志村けんのレビュー一覧
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めっちゃ面白かった。読みやすかった。志村けんの人間性に直に触れているようで楽しかった。話しかけられているみたいで。とにかく真面目で、努力家で、実直な性格なのがよくわかった。そして老若男女を笑わせたいという態度が興味深かった。ビートたけしや松本人志の「わからない人にはわからない」と境界を作る笑いとの対比が面白かった。ビートルズが好きで、慎重派で、目立ちたがり屋で、照れ屋というのにものすごく共感した。案外、芸人の後輩に対して厳しい態度を示していたのが意外だった。それほど自分の笑いの美学というものに自信を持っていたのだろう。あと、この本を通して全く格好つけない人だと思った。あくまで全ての美学が「人を笑わせる」ということに注がれていて、全く嫌味やナルシズムがなかった。やはり道化とカリスマというのは、両立しないのではないかと思ってしまう。カリスマ性のある芸人も素直に格好いいと思ってしまうが、道化に徹する芸人は最も笑いに素直な人間で、格好いいと思ってしまう。あと、自分のギャグも神聖化しないところが痺れた。日本国民なら誰もが知っているいくつものギャグをさらっと紹介するところが格好良すぎ。それも元ネタも紹介する懐の大きさもすごい。それだけ世の中のあらゆる事象にリスペクトと愛情を持っている人なのだと思った。
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Posted by ブクログ
ネタバレ本書で志村けんは、「人生」、「お金」、「ビジネス」、「処世術」の四つをテーマに、自分の考えを披露していく。「志村は三人いる!?」、「準備こそ全力投球」、「二等賞がホントの一等賞」など、テレビを見るだけでは知ることのできない一面を知ることができる。
「給料は現金を手渡しで受け取りたい」、「女房はしっかり管理しろ」など、ちょっと前時代的なところもあるし、「肝心なところにはお金を使え」といった当たり前に思えることも書かれている。でも、あの志村けんが言うのだから説得力がある。
なかでも面白かったのが、一生を一日にたとえるというもの。人生を72年として、それを24時間に換算する。72÷24=3なので、三年が1時間にあたる。自分の年齢が何時になるのか計算してみれば、これからの生き方、方向性がなんとなく見えてくる。今後の身の振り方も残り時間に合わせて変えたほうがいい。
たとえば、24歳の人は午前八時。会社勤めならまだ出社前、これからバリバリ働くことができる。51歳なら午後五時、残り時間は7時間しかない。なにか新しいことを始めようとするなら、残された時間のうちにできることにしたほうがいい。でも、野球はデイゲームよりナイターのほうが気持ちよくプレイできる。時間が少ないことに落ち込む必要はない、と志村けんは励ましてくれる。こういう柔軟な考え方ができるのが素敵だ。
本書の語り口は決して説教くさくなく、あくまで「おれはこう思うよ」という距離感を保っている。そして、「くよくよしたってしょうがないさ」という前向きな考え方。本の端々から、人のよさが伝わってくる。
志村けんが目指すのは、「常識人の変な人」だという。常識、礼儀を知らなければ成功できない、と書いている。たしかに、常識とのズレが笑いを生む。基準となるものを把握していないと、面白いアイデアは思いつかない。突飛な小説を書く筒井康隆も、本人はとても真面目な人だと聞いたこともある。 -
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ネタバレ<目次>
第1章 ドリフのメンバーになるまで
第2腰 『全員集合』時代
第3章 『加トケン』『だいじょうぶだぁ』の新境地
第4章 『バカ殿様』
第5章 お笑いについて
第6章 気になる人、お世話になった人
第7章 変なおじさんリタ~ンズ
第8章 映画の現場
第9章 CMとラジオ
第10章 自分のこと
<内容>
『変なおじさん』と『変なおじさんリターンズ』をあわせて文庫化したもの。亡くなった志村けんの伝記に近いものかな?お笑いにストイックで、特にコントには一家言あったことがよく分かるし、演じている時と素の姿のギャップの理由もよくわかる。心理学などの本を読んでいても書いてあるが、我々は目の前で見ている姿が、その人のすべてだと思ってしまうわけだ。自分の素と外面は違うと知っているのに…。その辺は志村さんにとって迷惑であったようだ。その意味で、ラジオ番組や気の置けない仲間との酒席が、彼にとって素を出せる数少ない場面だったのかもしれない。 -
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志村けんは、生粋のコント職人だ。
たけし、松本人志、爆笑問題の著書に比べて、本書はハッキリ言って面白くない。笑いが無い。
ただひたすら、金、ビジネス、人生について志村けんの哲学が真面目に語られている。
でもそこがいかにも職人らしいではないか!
仕事にはとことんこだわりを見せるけど、自分のことは喋りたがらないしどうでもいいよってところはブリキ職人だったうちのおじいちゃんがそうだったような気がする。
コント同様、ひとつひとつの哲学にはよく練られたこだわりが感じられる。
親しい先輩に呑みながら聞かされる説教のようではあるが、ためになる。そんな一冊。
(内容)
芸能界の大御所、志村けんが語る、金、ビジネス、人生の成功哲学。駆け出しのころ資金面で苦労した志村けんが、競争の激しい芸能界で不動の地位を築くに至った秘訣をのぞくことができる。
ユニークなのは、自分の年齢を1日24時間に換算して、人生の何時に当たるのかを知れば、「これからの自分の生き方、方向性が自然と見えてくる」という考え。志村自身は2002年3月で52歳、時計では17時過ぎだが、自分の20代~40代を振り返って年齢に応じたキャリア戦略や資産運用(?)のアドバイスを試みたりもしている。
キャリアに関する部分は特に参考になる。独立しようか悩んでいる人に対して「独立するなら何をしたいか、すぐ答えられるか」「これだけは自信がある、という特技はあるか」「他人から『ちょっと変わってるね』と、よく言われるか」と3つの質問を投げかけてみたり、自分のブランド管理の重要性を説いたり、ちょっと意外ではあるが、礼儀の大切さを説いたりもしている。
「素の志村」と「芸人・志村」「キャラ・志村」の3つの顔を使いこなしながら、「真の芸人はプライベートな裏の顔を見せちゃいけない」と語る志村の口調からは、仕事に対するストイックなまでのプロ意識が感じられる。
本書では、本人が「タレントの志村とは違って無口でシャイな性格」という志村康徳として、芸能人の心構えや私生活でのお金の使い方などを本音で語る。
厳しい競争の中で生き残るために、著者が心がけた処世術は、「二等賞が本当の一等賞」。常に全力投球していてはすぐに潰れる。短い間一番手になるより自分を出したり引いたりしながら、二番手をキープした方が長続きするという。ここという時に全力を出せる日頃の準備が必要だ。初版2002年3月22日。 -
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「変なおじさん完全版」3
著者 志村けん
出版 新潮社
p350より引用
“なんでもそうだけど、ずっと続けているとうまくなる。うまく
なると、またおもしろくなってきて、さらに一生懸命やろうとい
う気になってくる。”
日本を代表するコメディアンである著者による、自伝的エッセ
イ。過去他社から刊行された「変なおじさん」「変なおじさんリ
ターンズ」の合本。
子供時代のエピソードから50代になっての思いについてまで、
コントの写真や台本とともに穏やかな語り口で書かれています。
上記の引用は、やりたいことが見つからない若者へのメッセー
ジを記した項での一文。努力できる人間が天才と、この後言われ
ています。また、面白くなる前にやめてしまう人が多いとも書か
れています。一度始めたことは完全に止めてしまわず、どのよう
な形でも続けておいたほうがいいのかも知れません。
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Posted by ブクログ
成功者のお金に対する考え方を知りたくてこの本を読みました。
この本で学んだことは、
・自分の人生の肝にお金を使う。仕事のために必要なものはいくらお金をかけても惜しくはない。全て買う。
・仕事で一生懸命働いて、好きなものにお金を使う。働いたお金で好きなことをしなければ生きている意味はないし、また好きなことがあるから一生懸命働ける。
・お金は得るためだけのものではなく、利を得るために使うもの。自分の商品価値を高めることに費やして、自分自身の値段をアップさせる。
という点です。
志村さんの仕事にかける情熱が伝わってくる熱い本です。お金の使い方も勉強になりました。 -
Posted by ブクログ
タイトルだけを見ると変な本かと思われますが、中身は志村けんの生き様と思いが綴られています。
若い頃の苦労や、お笑い(コント)に対するポリシーが書かれており、苦労した上での今の位置なんだなぁと感じます。
今のお笑い業界についても端々で触れられており、衰退? を嘆いているようにも見えました。
ドリフの頃から(ほとんど覚えていないのでDVDで見た物になりますが)好きでしたが、色々と考えていたんだなぁ~と思います。全体の構成、メインと遊びの部分などもそうだし、演じるときのポリシー、笑わせる手法など。僕も昔のを観て「なぜ面白いのだろう?」と思いながら観てました。
一つ一つのコントじゃない、構成力だと言う思いがひしひしと伝わってきました。僕も全体のバランスは非常に大事だと思います。ゲストに合わせてネタを考えたりとか、深いんだなぁと思いました。
流れにのるまでには時間がかかる。TV局は直ぐに結果を出したがると嘆いていたり。
そんな志村さんの考えが分かる本です。オススメ。