ウィリアム・H・マクニールのレビュー一覧

  • 疫病と世界史(上)

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    人類と疫病について。
    人類発症の地アフリカは長く人類と疫病が共存することで均衡に達し、人類の人口を爆発的増加を抑止する強力な風土病が多いという視座は興味深い。
    本書のテーマだから仕方ないかもしれないが、歴史の流れを全て疫病で説明しようとしているため、どこか論理的な無理を感じる。

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    2020年05月12日
  • 疫病と世界史(上)

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    疫病の観点から、世界史の因果関係に補助線を入れようとする野心的な試み。歴史は人為的な営みだけでなく、時に細菌やウィルスといった目に見えないものが動かすこともある。一つの文明の栄枯盛衰、宗教や文化が受容される背景にも、疫病があるかもしれない。ただ、こうした分野の先行事例や文献が極端に少ないため、大部分は著者の主観や推測。この限界は著者自身も認めている。
    新型コロナウィルスが広がりを見せる中、たまたま手に取った一冊です。

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    2020年03月04日
  • 疫病と世界史(下)

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    普通に読むと飽きてくるので、この本と 医学の歴史を併読してみた。2冊の索引の共通項目から 逆引き 読みをしてみたら、理解度が高まった

    特に 結核、腺ペスト、天然痘、ペスト、マラリア、梅毒が 出てきた時が この本のポイントだと思った

    時系列に整理しながら読むと面白いかも

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    2016年05月13日
  • 疫病と世界史(上)

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    医療の歴史より、疾病の歴史の方が面白い。医療の歴史の主人公が 強い人間なのに対して、疾病の歴史の主人公は 弱い微生物が多い

    ヒトは 食べられて進化してきたことを実感した

    他のレビューにあるように 読みづらい。

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    2016年05月12日
  • 疫病と世界史(下)

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    世界史は疫病が動かす。「銃・病原菌・鉄」より何十年も前の卓見。見えない、理屈がわからないものへの恐怖がどれだけの影響を及ぼすか、放射線科学を知らない人の振る舞いを見れば現代でもよくわかる。現代医療の恩恵を受けた常識で判断せず、未知の恐怖で世界史を理解すること。

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    2015年10月16日
  • 疫病と世界史(上)

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    異文化の邂逅は病原菌の交換でもある。人々が新しい病を克服するまでの抵抗がそのまま中世の停滞だとする。図版を使った解説本があればもっとすんなり頭に入るのだが。

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    2015年09月20日
  • 疫病と世界史(上)

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    アフリカでは、焼畑農耕が熱帯雨林に広がり始めると、雑草を好む蚊の繁殖場所となり、マラリアが猛威をふるうようになった(p.94)。中央アフリカと東アフリカで、19〜20世紀にヨーロッパ人が農地を広げた際も、ツェツェ蝿が増加して睡眠病を流行させた(p.96)。

    インドのカースト制度は、侵入者のアーリア人は南部と東部の高温多湿の風土病を避けるために、土着の人々はアーリア人が持ち込んだ天然痘などの文明に伴う病気を避けるために、互いの疎隔意識から発生したのかもしれない(p.161)。

    BC30年までの地中海では、油や葡萄酒などの輸出向きの余剰生産物が生産できる場所であれば、どこでも都市的中心地が形成されたため、その結果として農民は土着の権力者と国家の二重の支配を免れたが、長期的な政治的不安定と戦争が繰り返されることになった(p.167)。

    ヨーロッパも中国も紀元後数世紀までは新しい病気によって社会体制が破壊されるほどの打撃を受けかねない状態だった。ローマでは、165〜180年、251〜266年、542〜543年に疫病が流行し、750年まで間歇的に繰り返した(p.192,202)。

    モンゴルが勢力を拡大すると、アジア北部の草原地帯の交通が発展した。草原地帯に生息するげっ歯類の小動物は腺ペストを保菌していたと考えられる(p.12)。中国の人口は、モンゴルの侵略が始まる前の1億2300万人から、モンゴルを追い払った1世紀後の6500万人へ激減した(p.28)。北西ヨーロッパでは、14世紀までに人口が飽和状態に達し、気候が次第に悪化して不作が増えたため、黒死病が襲う1世紀前から人口減少が始まっていた(p.32)。1340年代にペストが流行してから、イギリスでは1世紀以上も人口が減り続けた(p.37)。14世紀以降に西ヨーロッパで毛織物生産が発展し、人口が減ったため厚い衣類が出回るようになったことによって、皮膚感染によるハンセン病の患者が減少した(p.50)。悪疫に対して教会は硬直した対応しかできなかった一方で、行政官は素早く対処したため、ドイツやイタリアをはじめとした都市国家で世俗的な生活と思想が広がっていった(p.61)。バルカン半島では、町に住んでいたイスラム教徒が人口を減らし、田舎の農民は昔ながらの信仰を守っていたために、19世紀のキリスト教民族解放運動につながった(p.66)。ペストの流行によってモンゴルの隊商交通路も破壊され、16世紀には農耕民が西部草原地帯に入り込み始めた(p.70,71)。

    16〜17世紀の間に世界の交通が密になると、すでに確立しているヒトの病気は破壊的に流行することがなくなり、小児病となっていった(p.115)。1850年以降になると、医学的治療が人類の平均寿命と人口増に大幅な変化をもたらした(p.139)。

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    2020年04月09日
  • 疫病と世界史(下)

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    ・各章の中に節が無く文章だけが延々と続くのが読みづらい。なぜこのような書き方にしたのか。 
    ・日本がちょくちょく出てくるのはうれしい。ただ江戸幕府が大砲帝国というのはおおざっぱすぎる。

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    2013年09月02日
  • 疫病と世界史(上)

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    疫病が世界史に与えた影響について壮大なスケールで書かれていて、世界史の見方としておもしろい。本当かどうかわからないあやしい説明も含めて楽しめた。 
    18世紀以降を描いた6章は具体的で、瘴気説・細菌説の論争や、軍事医学の進歩や、ハンブルク市・アルトナ市の上水道の例など、科学で感染症を克服していくさまがよくわかった。著者は病原菌と人類の戦いはずっと続くとしているが、科学という武器を手に入れたらやはり人類の勝ちになるのではないか。

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    2013年09月02日