宮川壽夫のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
表紙のイラストが可愛いので、簡単な本かなと勘違いされるかもしれません。たしかに数式がほとんど出てこないという点ではかなり簡単なのですが、コーポレートファイナンスの本質に迫った、かなり骨太な書籍です。
【メモ】
・コーポレートファイナンスは企業価値拡大の実践的ハウツウを提供する学問でも、企業価値の拡大を奨励する学問でもない
・株価はランダムウォークする→正規分布する→リターンとリスクの計算ができる→株主資本コストが特定される→株主資本コストが企業価値を決める
・資本コストは事業を行う企業によって決まるのではなく、事業それ自体のリスクによって決まる -
Posted by ブクログ
配当政策とコーポレート・ガバナンス
負債水準を高めることが、経営者の過剰投資を規律付ける効果的な方法である(Lie,2000)
補章
高橋(1930)
大株主のその場主義的我が利の横暴
企業が獲得した利益が配当として大部分還元されるのは、企業の長期的繁栄を妨げているのではないか。
企業の長期的繁栄とは??株主は長期的繁栄を求めているのか?長期とは5年?10年?
5章 ”経営者自己抑制仮説”の実証 103P
経営者自己抑制仮説とは?
定義
前提として経営者はバカではないので、非合理な投資を続けて会社を倒産に追い込んだり、不用意に企業価値を毀損したりはしない。
それをすれば株主によって経営者