参考になるであろう。

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    2022年04月10日
  • 考えるナメクジ

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    生物系の研究をしたことがあり、興味があって購入

    めちゃくちゃ面白かった
    殻を捨てたナメクジの生き方
    忌み嫌われる存在のナメクジだけど、ナメクジの記憶能力の高さに驚いた
    興味深かったのは、触覚のニューロンでも記憶してること
    人間も脳だけでなく、臓器に記憶が残ってると考えても不思議ではないなと
    ナメクジ研究の大変さも書かれており、周囲と違うコアな研究、人の知を広げる活動に面白みを持った

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    2021年03月12日
  • 考えるナメクジ

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    引き込まれるように読んだが、まず第一に、面白い。
    ナメクジに脳があるだなんて、考えたことも無かったが、想像以上に立派な脳があり、また特殊な能力がその生態を支えている事をはじめて知った。

    そして、脳神経系において、人との間で意外な共通点と、想像もできなかった相違点がある。やはり面白いな、ナメクジ。

    さらに、ナメクジ研究者の著者が面白い。正確には、著者にナメクジ研究というブルーオーシャンを与えることになった母上様の一言がおもしろい。

    いやあ、新しい知見を楽しく読むことができました。著者に感謝。

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    2020年12月11日
  • 考えるナメクジ

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    ネタバレ

    筆者はナメクジの研究者。触角や脳が無くなっても再生するとは知らなかった。人と共通している脳内物質の話も興味深い。

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    2023年10月10日
  • 考えるナメクジ

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    カタツムリは愛され、ナメクジはなぜ嫌われるのか?
    という話ではなくて、ナメクジの脳の機能の凄さをとことん研究して解説してくれる一冊。さて、ここから再生医療などに活用される分野がどう展開されるだろうか。期待したい。

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    2022年11月01日
  • 考えるナメクジ

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    庭のパンジーを食べる、憎いナメクジ!!
    潰しても、薬を置いても、パンジーを食べる
    コーヒーかすも、なんのその、ビールトラップも効かない。そこで敵を知るためにこのほんを読みました。
    凄い脳ミソを持っているなんて!

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    2021年07月23日
  • 考えるナメクジ

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    研究分野としては地味だし、「人間をしのぐ驚異の脳機能」を知ったところで、明日からの生活に役立つわけではないが、とてもわかりやすく面白かった。
    筆者も述べている通り、人間の今の姿が唯一の正解・完成形と言うわけではなく、多様な戦略がありうるということに気付ける一冊。

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    2021年06月06日
  • 考えるナメクジ

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    考えるナメクジ 松尾亮太 さくら舎

    出合いの少ないナメクジの脳という内容に
    興味を持って読みだしてみた
    小さな脳が大きな仕事をしていることを
    愉しみながら思ったことは
    小さい脳がフル活用しているのに対して
    大きな脳はキャパを広げることで
    大きな仕事が持ち込むエネルギーの落差で起こす
    フリーズを避ける事ができると言う事実についてだ

    殻を持ったカタツムリと殻を捨てたらしいナメクジの
    両方が共に繁栄していることでもわかるように
    自然界は個々の進化だけを目的になどしておらず
    変化による多様な関係を生み出すことで
    無限を視野に入れた創造という世界観を
    追求しているのかも知れないと理解した

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    2020年08月08日
  • 考えるナメクジ

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    著者の松尾亮太さんの
    紹介の一部に
    ーナメクジの学習機能、および嗅覚、視覚の研究に従事している
    と綴られてある。

    もの凄く 身近にいる生物
    だけれど
    では実態はというと
    ほとんど 知らない

    ダンゴムシ、アリ、ゴミムシ、…
    私たちの身の回りに居る生き物たち
    その ほとんどのことを
    私たちは 知らずに 暮らしている

    それだけに
    こうして(この本のように)
    実はね…
    と お話ししてもらうと
    それが いやはや 面白い 興味深い

    私たちの すぐ周りには
    素適な不思議で満ちている

    この世に
    ぜひ 存続して欲しい
    学問、研究対象だと
    読みながら 思わせてもらいました

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    2020年06月26日
  • 考えるナメクジ

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    表題の通り、主にナメクジの脳の働き、神経の働きについて面白く解説している。
    ナメクジの一対の触覚には、それぞれ目があるが、一つを切ると、ぐるぐる回るように動く。それは、目で暗い方向を判断しており、一方が切られて、そっちの方が暗いと誤認してそっちに動くからだという。ナメクジは暗いところを好む生物であることがわかっているから。しかし、勉強もできるので、しばらくぐるぐる回っていると、なんだかおかしいことが分かり、動くのをやめて、反対に回ったあげく、元通りまた、真っ直ぐ動くようになったという。なんだか、かわいくもある。
    最後の章では、何故著者がナメクジ研究をしだしたか、ナメクジ研究の面白みや大変さなど

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    2021年05月16日
  • 考えるナメクジ

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    『クモのイト』の中田兼介さんも女子大でクモの研究とは大変だろうなあと思ったが、こちらは女子大でナメクジの研究‥‥研究する学生を確保するのが大変そうだし、必修なら良いが選択の場合、講義を選ぶ学生がいるのかとちょっと心配になるが、巻末近くで、別に女子大だからといって苦労はしていないというようなことが書いてあり、とりあえず良かった。
    こういう特殊な研究をする研究者の文章には対象に対する熱烈な愛が感じられることが多く、そこも期待したのだが、著者の研究はナメクジの脳なので、そういう感じはなく、(学習能力を研究するため)美味しいものに苦い液をかけたり、触覚を切ったり、脳を移植したり、結構ナメクジからすると

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    2020年10月01日