三浦みどりのレビュー一覧

  • 戦争は女の顔をしていない

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    第二次世界大戦の独ソ戦に従軍した、女性兵たちの証言をまとめた本。

    凄まじい。
    本当に、凄まじいの一言に尽きる。

    何百人もの、戦争に参加した人たちの生の声。
    口述記録が主なので、たどたどしい部分や、支離滅裂な部分もある。
    理解しづらい部分もあるし、教訓的な内容でもなく、綺麗なオチがつくわけでもない。
    だがそれが、圧倒的なリアリティを生む。

    正義とも悪とも、善人とも悪人とも、被害者とも加害者とも言い切れない。
    ただただ色んな人の人生が、戦争がそこにある。
    だからこそ、胸を打たれる。心を震わされる。

    現代社会では、特に日本の(西洋の)視点では、「ロシア=侵略者」というのが概ね共通のイメージだろう。
    しかしそこに住んでいる人たちは、悪人でも戦争をしたがっているわけでもなく、やっぱりただの人間なのだ。
    そのことは知っておくべきだろう。


    本書が教えてくれることは、「戦争を分かったつもりになってはいけない」ということだ。

    言っては何だが、本書で扱うのは、人類史における「たった4年」の戦争だ。
    それも、その中のたった一国の、かつ女性側の視点だけ。
    それだけで、これだけの奥深さ、複雑さ、矛盾、飲み込めなさがある。

    本当にたくさんの人がいる。
    何千万人もの人が、命懸けで、一生にも匹敵するほどの濃い時間の中を生き抜く。

    それに対して現代の視点から、「戦争ってこういうものだよね」と、安易に語ってはいけない。
    要約しようとしてはいけない。
    強くそう思う。

    戦争は許されないことだ?
    それとも、平和のためには軍拡が必要?

    一体我々は何を知ってて、そう言うのだろうか。

    正義と悪、善人と悪人、男と女、加害者と被害者、恨みと赦し。
    暴行、凌辱、拷問、恋、凄まじい重労働、使い捨てにされる命、差別、社会復帰の難しさ。
    戦争に志願するということ、人を殺すということ、殺されるということ。
    そして、ほんの少しの美しさ……。

    知ろうとすればするほど、分からなくなる。
    だからこそ、知ろうとする姿勢が大切だ。

    安易に答えを見つけずに、分からないもの分からないまま抱えていく。
    そういう勇気が必要だと思っている。


    最後に、特に心を打たれた一文を紹介したいと思う。
    人間が持つ恨みと葛藤の、凄まじい深さを表している。

    たった一人の人間でこれなのだ。
    戦争とは、何と恐ろしいものだろうか。

    『許すことが簡単だとでも思う?
    私自身だって、奴らが痛い目に遭えばいいと思っていたわ……。もちろん……奴らの涙が見たかった……。
    いい人になることなんて、すぐにはできないわ。今のあなたのような、いい人になんか。奴らに同情するなんて!
    そのためには、何十年も必要だった……。』

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    2026年09月03日
  • 戦争は女の顔をしていない

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    真実を語ることを強く制限されている中で、
    聴くこと、届けることをやめなかった著者にどれだけの大変さがあっただろう、と思う。
    本当の声を知れたこと、心から有り難く思う。

    苦しい、悲しい、怖い、
    その言葉では全く収まりきらない。想像も止まってしまう。

    女性が戦場に行き、国を信じ、命をかけていた。
    想像を絶する世界を生き抜き、
    身体にも深く傷を負っている女性に、
    戦後、周りの人に言われた言葉や裏切りに、
    とてつもない悲しさを覚えた。

    恐怖からくる身体の症状は、読みながら何度も呆然とした。
    死と距離が近くなったときの現実は、
    生命の本能、そして残酷さ、愛と密接なように思う。

    戦争に関わった人の言葉を知るということは、
    自分の人生にとても大切なことだと感じた。
    その中でもこの女性の声というのは、
    自分の中に確実に深く残るものがあった。

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    2026年06月15日
  • 戦争は女の顔をしていない

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     読むのに1年かかってしまった。アレクシエーヴィチがノーベル文学賞を受賞した時、諸事情により群像社から出ていたこの本は絶版だった。その後岩波書店が刊行してくれた時、NHKの「100分de名著」が取り上げた時、ロシアがウクライナに侵攻した時。読みたいという思いが次第に募り、やっと手にすることができた。一つ一つの証言は短いが体験そのものが重く、心に残る言葉がいくつもある。

    「男たちは自分たちが独占してきた世界、そのテリトリーにしぶしぶ女を入れる。」(著者・アレクシエーヴィチ)

    「これは女の仕事じゃない、憎んで、殺すなんて。」(マリヤ・イワーノヴナ・モローゾワ〈イワーヌシュキナ〉、兵長〈狙撃兵〉)
    「女でなかったら戦争を生き抜けない。私は一度も男がうらやましいと思ったことないわ。」(エレーナ・ボリーソヴナ・ズヴャギンツェワ、二等兵)
    「ねえ、あんた、一つは憎しみのための心、もう一つは愛情のための心ってことはありえないんだよ。人間には心が一つしかない、自分の心をどうやって救うかって、いつもそのことを考えてきたよ。」(タマーラ・ステパノヴナ・ウムニャギナ、赤軍伍長〈衛星指導員〉)

     戦後、血を見すぎて赤いものを受けつけなくなってしまった人、過酷な戦場で生理が止まってしまった人、夫婦で出征した人。特にパルチザン、地下活動家だった人は拷問を受けたり虐殺の現場を見たりしていて、読むのにとても勇気が要った。一方で前線でも「女らしさ」を大事にして軍隊生活に潤いを与えようとするエピソードには人の温もりを感じた。
     第二次世界大戦中、女性が最前線で戦うなど他の国では聞いたことがない。千差万別の貴重な証言が、多くの人に読まれることを願う。

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    2026年04月30日
  • 戦争は女の顔をしていない

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    オーディブルで少しずつ聴き進めていたのを、雪の積もった投開票日に聴き切った 印象に残ったところを引用したいところだけど引用に足らない箇所なんてなかった ほとんどが自ら志願して戦争に参加した10代の少女たち、その当時の記憶を生き生きと語る高齢の女性たち、その語りに耳を傾ける若き(30代ごろの)著者という三世代の女性の身体をめぐる物語でもある インタビューのみならず差し挟まる著者の語りもいい


    「戦争体験というのはあまりに個人的で内的な体験であり、人間が生きていることの果てしなさと同じく限りがない。
    わたしが書こうとしている本の文章がいたるところにころがっている。農家や街の家々、街や汽車の中で。いたるところでわたしは聴いている。ひとつの大きな耳になって人々の声を読み取っている。」p.9


    「どこかの麦畑で隠れていた時のこと。お天気でした。ドイツ軍の自動小銃がタタタタタッと鳴って、そしてシーンと静まりかえります。あとは小麦がさわさわといっているだけ。またドイツの自動小銃がタタタタッと。それで思ったんです。いつか麦のさわさわいう音を聴く日がくるだろうか?この音を・・・・・・」p.97


    「ある訓練の時。なぜかこれを思い出すとつい涙が出てしまうんです。春のことで射撃訓練が終わって、戻る時。スミレの花をたくさん摘んで小さな花束にして、銃剣につけて帰った。そうして歩いてたんです。キャンプに戻ると、指揮官は全員を軽列させて、私に列から出るように言います。列から出るのに、花束をライフルに結びつけたのを忘かたままでした。指種官は小言を言い始めました。「兵隊は兵隊らしく。花摘み娘ではないんだ!」こんな状況の中で花のことなんて考えられることが指揮官には理解できなかったんです。でもスミレは捨てませんでした。そっとそれをはずしてポケットに入れました。スミレのせいで三日間の罰当番を課せられました。
    見張りに立っていた時。夜中の二時に交替が来たのに、交替しないでいいと言って断ったんです。『昼間やってね。今は私が』夜明けの小鳥の歌を聴いていられるなら、明け方まで立ち続けてもいいと思いました。夜中だけが以前の生活を思い起こさせてくれたんです。平和な頃の。私たちが前線に出て行くとき、女の人、老人、子供たちが沿道に人垣を作っていました。『女の子が戦争に行く』とみんな泣いていました。一個大隊分の女の子たち。」p.105


    「ある者にとってそれは手術台と結びついている。『切断された手や足をどれだけ見たかしれないわ。どこかに手足がそろっている男の人がいるなんて言じられないくらい。誰もかれもが負傷しているか、死んでしまったんだって気がしたわ』(A・デムチエンコ、上級軍曹、看護婦)。野戦食堂の大釜を忘れない人もいる。『戦闘のあと誰も生き残っていないことがあったの。大釜一杯スープを作ったのに、誰も食べてくれる者がいないってことが』(デーニチ、兵卒、料理係)。」p.131


    「男たちは何事であれ私たちより苦労しないで順応できた。ああいう禁欲的な不便な生活に……ああいう関係に……でも、私たちは寂しかった。とても家が恋しかった。おかあさんが恋しかったし、暖かい家庭が恋しかった。モスクワから来ていたナターシャ・ジーリナという子がいて、勇敢な行為に対して「剛毅記章」をもらい、数日、家に帰らせてもらったの。その子が戻って来たとき私たちはその匂いをくんくん嗅ぎました。文字通り、行列を作って順番に匂いを嗅がせてもらった。おうちの匂いがすると言って。そんなに家が恋しかったの……手紙の封筒を見ただけでもうとってもうれしかった……。おとうさんの筆跡......ちょっとでも休憩がもらえると、何か刺繍をしたり、ゲートルを肩掛けに作り変えたり、何かしら女らしい手仕事がしたかった。女らしいことに飢えていました。何か言い訳をつけて針を手にして、何でもいいから縫い物をしたり、ちょっとの間でいいから、本来の姿に戻りたかったのね。もちろん笑ったり、喜んだりはしたけれど、戦前のように心から喜んだり笑ったりではなかった。何か特別な状態だった。……」p.159


    「ファシストの飛行機はとてもとても低く飛んで、一人一人を狙ってきたわ。いつも自分が狙われている気がする。私は逃げる・・・・・・そして私を狙ってくるのが見える、そういう音がするの・・・・・・操縦士が見える、その顔が。女の子だ、と気がつく・•••・衛生輜重で女の子ばかりだって・・・・・輪重を狙って銃弾を連射して、にやにや微笑みを浮かべているの。愉しんでいるのよ・・・・・恥知らずな恐ろしい笑い・・・・・・美男子だったわ・・・・・・私はもう我慢できないで・・・・・・悲鳴をあげる・・・・・・トウモロコシ畑に逃げ込むと、そこに追ってくる、森に逃げれば地面に押しつぶさんばかりに迫ってくる。もう灌木の茂みしかない・•・・・・森に飛び込んだ、何か枯れ葉の塊に。恐ろしさで鼻血が吹き出てくる。自分が生きているのかどうかも分からない。大丈夫、生きてる・・・・・それ以来飛行機を見るのが怖くなったの。どこかに飛行機が見えたらもう怖い。他のことは何も考えられなくなってしまう。飛行機が飛んでいると、どこに隠れたらいいだろうって、そればっかり。音を聞かないために、見ないためにどこに隠れようかしらって。今でも飛行機の音は耐えられない。飛行機に乗ることもできない・・・・」p.202


    「ドイツのある村でお城に一泊した時のこと。部屋がたくさんあって、すばらしいものばかり! 洋服ダンスの中は美しい服で一杯。一人一人がドレスを選びました。私は黄色のドレスと長い上衣。言葉では伝えられないほどきれい、長くてふわっとして。綿毛のよう。もうる時間で、みな疲れ果てていた。それぞれ気に入ったドレスを着たままたちまち腹入ったわ。私はドレスを着てその上に長い上衣も平織って横になった。
    ある時は無人になった帽子屋で帽子を選んだこともあるわ。ちょっとでもかぶっていたかったので、座ったままで寝たの。朝起きてから・・・・・・鏡をもう一度覗いたわ。それから、みんなは帽子を脱いで、また自分の詰め襟の軍服を着てズボンをはいたの。何もとろうとしなかった。移動には針一本だって重たいのよ。いつものとおりスプーンをブーツの脛のところに突っ込んで出発....」p.292


    「私たち女性は二百人ぐらい、その後ろを男たちが二百人ぐらい。夏の暑さ。毎日三十キロ進む。私たちが通った後には赤いしみが砂に残った。女性のあれです。隠しようもありません。兵士たちは後ろを歩きながら、気づかない振りをする......足下を見ないように・・・・・・・私たちがはいているズボンは乾ききって、ガラスのようになる。それで切れるんです。そこが擦れて傷になる、いつも血の匂いがしてました。何もくれなかったんですから。兵士たちが茂みにシャツを干すのを見張っていて、いくつか盗むんです。まもなく、兵士たちも合点がいって、笑ってました。『伝長、下着をください。女の子たちに盗まれてしまったんで』脱脂綿や包帯だって負傷者の分さえ足りなかったんです。私たちの分なんかとんでもない・・・・・女性用の下着なんか戦後二年でやっと出てきたんです。みんな男物のパンツでランニングを着てたのよ。それで進んだ・・・・・・渡河点に着いたとき爆撃が始まった。すさまじい爆撃で男たちは必死で物陰に隠れようとした。私たちにも逃げろと叫んでる。でも、私たちは爆撃の音なんかかまわず、一刻も早く河に着きたい、水に入って、すっかり洗い落とすまで水につかっていた・・・・・破片が飛び散る下で···・そうなの・・・・・・恥ずかしいって気持ちは死ぬことより強かった。数人の女の子はそのまま水の中で死んでしまった・・・・・・
    もしかすると、その時初めて男でありたいって思った・・・・・初めて。」p.303


    「赤い布で上着を縫ったら手に何か斑点が出来てきたんです。水疱が。赤い更紗でも、バラやカーネーションの赤でも私の身体は受け付けなかったんです。赤いものは何でも、血の色のものは・・・・・・今でも家には赤いものは何もありません。見つけられっこありません。人の血というのはすごく鮮やかな赤です。自然界だって、画家の絵にだってあんなに鮮やかな赤はありません。ザクロのジュースが少し似ているけど、全く同じではありません••·・」p.464


    「あたしはいつも自分たちのお祝いの日を待っている。戦勝記念日を…・・・・・楽しみなんだけど怖くもある。その日の何日も前から洗濯物をためておいて、一日中洗濯をする。何か他のことをやって気をまぎらせていなければ耐えられない。戦友が集まるとハンカチが足りないのさ。戦友会ってそんなふうだよ。涙の海になってしまう。兵器のおもちゃは嫌だよ、飛行機とか戦車とか、誰がこんなものを思いついたんだろ?胸を引き裂かれる思いがする。兵器のおもちゃなんか買ったことないし、あげたこともないよ。自分の子供にも他人の子供にも。ある時、軍用機やプラスチックの自動小銃のおもちゃを誰かが家に持って来た。すぐにゴミ捨て場に捨てたよ。すぐに!だって、人間の命って、天の恵みなんだよ。偉大な恵みさ。人間がどうにかできるようなものじゃないんだから……」p.480


    「スターリングラードでのこと…・・··一番恐ろしい戦いだった。ねえ、あんた、一つは僧しみのための心、もう一つは愛情のための心ってことはありえないんだよ。人間には心が一つしかない、自分の心をどうやって救うかって、いつもそのことを考えてきたよ。
    戦後何年もたって空を見るのが怖かった。耕した土を見るのもだめ。でもその上をミヤマガラスたちは平気で歩いていたっけ。小鳥たちはさっさと戦争を忘れたんだね…」p.482

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    2026年05月26日
  • ボタン穴から見た戦争 白ロシアの子供たちの証言

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    被ったオーバーのボタンの穴から、爆弾が落ちるのを見ていた少女の体験談をはじめ、戦争中に子どもだった101人の人々の断片的な語りを集めたもの。ベラルーシは第二次大戦中、ソ連の中で特に被害が大きかったところだそうだ。どの証言も生々しくて怖くて、子供の目で見た純粋で鮮烈な印象そのものだからか、他の戦争文学よりも辛かった。この当時で言うドイツ軍のような虐殺者が明日にでも家に襲ってきそうな錯覚に陥るというか、家族が平穏に暮らしている今の「有り難さ」を感じて未来が怖くなった。

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    2026年01月13日
  • ボタン穴から見た戦争 白ロシアの子供たちの証言

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    ネタバレ

    白ロシア=ベラルーシ

    自分で穴を掘らせ
    その縁に立たせ
    子どもから順に撃つ
    大人が絶望するのを
    見るために

    お腹が空いて空いて
    お母さんという言葉を聞くだけで
    泣き声が止まらなくなる

    戦争
    この記憶がまだ残るのに
    なぜ繰り返す

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    2025年09月16日
  • 戦争は女の顔をしていない

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    ロシアによるウクライナへの侵略戦争が長期化している今だからこそ読んでおきたいと思った。
    タイトルは有名ながら、手に取ったことがなかった。
    内容としては非常に生々しい、従軍女性たちから聞き取った証言集。
    もっと書き手の主張が入ったルポライティングのようなものを想像していたが、インタビューに応じた女性の肉声が聞こえてくるような書きぶりによって戦争のむごさがより際立つ。
    「女たち」の視点ではあるが、前線に出される兵士たちの様子も証言から浮かび上がる。

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    2025年08月24日
  • 戦争は女の顔をしていない

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    ネタバレ

    漫画のほうを先に読んで、旧日本軍よりマシかも…とか感想を持った自分を殴りたい。
    いろんな人がいて、いろんな手段で戦ったり、生き延びたりして。でも戦争がハッピーエンドで終わるなんてことない。これは今まさに繰り返されている悲劇だってことを教えられます。
    腹立つのは、解放された捕虜に「なぜ生きてる?」と問うとこ。せっかく地獄を生き延びても裏切りを疑われながら生きなきゃならないとか。
    著者のインタビュアーとしての姿勢が素晴らしい。「話してください。悪魔には鏡でその姿を見せつけてやらなければ」と。
    しかしウクライナとかベラルーシの人たちのインタビューなんだよね。こんなことされてドイツを許す気になるかとか、その後のスターリンの仕打ちを考えるとソ連に抱く感情だって複雑だろうし。ほんと戦争嫌だ…

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    2025年08月05日
  • 戦争は女の顔をしていない

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    本書は物語ではなく、第二次世界大戦で従軍した100万のソ連女性の内、500人以上の生の声を集めたインタビュー集。
    膨大な量で、Audibleでひたすら辛い内容を聴き続けたので楽しいものではないけど、語り継ぐべき素晴らしい資料だった。
    特にソ連には世界でも珍しい女性兵がいたので女性ならではの視点や境遇から語られる戦争の話はとても貴重。
    女性の従軍と言っても兵士や狙撃兵の他に、パイロット、通信兵、看護師、調理係、洗濯係など色々。だけど一番驚いたことは多くの女性が自ら前線を強く希望していたこと。
    『同士少女よ、敵を撃て』では孤児が選択の余地がなく狙撃兵になっていたけど、実態は少し異なる印象。
    中には幼い子どもを預けて夫婦で志願に行くことを選んだり、祖国のために身を尽くしたいソ連国民の熱を感じて自分には理解できなかった。
    女性兵たちの覚悟や苦労がわからない女性国民が、旦那たちと行動を共にする女性兵たちに抱く軽蔑する気持ちのほうがむしろわかってしまう。
    事実、前線とはいえ男女がいれば恋愛が生まれて、むしろそれが救いとなっていたようす。
    包帯でドレスを作って結婚式をしたり、出産をしたり、戦争中だけの関係をもったり。生き延びるための人間の本能なのか、吊り橋効果なのか、、、。でも戦争が終わって男性が妻子の元に帰っても、気持ちを引きずるのは女性の方なのは切ない。
    インタビューで度々、もっと早く聞いてほしかったと言う声があって、戦後男性と同じようには讃えられず、壮絶な体験を抱えたまま沈黙してきた女性たちの終わらない戦争を知って重たい気持ちになった。
    とはいえ、男性だってもちろん戦争の苦しみを抱えたまま生きているんだと思う。
    この本はロシア女性の声を残した貴重な資料だけど、男性も、ロシア以外の世界中の戦争を体験した人々も、戦争がどんなものなのか、生きているうちに残して欲しいと思う。

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    2025年01月20日
  • 戦争は女の顔をしていない

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    ▼(本文より)これは残るようにしなけりゃいけないよ。いけない。伝えなければ。世界のどこかであたしたちの悲鳴が残されなければ。あたしたちの泣き叫ぶ声が。

    ▼1948年、第2次世界大戦が終わって3年後に、当時ソビエトの西部、ベラルーシで、この本の作者アレクシエーヴィチさんが生まれたそうです。親世代は第2次世界大戦に従軍して、親戚も多く亡くなったそう。
     アレクシエーヴィチさんは、20代終盤くらいから、つまり1970年代、冷戦下のソビエトで雑誌記者をされていたそうで、30歳くらいから、
     <第2次世界大戦に従軍した女性たちの経験談を聞き取り集める>
    という作業を始められたそうです。

     この本は、その証言たちを集めたもの。

    ▼1941年、ヒットラーさんのドイツがソ連に攻め込みます。バルバロッサ作戦。いわゆる独ソ戦。第二次世界大戦の一部です。当時既に、スターリン独裁下だったソ連は、体制が色んな意味で整ってなかったようで、メタメタにやられます。大まか1941-1942あたりは、冬将軍があったとはいえ、一気にモスクワ近くまで攻め込まれ、ソ連の領土の西の方は、要するにナチスの領土になってしまう。

    ▼この戦争で、ソ連軍は、
    <18歳以上なら男女両方、兵隊にするぞ>
    という制度を実行したらしく。
    多くの少女・女性たちが従軍。

    ▼独ソ戦自体は、1943年くらいからはドイツ劣勢となり、1945年にベルリン陥落に先駆けたのはソ連軍だったらしいですね。
     ただ、死者の数は断然ソ連が多かったらしく、民間人を含めると、どういう統計か知りませんが、

    ソ連=2000~3000万人くらい
    ドイツ=600~1000万人くらい

    なんだそうです。茫然とする数です。ちなみに第二次世界大戦の一部である、
    日本の場合は、300万人くらいだったそう。

    ▼この本の中身は、無数の人々、全部女性の証言です。言ってみれば羅列です。ただ、それはアレクシエーヴィチさんが、コンタクトして、聞きだして、ともに泣いて、録音して、書き起こし、文章を整え、削除訂正編集して、テーマごとに並べています。
     文庫本で言うと、半ページもないような短い証言から、10ページ以上になるものもあります。
     愉快な話、笑い話、恋の話、性の話、誇り、後悔、困窮、飢え、不潔、病気、レイプ、地下活動、拷問、そしてなにより死の話。
     どれもこれもが、総体としてこの本が、異様な迫力で迫ってきます。
     オモシロイ、というコトバがもはや、恐れ多い。何時間も読み続けると疲れてしまって。でも辞めたくなくて。多分1か月かもっとか、細々と読み続けました。

    ▼これからの世代は、なんらか自分なりの「疑似戦争体験」をしなくてはなりません。未来に本当の「戦争体験」を強いられることを、避けるためには。それにはすぐれた映画やアニメや漫画や小説などがとても有効だと思います。
     例えば個人的には以下の諸作品が、自分の戦争体験だ、と言えます。やっぱりこういうものとは、10代の頃に出会う方が良い気がします。

    小説「戦争と人間」五味川純平
    小説「火垂るの墓」野坂昭如、※アニメ映画も
    漫画「はだしのゲン」中沢啓二
    映画「最前線物語」サミュエル・フラー監督

    ・・・この本は、この系列に、割って入る作品でした。素晴らしかったです。

    ▼当然ながら、ペレストロイカ以前のソ連では、一部しか発表できず。ペレストロイカ後ですら、全部は発表できず。1985年に世に出て、ロシアでベストセラーになったそうです。ただその版も、「載せてはいけない内容が多々あった」そうで、2004年くらいに「完全版」がやっと出たそう。
     ただ、ロシア、ベラルーシでも、「こんなのでたらめで、祖国を悪く言うけしからんヤツだ」というバッシングも激しく、今でもあるそうで、ベラルーシでは発禁だそう。
     作者のアレクシエーヴィチさんは、その後もチェルノブイリやアフガン侵攻後遺症などを題材に署名な作品を発表していますが、祖国ベラルーシはほぼ「追われた身」のままだそうです。2015年にノーベル文学賞受賞。

    ▼日本では2008年に群像社から翻訳が出て、2016年に岩波文庫になったそう。日本語版を世に出した方々に敬意を表したいです。未読ですが日本では2019年から漫画版も出てるそう。漫画版でもアニメ版でも、普及すると良いなあと思います。
     わくわくもしないし、ストレスも解消されないけれど(笑)、自分より若い人、世界中の人に「読んで欲しいなあ」と思う一冊。読書の快楽も色々です。

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    2024年11月28日
  • 戦争は女の顔をしていない

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    「でもこれは残るようにしなけりゃいけないよ、いけない。伝えなければ。世界のどこかにあたしたちの悲鳴が残されなければ。あたしたちの泣き叫ぶ声が。」

    帰ってきた彼女たちを苦しめたのは、戦地で優しかった男たちだけじゃない。家族や他の女たちも同じだった。心が痛い。

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    2024年11月02日
  • 戦争は女の顔をしていない

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    第二次世界大戦中に看護師や軍医としてではなく(そういう人もいたが)、実際に武器を取って敵を殺した女性達の体験を聴き取ったもの。最初の数ページを読んだだけで心が痛み、なかなか読み進められなかった。女性達のほとんどが自ら熱烈に志願して戦場に行ったこと、スターリンを信奉していたことはショック!戦争中は英雄として崇められたのに、戦後は男達の軽蔑の目に遭い、結婚にも差し支えがあったことにやりきれない思いがする。

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    2024年10月08日
  • 戦争は女の顔をしていない

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    圧倒的。インタビューした一人ひとりの戦争経験で編み上げられた壮大な曼荼羅の織物のような読み物。1000人いれば一千通りの話がある。聞き書きゆえの話のとっ散らかりぶりも、かえって生々しい。
    ソ連が物量的に不足していたことや生きて虜囚の辱めを受けず魂など、日本とも共通する要素はあったこと、しかし特攻隊(海も陸も)ほどの人命の軽視はなかったことを知る。
    愛国心の熱狂は、人をこんなふうに戦場に駆り立てるのだということを体験談の多様さ(あるいは共通する血のにおい)と量でいやというほど知らされる。熱狂の先にある地獄と、生還後の肉体と精神の傷みのすさまじさ、理不尽な扱い。経験した人はとにかくもう二度と戻りたくはないだろうという気持ちは、読み手には充分過ぎるほど伝わってくる。そして私は、絶対こんな戦いはしたくないし、人にもさせたくない。ヘタレ上等。
    ソ連、こんな大変な思いをしてドイツと戦ったのに、なんで自ら侵略戦争するかな。イスラエルもそうだが、自国の利益優先の戦争は、今も続いている。遠くで見ていられる立場の自分は、心が痛むけど日常生活に全く支障がない。そんな現実に気づいて時折後ろめたさを感じつつ、生活は続く。

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    2024年08月16日
  • 戦争は女の顔をしていない

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    ネタバレ

    まず女性が戦争に行っていた事、そしてそれは看護士などもいたが狙撃兵もいたという事。読んでいてここら辺のところがえっ?どういう事?女性が?と頭がついていかなかった。タイトルを見て戦争って女性にとっては大変な事であり、そういう大変だ云々と言う事が女性の視点で書いてあるのかと思っていたから。私は何も知らなかったんだなと思う。まあ確かに大変な事ではあるのだけどそんな言葉で表現するのはあまりに軽すぎる。
    映像化したら目をそらしたくなるであろう場面も。行動も精神も何もかも無茶苦茶になるのが戦争なんだなとあらためて思う。
    これを読んで、戦争に行った人が戦争を語らない、固く口を閉ざしてしまって、という理由がやっとわかったような気がする。
    あまり書いちゃうとネタバレしすぎるからこの辺で。オススメ。

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    2024年05月29日
  • 戦争は女の顔をしていない

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    とてもではないが、すぐに読み終えることができる本ではないと思った。いったい、この時代に生まれて、(女として)生きるとはどういうことだったのかということが、無数の人たちの語りによって眼前に突きつけられる。戦争、日常への帰還。戦争に行っていた女性への眼差し。捕虜だった兵士への祖国の仕打ち。無数の個人史が表すのは、戦争の勝利ではなく、戦争に巻き込まれ生きた(死んだ)人たちがいた、という単なる事実であり、だからこそ、「戦争」「国家」「社会体制」「時代」というものへの内省を迫るような、静かな怒りや悲しみ、威厳が一つ一つの語りから感じられた。
    「夏になると、今にも戦争が始まるような気がするんだよ。太陽が照りつけて、建物も、木々も、アスファルトと温まってくると、あたしには血の匂いがするのさ。何を飲んでも食べてもこの匂いからのがれられない!きれいなシーツを敷いても、血の匂い......」
    「戦争中どんなことに憧れていたか分かるかい?あたしたち、夢見ていた、『戦争が終わるまで生き延びられたら、戦争のあとの人々はどんなに幸せな人たちだろう!どんなにすばらしい生活が始まるんだろう。こんなにつらい思いをした人たちはお互いをいたわりあう。それはもう違う人たちになるんだね』ってね。そのことを疑わなかった。これっぽっちも。ところが、どうよ....え?またまた、殺し合っている。一番理解できないことよ......いったいこれはどういうことなんだろう?え?私たちってのは......」

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    2025年01月30日
  • ボタン穴から見た戦争 白ロシアの子供たちの証言

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    第二次世界大戦時に子どもだったベラルーシの人々の記録。あの戦争でベラルーシは全人口の四分の一を失った。

    ドイツ軍が金髪碧眼の子どもを誘拐して、血液を採取する話がたくさん出てくる。
    子どもを何かの実験に利用したのかと最初は思ったけど、もしかしたら軍人たちのための献血を強制的にさせていたのかもしれない。その血液採取のために、大勢の子どもたちが亡くなったようだ。

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    2023年02月08日
  • 戦争は女の顔をしていない

    Posted by ブクログ

    本の存在意義をしみじみ感じています。
    女性なら誰もが手にとって読んでみてほしい。思い知ってほしいです。戦争は女の顔をしていないということを。

    名著だからと手に取りましたが、とても分厚く内容も重く読み進めるのに時間がかかりました。でも1/4も過ぎた頃でしょうか、この本の意義、この本を読む行為の重要性を自分なりに理解し、胸が震え、本の読み始めの時とは変わって、ページをめくる手が止まらずエピソードを自分の中に蓄積していくかのような不思議な感覚になってきます。読んでも読んでも救われることはなく地獄という一言で片付けられることもないような悪夢のようなひどい現実を知り、時にあまりの衝撃で開いた口が塞がらないことも。

    構成も詳しい内容も知らずに手に取り、最初はインタビュー集のような形に少し戸惑いました。
    でも、読み進めることで、これだけの証言が集まってこの太さの本になっている、その厚みを手で感じながら本を読むという行為自体もこの本の力なのではないかと思わされました。
    だからこの本は電子書籍ではなく、紙の本で手に取ってほしいなと思いました。

    今まで、戦争のドキュメンタリーを学校の授業で見たり、戦争経験者の話を修学旅行で聞いたり、ひめゆり、広島原爆、長崎原爆の資料館を訪れたり、触れては来ましたが。まだまだ何も知らなかったのだなと気づかされました。
    タイトルが秀逸でそれに尽きると読後感心。本当に、そう。

    現実の話とフィクションの話を並列で語るなと怒られそうですが、
    漫画で、みんなのために戦った人たちが体の一部を失って体力も著しく低下してしまう様子を見て胸が締め付けられました。人のために頑張ったのに、どうして、と。
    国のために戦場に出て死力を尽くして生きて戻っても、ありもしない疑いで蔑視されたり、お嫁の貰い手がいない人もいたり、戦争に関わったことを隠したくて証明書も破棄して障害者としての保護を受けない人がいたり。
    あれだけ苦しい目にあって、報われないのか。戦争勝利の後の苦しさ、どれだけ時間が経っても戦争は思い出したくない恐ろしいもの、、

    ひめゆりの資料館に行ったのはだいぶ前のことだったのでうろ覚えではありますが、ひめゆり学徒隊が招集をかけられた時、女生徒はうきうきして準備をしたといったようなことが残された荷物の展示とともに書かれていたと記憶しています。
    戦争の酷さを知らなかったというのは半ば信じがたい衝撃的なことでありますが、時代なのでしょうか。今、現代を生きる私たちはこうして先人たちが残してくださった貴重な証言や記録を目にすることができ、まだ幾人からは直接話を聞くことも可能です。
    その財産を絶対に無下にはせず、戦争は起こしてはならないはずなのに…。

    戦争に向かって行っているように思われてならない今日この頃。
    自分が巻き込まれてどうしようもなくなったら、この本の中で書かれているように敵に立ち向かうようになるかもしれないという思いが頭をよぎった。
    その最中になったらどうかわからないけれど、でも、やっぱりそういう考えの前に、戦争に絶対ならないために尽力していきたいと思った。

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    2024年12月25日
  • ボタン穴から見た戦争 白ロシアの子供たちの証言

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    独ソ戦争について全く知らなかった自分を恥じた。戦争の犠牲になるのはいつだって子供である、と心のどこかで主張してきたが、何も理解できていなかった、読み終わった今でも理解できていないと思う。
    ユダヤ人の少年と行動を共にしていた子の話が印象に残っている。

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    2021年08月24日
  • 戦争は女の顔をしていない

    Posted by ブクログ

    戦争中の状況が、女性たちの証言によって生々しく伝わってきます。最後まで読まなくては!と思い、休憩しながら読みました。
    今も終わらない戦争があります。この本を読んで感じたことを反戦の力にしたいです。

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    2026年06月23日
  • 戦争は女の顔をしていない

    Posted by ブクログ

    この本を読むきっかけとなったのは、『同志少女よ、敵を撃て』でした。参考文献となっているこの本に興味を持ちました。100分で名著でも紹介されており、いつか読みたいと思っていたところでした。

    証言文学として、生々しい話が多かったと思います。
    死と隣り合わせの戦場で、一夜で白髪になってしまったとのエピソードは、大変なストレスだったのでしょう。
    それでも、良いエピソードとして、敵であるドイツ兵の捕虜に食べ物を分け与えて、人としての喜びを感じるところは感動しました。

    戦争で一番嫌なことは、『男物のパンツをはいたこと』の証言には、肝っ玉が座っていると驚いちゃいました…

    戦争の残酷さを知ることも大切なことだと感じました。

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    2026年06月08日