澤田智洋のレビュー一覧
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夢を持つということは難しく、困った経験のある人は少なくないのではないでしょうか。
私も夢を持てずに悩んでいるタイミングでこの本を知り、読み始めました。
社会の常識や物差しに囚われず、「浮く」ことを恐れないという大切さを語りかけてくれます。
その勇気を持つために拠り所となる道であるコンセプトを持つことで、自分の本当に進みたい人生を歩むことができます。そのために日々自分の中に浮かんでくるモヤモヤを捕まえ、整理して自分の言葉に落とし込むことで自分なりのコンセプトを作るのです。
夢が無くても自分を貫く考え方や道は見つけることができるし、それが夢にも繋がる可能性がある。
夢が無くて悩んでいる方のちょ -
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日々思っている事、感じている事が書かれていて興味深い内容だった。
マイノリティだと楽しめないのか。
多様性言うけど、結局は大多数の人と同じ事が出来る人が住みやすい世の中になっている。
そこに焦点を当て、デザインしていく澤田さんはすごい。怒りをポジティブな気持ちに変換してパワーに変えるというのは、あると思う。でもここまで行動に移せる方はなかなかいない。
働き方、考え方、勉強になった。
「ゆる」に対してもゆるいから楽とか、ゆるいから面白くないじゃなくて、ゆるに属しながらその分野を精一杯楽しめる事を開発していくのが素敵だと思った。
みんなと同じだから幸せな訳じゃない。
大多数の人が出来る事が出来なく -
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澤田さんの考え方やアイデアの組み立て方がとても参考になった。1冊読み終わったら本が付箋だらけになるほど。
ご子息の障害によって働き方が180度変わった著者。やはり自分の生き方を変えるきっかけとなるのは家族や身近な人間に違いない。
今の世の中では障害を持った人たちは生きにくいだろう。全ての人が同じように生きていくために今自分ができることは何なのだろう。障害だけではなく世の中には色々な弱者がいる。そういう人たちに向けた仕事ができれば良いな、と思った。
私もファストデザインではなく持続的なものを生み出せる人になりたい。
表紙に点字を施すなど、紙の本の利点を活かした素敵な1冊。 -
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目を引くカラーの表紙、「マイノリティ」「デザイン」と各単語はわかるけど聞いたことのない組み合わせのタイトル、表紙に印刷された点字。
コピーライトも福祉の世界も、今自分が携わっている仕事とは縁遠い世界ではあるけど、「弱さ」を生かせる社会を作ろう、というフレーズは今の仕事の根本にあることに近い直感があり、この本を読んでみることにした。
結論からいうと、この直感は正しかったと思う。本書を読んでみて、自身の仕事や生き方につながるヒントや共感をたくさん見つけることができた。
本書を読んで気付いたのは、「課題を解決するぞ!」と構えなくてもいいんじゃないか、ということだ。
本書では、「ゆるスポーツ -
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岸田さんの本で紹介されていた「すべての弱さは社会ののびしろ」というフレーズに惹かれて読んでみた。
結果、とても勉強になる本だった!!
著者の方の「マイノリティを起点に世界をよくする」マイノリティデザインという考え方に強く共感....
私も職業柄マイノリティな子どもと関わることが多く、もちろん生きていれば自分にもマイノリティな部分があり、いわゆる社会的に弱いとされる人やアイデンティティがもっともっと大切にされる世の中になれば良いのに!とはずっと思ってきた。生命の大原則としてマイノリティが大切なことは分かるけど、うまくそれを言語化することができてなくてもどかしかったんだけど....
元々はメガネも -
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多様性と聞くと、個性豊かであることをイメージするのですが、その際にイメージする個性とは、強みであることが多いように思います。
しかし、この本の中では、弱みにスポットを当てて、それをどう活かすか?について語られています。この視点・考え方は、私にとって新しいものでした。
マジョリティーではなく、マイノリティにフォーカスすることで、新しい世界が見えてくることになるのですが、それによって、個人に問題があるのではなく、社会の方に問題があると気がつくことができる。
そして、マイノリティに対しての理解が深まり、多様性のある社会の実現に繋がる。この流れをつくっていきたいですね。
例えば、学校現場では、学習 -
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ネタバレ「みえない。 そんだけ。」 ブラインドサッカー世界選手権
視覚障害の息子をきっかけに
強いものを強く から 弱いものを強くするへ
NIN_NIN
視覚障害者の肩に載せる忍者風カメラ
視覚と言葉は正常な障害者が視力をシェアする ボディシェアリング
041 All For One :マス(だれか)ではなくひとり(あなた)のために
メガネが開発されるまで目の悪い人は障害者だった。今やメガネは個性。
ゆるスポーツ :スポーツ弱者をなくす
強い、速い、高い 以外の勝ち方
生態系をつくる
PPPPP
ピンチ フィロソフィー プラットフォーム ピクチャー プロトタイプ
あい -
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なんらかの "弱さ" を抱えるマイノリティの方々。
そうした方々が輝ける場が、多様性を認める傾向にある今、どんどん増えている現状を感じることができました。
その多くは当事者の方だけでなく、その方のご家族が発起人となっています。
この著者もその1人です。
そばにいるからこそ、伝えたい想い、応えたい想いがあるのかなと思います。
それをいうと、理学療法士も比較的当事者からの声を直接きくことの多い職種です。
今のところ、リハビリテーションというものは、
当事者の方々を『今存在する社会』に当てはめることが多い。
なので、そのリアルな声に応えて『その方が存在できる社会』を生 -
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「マイノリティデザイン」も題された本書のカバーには点字が印刷されている。装丁から主題が読み取れる、素敵なデザインだ。
著者である澤田さんのパーソナルな出発点、試行錯誤、「ゆるスポーツ」という到達点までのジャーニーは、ごく私的なものでありながらマイノリティへのまなざしが驚くほどうまくビジネスに昇華できる事例として、大変に興味深かった。
後半の方法論については、N=1の成功事例から演繹したものであり再現性があるのだろうか、という疑問が浮かんだ。本書をきっかけにマイノリティデザインへの注目度が高まり、様々な事例が生まれてくるとそこからパターンが立ち現れてくるのかもしれない。 -
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自分の弱み、コンプレックスなどを仕事として活かせるよ!という強いメッセージが込められている素敵な本。
作者は広告代理店で働き、様々な会社のCMやコピーを考えてきたキャリアがあり、盲目の息子さんが産まれてから広告で培った経験を活かして社会的弱者に目を向けるようになった。そして自身のコンプレックスだった運動音痴を活かして『ゆるスポーツ』という運動神経を問わず誰でも楽しめるスポーツを考案した人。
誰しもが弱者になる可能性あるから、個人を変えるのではなく社会を変える。そこに目を向けてかつ自身の広告での経験を活かしているのがとてつもなくかっこいいなと感じた。こんな素敵な仕事をしたい!と思ったし、最後に自 -
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本書でいうコンセプトは、人生のモヤモヤすることなどに対応するための自分なりの考え方や秩序みたいなものを言う。
企業でいう理念みたいなものかな。目的地ではなく、生きるための道である。
それは1個でもいいし、100個以上あってもいいらしい。
さすがに100個は覚えておくことが困難だと思うけど、いくつかは自分の芯を作るものとして持っておいてもいいかもしれない。
ここ1年ぐらいでそういう自分の芯になる理念を考えていた。最初は既存の名言や四字熟語とかから探していたけど、しっくりくるものがなく、それもあって本書を手に取ったのかも。
ちなみに、今の自分のコンセプトは
・余裕を持って次に進む
・生き方