三浦みどりのレビュー一覧

  • 戦争は女の顔をしていない

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    100分で名著でも取り上げられてましたが、私は映画を先に見ました。ちょっと映画とは違うテイストだったけど・・・
    女性が実際に武器を持って戦った事実、しかも戦後はそのことで差別される。
    今も終わらないロシアとウクライナの戦争は、当時は同じ国民としてドイツと戦った事実。
    読み進めるのがつらい一冊でした・

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    2025年05月04日
  • 戦争は女の顔をしていない

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    ネタバレ

    半分まで読んで、辛くなって抜け出せなくなりそうになりやめてしまった。
    もうしわけない。ただ、伝えられるべき資料であることに間違いない。

    戦争に出たソ連の女たちは、そこでは英雄と称えられたのに、その過去をひた隠しにしないと戦後の社会で受け入れられず生きていけない。強くあることを求めた国や、男たちは、戦後は、血や戦いなど知らない女らしく可愛く綺麗である清楚であることを望む。理不尽な世界。

    内容で印象に残ったのは、手紙を書いてくれる宛もない兵隊たちに毎日何十通も手紙を書いていたという話。「私はあなたの知らない女の子です。兵隊さん、勝利して戻ってきてくれるのはいつですか?」そうやって、私たちは戦っ

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    2025年04月30日
  • 戦争は女の顔をしていない

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    戦時中の女性の苦しみはどの国でも語られるが、ソ連のように100万人以上もの女性が前線で戦った国はあるだろうか。祖国や家族を守るために武器を持って戦った女性が、戦時中、そして戦後何を体験したか。平和の意味を考えさせられる、生の声を集めた傑作。

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    2025年03月14日
  • 戦争は女の顔をしていない

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    ネタバレ

    ・それについて書いたものはさらに多い。しかし、書いていたのは男たちだ。わたしたちが戦争について知っていることは全て「男の言葉」で語られていた。わたしたちは「男の」戦争観、男の感覚にとらわれている。男の言葉の。女たちは黙っている。わたしをのぞいてだれもおばあちゃんやおかあさんたちにあれこれ問いただした者はいなかった。

    ・戦争の映画で色つきなんてありうる?  戦争はなんでも真っ黒よ。血だけが別の色……血だけが赤いの。

    ・老人は死を恐れるもの、若者は笑えるんです……若い人って自分は不死身だと思ってる。私は、自分が死ぬなんて信じられなかった……

    ・せめて一日でいいから戦争のない日を過ごしたい。戦

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    2025年01月10日
  • 戦争は女の顔をしていない

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    この本を読み終わった感想として、何を言うべきなのかわからない。
    記録として読んだのか、記憶として読んだのか、物語として読んだのか。
    それら全てであって、そのどれでもないなと思ったけど、まさしくそれがこの本で繰り返し書かれていたことだなとも思った。ただわかるのは、女の身でこの本を読めて良かった。何一つとして共感のできない自分で良かった。この時代の今の私が、この本を手に取ってくれて良かった。それだけ。

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    2024年11月06日
  • 戦争は女の顔をしていない

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    先の大戦に従軍した女性らのインタビュー集。ソ連では200万を超える女性の従軍があったそうだ。それも最前線で、狙撃手や飛行士や工兵、衛生士、あらゆるところにおよぶ。しかも志願である。男性のほうが困った様子がよく証言されている。
    つい先日に「同志少女よ~」を読んで少し興味をもったのがきっかけだったが、やはり戦争は人間を変えるものだとつくづく思う。

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    2024年11月02日
  • ボタン穴から見た戦争 白ロシアの子供たちの証言

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    ネタバレ

    「親子は別れを告げた、銃殺を待つ間に」「きれいだった母の顔が撃たれた」「お粥の行列に並ぶが、前で食べたはずの子どもはなぜか戻って来ない」「母親から子供がひったくられ火の中に放りこまれた」「空が怖くなる、吊られているのをみたから」「犬たちがくわえてきた、3歳の妹をズタズタにして」…ナチスドイツの侵攻を受けた当時ソ連の白ロシア。数百の村で行われた凄惨な仕打ち。4人に1人が命を落とす。当時を目撃した子供たちの証言。原題は「最後の生き証人」。残念ながら”最後”ではない。まだ、世界のどこかで悲劇が繰り返されている。

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    2024年05月07日
  • 戦争は女の顔をしていない

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    証言の1つ1つが、読んでいてキツかったので、中々読み終わらなかった。「女であること」は、戦争においては必要無く、むしろ平和であることを意味しているのだろうかと思った。読み終わって、タイトルの意味の素晴らしさ、深さを感じた。
    この本を読んでいると、男女平等を推進する事は、軍事においては果たしてプラスになるだろうかと考えてしまう。確かに、男性にも劣らず勇敢に戦った女性がいた一方で、同じ兵士や共に戦う仲間として、女性を見る事ができない男性もいた。戦後、結婚する時に、従軍経験が無い女性を選びたがる男性の気持ちも分かってしまうなあ。
    つまり男性にとって、どんな場面でも女性は女性で、守るべき存在なんだろう

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    2024年05月05日
  • 戦争は女の顔をしていない

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    ネタバレ

    戦争。ソ連従軍女性たちの声。とてもリアルであり胸が痛く、切実な想いが心に響く。
    インタビュー中に戦争について思い出したくない、しかしそれと反してこのような言葉が胸にヅシリと響く。
    「でもこれは残るようにしなけりゃいけないよ、いけない。伝えなければ。世界のどこかにあたしたちの悲鳴が残されなければ。あたしたちの泣き叫ぶ声が。

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    2024年03月10日
  • ボタン穴から見た戦争 白ロシアの子供たちの証言

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    ソ連で第二次世界大戦を生きた子供達をインタビューした本。
    戦争は誰が起こしたのか、と一言で言えるものではないが、少なくとも子供達は完全に巻き込まれた被害者であることは間違いない。
    そんな子供達の視点だからこそ、戦争の悲惨さがわかる。
    自分は良い大人だが、勇ましくもなんともないので、祖国のために戦った女達より、ただひたすら運命に流された子供達の方が共感し、戦争の恐怖を感じた。
    ソ連で第二次世界大戦を生きた女達を書いた「戦争は女の顔をしていない」は、戦後の「戦争に参加した女性に対する社会の扱い」「大祖国戦争という祖国を守った誇らしい戦争であり悲惨さより栄光を伝える社会」など問題点にも焦点があたって

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    2022年10月11日
  • ボタン穴から見た戦争 白ロシアの子供たちの証言

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    戦争は女の顔していない」に続くスヴェトラーナ・アレクシェーヴィチの2作目。
    独ソ戦で大きな被害を受けた白ロシアの子供たちの証言集。
    そのまま読んでも相当なものだが、大木毅「独ソ戦」などで背景を知っておくと、彼らが置かれた状況がいかに過酷だったかがよくわかる。

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    2021年03月01日
  • ボタン穴から見た戦争 白ロシアの子供たちの証言

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    ネタバレ

     はじめに、の次2行文でやられました。これは刺激的な内容の様です。
     世界は今も戦争している。戦争は歴史上途切れることなく続いている。
     1941年ナチスドイツの侵略をうけたソ連白ロシア(ベラルーシ)で子供たちの証言を一つ一つ拾い上げたこの本。
     何とも言えない。歴史の教科書をもっているがこの事実は一行も書かれていない。それはなぜか。戦争は日常であり、歴史の転換点でしか取り上げられないからだ。日常の中にどれだけの犠牲があるかを考えさせられた一冊。

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    2017年06月27日
  • ボタン穴から見た戦争 白ロシアの子供たちの証言

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    これが戦争か、とひしひし感じる
    平和に暮らしていたある日開戦し、わけもわからぬまま
    逃げ出し、場合によっては捕まり、銃殺され
    理不尽な非日常が日常になっていく

    子供の目線でのことなので
    誇張もなにもなく、あったことをそのまま
    ありのままに淡々と書かれているので
    本当にこれが戦争なのだ、と思える一冊
    語り継ぐべき記憶が埋もれず本になってくれたことに感謝

    この作者さんの他の作品も読んでみたいと思いました

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    2017年02月23日
  • ボタン穴から見た戦争 白ロシアの子供たちの証言

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    ネタバレ

    今もシリアの難民たち、そのなかでやはり多くの子供たちが死んでいる状況が続いている。地球から戦火が消えない日は来ないのであろうか。なんの罪もない子供や老人が安心して暮らしていける世の中はおとずれないのであろうか。生き残った子供たちは凄まじいPTSDに苦しめられたに違いない。それを想うと暗澹たる気持ちに陥る。

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    2016年11月05日
  • 戦争は女の顔をしていない

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    積読にしておきながら、こんなこと言うのもなんですが必読の一冊です。同志少女よ〜の読後にこちらの本を手に取り読み始めました。初めは夢中になり、どんどん読み進めたのですが、どうも私は口述記録というスタイルが合わないのか途中で飽きて挫折しました。同じ著者のチェルノブイリの祈りも積読になってます。いつか読み切れるかな…。

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    2025年11月28日
  • 戦争は女の顔をしていない

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    今でもロシアべったりベラルーシの作家(取材地がそのへん多い)、ほぼ志願女性視点というのも重なってか、結局視点が偏っているように思えた。旧ソ連の国々の被った迷惑や悲惨さは何も描かれてないな。出版ベラルーシだから仕方ないのかしら

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    2024年12月28日
  • 戦争は女の顔をしていない

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    第二次世界大戦下のソ連で戦争に行った女性たちのインタビューの記録集。
    まず驚いたのは、こんなにも多くの女性たちが前線で戦っていた事。それも、一様に自ら強く志願して。男性陣に断られてもしつこく頼んでいた事。
    それから、戦争中の食糧のなさは日本だけではなく、戦勝国のソ連も同じだった事。
    そして、ウクライナがずっと悲惨な状況下にあった事。
    この本を読むまでは、なぜウクライナは、ロシアを刺激するとわかっているのにわざわざNATOに加盟したいと言ったのか謎だった。この歴史を知りウクライナに対しての見方が変わった。
    読み応えのある本。
    真実なので仕方ないが、残酷な描写が数多く出てくる。反戦の気持ちは新たに

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    2024年07月24日
  • 戦争は女の顔をしていない

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    読むのに相当根気がいる。すべてに目を通せていない。
    あの第2次世界大戦でソ連(当時の呼称)ではこんなにも女性兵士が活躍してたなんて。
    かつての女性兵士らが今は年老いて当時を語るインタビューなんだけど、中には16、17歳の子らもいてほんとに哀しい。でも当時彼女らはそんなこと思ってもいない。
    自分で志願して狙撃兵になった人もいる。
    悲惨な場面がこれでもかって繰り返されて読んでいてめげる。
    表紙のうわ若き女性兵士らの写真がインパクトあり。

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    2024年06月07日
  • 戦争は女の顔をしていない

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    戦争についてド素人の知識しかない中で読みました。

    最も印象を変えられたのが、戦争とは強制され、行きたくもない戦場へ連行されるものというイメージです。女性が自分から志願し、断られると屈辱を感じ、少しでも国のために役立ちたいという意識に衝撃を受けました。

    1人1人の証言にリアリティを感じます。どんな場所で、どんな気持ちで、どんな傷を負い、そしてそれが今でもどのような形で続いているのか。
    色々と衝撃を受けた1冊です。

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    2024年05月22日
  • ボタン穴から見た戦争 白ロシアの子供たちの証言

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    たかがインタビューとは思えない。
    聴くこと、聞き出すことの難しさ。
    語られることだけで大きな感動があります。

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    2016年04月06日