泉坂光輝のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
祖父が事務所を構えていた場所は
今は別の人物が探偵事務所を開いている。
3篇入っているのですが、ミステリーというより
確かに謎、という感じ。
しっとりしているような内容でした。
いなくなった友人、母の指輪の行方
行方不明の猫の飼い主。
自分の生活が基準になるので、最初の話については
双方仕方がない、というべきか。
まったくそこを考えなかった片方が微妙というべきか。
ふたつ目は、最後がすごい展開になってましたが
拗らせた人は、なかなか大変だな、と。
最後の話も、双方の認識が…というものでしたが
人はともかく、猫はどうしようもない話。
そして微妙な過去の話。
ここもここで謎ですが、語られず、 -
Posted by ブクログ
ネタバレ金銭的には寧ろ損になるようなことでも、それが誰かの心の救いになるのであれば、彼は依頼を引き受ける。
そして依頼者が頼んでいないことにまで足を踏み込んで、心の蟠りを解いていく。
そこまでしなくてもいいだろうにと思わなくはないが、ただ依頼を終えただけでは解けなかった誤解や心の淀みが依頼者や関係者から消えているのをみると、そういう探偵がいてもいいのかもしれない。
京都が舞台ということで、登場人物は自然と京都弁を喋っている。
生きた京都弁がそこここに溢れていて、会話を読んでいるだけでも京都のあの雰囲気が伝わってきて楽しかった。
事件の内容は上記の通り、最終的には依頼者たちの心の中にまで踏み込むため