伊藤直子のレビュー一覧
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ネタバレもはや偏愛の域に達しているので星を減らす気はないのだが…今回はちょっと、シリーズ初めてモヤモヤ感が残った。
他の方の感想を読むと、シリーズで1番とか、単体でも読めるし新しい読者を取り込めたのではなどあったけど…
うーん、個人的には真逆の感想だった。なんなのかなこの感じ…と思って、上手くはないんだけどこう、ダークな少年ジャンプを読んでる気分になったんだよね。
人気が出て連載が進むにつれ物語は大規模になってゆく。主人公の周りの世界が広がる。仲間も増えて敵がどんどん強くなる。主人公が成長してまた新たな困難に立ち向かう。
そうなのだ。
ただ主人公はジャンプのそれみたいな少年ではない。すでにかなり確 -
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マルタン・セルヴァス警部シリーズ第四弾。今回は初めて上下分冊ではなく初の一冊もの。700ページに近い大作であるにも関わらず、だ。読者としては、分冊よりもコスパは有難い。
前作『魔女の組曲』では、セルヴァスが休職療養中で、連続殺人鬼ジュリアン・ハルトマンから離れた独立系の犯罪と、そのとんでもない経緯と真相に向かうストーリーテリングのジェットコースター感に、まったくもって脱帽させられた。シリーズとしてよりも、単独作品として十分に成り立つため、新たな読者を獲得したのではないかと喜んでいる。
翻訳出版としては『氷結』(2016年)『死者の雨』(2017年)。その後、忘れ去られたかのように邦訳 -
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ベルナール・ミニエ『夜』ハーパーBOOKS。
シリーズ第4弾。全仏ベストセラー第1位を獲得し、Netflixドラマ化、さらには累計300万部突破のミステリー・シリーズ。またまた殺人現場から連続殺人鬼ジュリアン・ハルトマンのDNAが検出される。第1作以来なかなか姿を見せないハルトマンに今回も肩透かしを喰らうのか……
シリーズの中では一番面白く、ようやく及第点を得たという感じかな。今回も色々と詰め込みながら、全く新たな方向に物語は展開し、連続殺人鬼のハルトマンがセルヴァズに執拗に絡んで来るのだから堪らない。
ノルウェーの教会で女性の撲殺死体が発見される。死体のポケットにはオスロ警察の女性刑事 -
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面白い。
が、前作ほどでは無かったか…。
しかし、連作を読んで改めて思うのだが、作者は一作目とは比べものにならない程の成熟を果たした様だ。
作品は相変わらず長編だが、一作目では顕著だった『これいる?』と言った余計が省かれ、長いなりにも削ぎ落とされ、まとまった感じに仕上がっている。
ただ、相変わらず主人公は冴えないし、率直に格好悪い、事件捜査って本来そういうものなのかも知れないが、主体性に欠けるというかピンボールの球みたいにあちこちで弾かれてしまう。なんとか正気を保っている胆力は大したものだが、頼りないのだ。
まぁ、それが魅力と言えなくもないが、私には好みでは無かった。
対して彼の敵について -
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グザヴィエ・ミュレール『エレクトス・ウイルス (上)』竹書房文庫。
まるでB級映画のようなストーリーのフランス発のバイオSF小説の上巻。竹書房文庫の翻訳作品はたまに当たりがあるので、内容が面白そうだと思った作品はたまに読むのだが、ハズレに近い平凡な作品だった。下巻での挽回は難しそうなので、上巻で断言しておく。
アフリカの環境保護区のクルーガー国立公園で保護された象が一夜にして4本の牙を持つ中新世紀の長鼻類・ゴンフィテリウムに姿を変える。血液を調べたところエボラ熱に匹敵する新種のウイルスが検出される。同じ頃、世界各地で古生物化した多数の動植物が目撃され、新種のウイルスが退化を促しているものと