後深草院二条のレビュー一覧

  • とはずがたり

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    ネタバレ

    両親に先立たれ、宮中に取り残された二条は居場所のない悲しみに暮れる。女中の逆恨み、望まぬ寵愛を経て、やがて宮中からも破門される。運命を恨んだ二条は西行法師の営みに憧れ、全てを捨てて出家する。

    本書のテーマとは関係ないが、『武蔵野は一面萩野原だった』という文章が最も印象に残った。平安時代に東京が野原であったことは周知の事実である。しかし、著者の実体験に寄り添う事で、この事実をよりリアルにそして直情的に感じることができた。

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    2020年04月14日
  • とはずがたり

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    おもしろい。自分の居場所はどこだろう、という現代にも通じる疑問を自分に問いかけつづけ、さまよっていく女性の物語。鎌倉時代というと、武家のイメージだが、こういう世界もあったのか。本当に日記なのかはわからない。作中に「光源氏」という表記が出てくるが、鎌倉時代は「源氏の君」ではなく「光源氏」だったのだろうか。

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    2020年03月12日
  • 現代語訳 とわずがたり(新潮文庫)

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    源氏物語をもう一度読み返してみたくなった!
    比較してみると、源氏は割と誠実だったのかも…と思ったり。末摘花をちゃんと引き取ったもんね。

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    2011年06月16日
  • とはずがたり

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    ネタバレ

    こんなに退廃的な古典は初めて読んだ。
    後深草院の指示で好きでもない男に抱かれる二条が不憫でならない。
    産まれた子どもをこの手で抱いて育てることもできないなんて悲しすぎる。
    時代背景を含めたとはずがたりの解説本みたいなものも読んでみたいなと思った。
    また、後半の旅路は一転して雰囲気が変わった。私もこんな旅をして写経してみたいなと思った。

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    2024年03月19日
  • 現代語訳 とわずがたり(新潮文庫)

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    思ってたんと違う
    私の日本語読解能力では半分くらいしか読み取れませんでしたが、昔の方が男女関係は奔放だったんですね。。。

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    2019年10月17日
  • 現代語訳 とわずがたり(新潮文庫)

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     鎌倉時代の皇室に仕えていた女官の生々しい日記文学。
     十四歳で後深草院天皇の愛人にさせられて、十五歳くらいで早くも初産。ほかにもかねてからの恋人、西園寺実兼との密通、妊娠までしてしまうし。性助法親王(後深草院の四歳年下の異母弟)には猛烈に言い寄られて、またも密通し、この間柄は後深草院にばれちゃうけど、それも受け入れられて二度も出産。四度も出産して、結局最後の一人の子どもは手元で育てたようなんだが、その行く末も本には書いていない。育児からは遠い身分の人みたい。後半の旅の話は抄訳になっているのだが、そっちもそれなりに面白いのではないかなと思ったりする。

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    2010年02月04日