クリスティー・シェンのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
今まで読んできたFIREの本で、一番面白く、一番新しい知見が多い本だった。
特に刺さったのは、
「(まだ)自らの情熱に従うな」
「まず、お金を追いかけよ。好きなことはその後でもできる」ということ。
幼少期、とても貧しかった作者は、貧困によって図らずも身につけることになった欠乏マインドで、お金を貯めることに注力してきた。
作家になりたいという夢を持ちつつも、少ない学費で高い最低賃金を得られる作家とは無縁の学問を専攻する。
そのおかげで早期に経済的自立を果たすことができ、生活費を作家業に頼らずに得ることで、ストレスなく作家を続けられる生活を得ることができたのだ。
好きなことをしていれば、お金 -
Posted by ブクログ
ネタバレ・何かが不足しているとき、それはあなたの生活において最も重要なものになります。欠乏マインド。
・私たちは何か特別なものを買ったとき、もしくは昇給したとき、幸福になります。人生における前向きな変化を知覚するからです。同様に、何か悪いこと(タイヤのパンクや健康問題)が起きたときには、その後ろ向きの変化によって私たちは落ち込みます。ただ時間とともに、そのニューノーマル(新たな常態)にも慣れ、幸福感はもともとの水準に戻るのです。
・より多くのモノを所有するほど、人はより不幸になり、よりストレスを抱えるということです。逆に、より少ないモノを所有し、旅行や新たなスキルの習得など経験によりお金を使うほど -
Posted by ブクログ
久しぶりの満点評価です。
胡散臭い金儲けの話だろ?違います。
貧困層出身の筆者が実現したミリオネアへの道は、やろうと思えば我々一般人にも実行可能なノウハウばかりです。
例えば、
【ルカ・パチョーリ72の法則】
年間投資リターン(%)÷72=資金が2倍になる年数
【4%ルール】
1年の生活費が投資ポートフォリオの4%に等しい金額であれば、リタイアしても95%の確率で30年以上老後資金が底をつかない。つまり、現状の生活レベルを維持しながらリタイア出来るタイミングを決定するのは、年収ではなく貯蓄率。
【お金を倹約するために旅行】
国家間のインフレ差を利用して安く生活、医療を旅行保険で賄うなど
【早期 -
Posted by ブクログ
ネタバレこれは素晴らしい本ですね。
貯蓄の目標を教えてくれる。
日本人は1億800万円を目標にすればFIREできる!
ネタバレですが、以下よろしければどうぞ。
- 4%ルール
- 毎年、総資産の4%の資金を引き出しても株式の成長率から考えると総資産は減らない(95%の確率)
- 毎年の利用費用の25倍の総資産を持っていれば毎年4%引き出しても減らない計算になる
- (個人的意見)日本では36万円/月あれば十分裕福な生活が送れると言われている → 36*12*25=1億800万円
- 1億800万円あればFIREできる!!! ←貯蓄のゴール
- FIRECalc.comのツールが有用
- リスク回避 -
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Posted by ブクログ
個人的なまとめ
FIREについて
大好きな作家業でも髪をむしりたくなるほど嫌な事もあり、続けられているのは食べるためにやっていないため。必ずしも情熱はいい仕事には結びつかないし結果は後からついてくることに期待するのは危険である。
まずはお金を追いかけて好きなことはその後にした方が良い。
早期退職者のほとんどがサイドビジネスを持っている。
筆者は起業に何度も失敗している。
お金持ちになるカギは自分に最もあったやり方を選ぶこと(ハスラー・投資家・オプティマイザー)。
我が道を行きましょう。一時的なコミュニティの喪失は恐れなくて大丈夫。
投資について
現金クッションで5年分も持っておく、世界恐慌 -
Posted by ブクログ
【目的】
お金のために働く日々だが、お金への執着を手放してお金から自由になるための思考を学ぶ。
【印象に残ったポイント】
・節約旅行。物価安の地域に旅することで、節約になるという発想。これは今まで読んできたお金本には書いてなかったので、斬新だと感じた。
・現金クッションと利回りシールド。配当資産も確保しておくことで相場変動にも耐えらえる現金を確保。これはよくあるインデックス全振りとは異なる生活の知恵と感じた。
・モノの所有は飽きが来るけど、経験はにはそれがない。なので、モノを少なく経験や学習にお金を使うことで人生が充実する。これは納得感ある。
・(まだ)自らの情熱に従うな、やりたいことはお -
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Posted by ブクログ
FIREするためには、戦略が重要、というのが本書の主張なのだろうが、本書の主人公である2人には圧倒的な入金力があった。貧困層から成功へと昇って行った成功譚ではあるが、成功者バイアスを抜きにして受け取るのは宝くじに縋るのと同じになってしまうため要注意。
また同時に、コーラが飲めるだけで幸せ、のような、欠乏マインドも非常に重要なポイントになる。
投資戦略×大きな入金力×出費を抑える節約。
どれが欠けてもいけない。
投資戦略は再現性が高いが、一方で投資資金を大きく稼ぎ続ける力と節約を長年続ける力は素質が試される。
特に投資は若いほど複利効果が高いが、同時に実行も難しい。
著者のように幼少期に臨死に近 -
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Posted by ブクログ
なかなか興味深い本だった。翻訳はちょっと残念。
31歳でFIRE(リタイア)した中国系カナダ人カップルが、早期退職するためのノウハウを解説している。著者は極貧の子ども時代を過ごし、幼少期に家族でカナダに移住した。貧しさから脱却するにはどんな学位を取得したらいいか、その後どういう仕事を得ればいいか、どう節約するか、を徹底的に数値化し研究したようだ。もうこれ以上働かなくてもやっていかれる、という計算をし、夫婦で1000万ドルの投資ポートフォリオを作った。仕事を辞めて世界旅行をしながら暮らしている。
この本が良く考えられていると思うのは、再現性が高いことである。誰でも真似しやすい。私も似たバックグラ -
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