【感想・ネタバレ】エレクトス・ウイルス 下のレビュー

あらすじ

原始人類再起動

覚醒した“太古の遺伝子”がヒトの時代を終わらせる

<クルーガー・ウイルス>と名付けられた退化病菌は、ネズミを媒介してヒトからヒトへと感染し、世界の隅々まで浸食した。
感染者はすでに十五万人に達し、このままでは五百万人に膨れ上がる可能性もあるという。
その渦中にアンナの恋人である海洋生物学者ヤン・ルベルも感染し、エレクトスへと退化。病院に収容されてしまう。
アンナはあらゆる手段を講じて厳重な監視下に置かれたヤンのもとにたどりつき、ヒトとしての記憶を呼び覚まそうと懸命に語りかけた。
だが、彼がかすかに回復の兆しを見せたところでステファンに呼び出され、国連安全保障理事会に向かうことになる。
ヒトとしての知性と理性を失った人々にどう対応すべきか?
理事会では議論が紛糾していた。
アンナはその席上で、エレクトスを同じ人間として擁護すべきだと訴えたが、理事会は彼らを危険性の高い生物と判断。
人間社会からの隔絶を決議する。
フランスではパリの動物園が一時的な収容所となり、ヤンもそこに隔離された。
だが、ヤンたちが暴動を起こして逃走し、市街地では多くの市民が犠牲となった。
人々の不安と恐怖はピークに達し、民衆を “エレクトス狩り”へと駆り立てる。
エレクトスと現生人類の“生存競争”は繰り返される運命なのか――?

自由を求めて牙を剥いたエレクトスの逆襲が始まる!!

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Posted by ブクログ

感染症対策の部分はコロナとかさなる部分がある。退化の部分はまあフィクションだが、人間の倫理観を問うことを目指すテーマとしては書いてる印象がある。発想はある程度新鮮さが感じられたけど、娯楽小説の域を出ない。

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2022年03月28日

Posted by ブクログ

グザヴィエ・ミュレール『エレクトス・ウイルス (下)』竹書房文庫。

下巻でもB級映画のようなストーリーが続く。上巻とは異なり、頭がおかしくなるようなスピードでストーリーが展開したかと思うと、突然、これは何だという全くつまらない結末を迎えるのだった。上巻で断言した通りのハズレの平凡な作品。

クルーガー・ウイルスに感染した人間はホモ・エレクトスに退化する。ネズミを媒介してクルーガー・ウイルスは世界に広がり、次々と人類は退化していく。やがて数万人のホモ・エレクトスの逆襲により人類は……

本体価格850円
★★★

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2020年08月01日

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