沙川りさのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ読んでいて固有名詞に見覚えがあるなと思ったら、改題前に『異説・播州皿屋敷』なる文言が付いて成程と。
いつぞや見た皿屋敷展を思い出しながらの読書となった。
それにしても随分と大胆なアレンジ。
最初は皿屋敷要素はそれこそ固有名詞くらいにしかなかったが、中盤以降「皿」要素も出てきて俄然期待は高まった。
(最初「一枚、二枚……」と言い出した時はお札か何かかと思い込んでいて、すぐに皿と気付かなかった阿呆はここだ)
そうなると、あの名前を頂いているヒロインの行く末は自ずと決まる訳で。
途中まで生死は分からないままで、寧ろ生存を信じていたくらいだったが、皿屋敷の話となるとそうなるよなと思い、真相が分かった -
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Posted by ブクログ
ネタバレ旦那さんが初手から智世を好きで好きで仕方ないのを全く隠していないし、周囲も賑やかなキャラクターで満ち溢れているので、タイトルに『贄』とある割にはほのぼのしていた。
『贄』と言いつつも、実態が分かってみると、命を脅かされるほどのことでもない。
自我をなくした旦那に噛みつかれたことはあったけど、三日ほど寝込んだけど、命を奪われるほどではない。
寧ろ魑魅魍魎に襲われる方が命の危険性があった気が。
途中までは和気藹々としてほのぼのしていたけれど、辻斬りの犯人に近付き出した頃から、雰囲気が変わった。
智世が拐われて、旦那さまもピンチの状態。
そこでやって来るのがお兄様とは。
結局、犯人を倒したのはお兄 -
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