トーマス・ヘイガーのレビュー一覧
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病院に行って、診察を受けたとき、特に何もするわけでもなく、聴診器を当てて、「はい、○○さんお薬出しておきますからね。お大事に。」
のような、治療(=薬をだすだけ)が多くなってきていないでしょうか。
SFのような時代になってきました。
もう糖尿病も薬だけで治る時代になるでしょう。
この本で、改めて感じたことをメモしておきます。
1.今までの薬は低分子薬。これからはまったくちがう高分子薬の時代がくる。
たとえばアスピリン、なんて超小さい分子構造。化学合成して作るもの、というのはそのようなものだった。これからはモノクローナル抗体(大きい)が癌などの特効薬として普通に処方される時代になってくる -
Posted by ブクログ
プロフィール写真の著者は、スティーヴ・ジョブズのように片手を顎にあてたポーズをとっている。医化学系ジャーナリストとあるが本書を著すきっかけを聞いて以降、段々考古学者に見えてきた。
自動車王フォードと発明王エジソンがタッグを組み、労働者フレンドリーな都市を創ろうとしていた事を知った著者。跡地に足を運んだ際、遺跡を発見した時のようなロマンを覚え調査を開始することに。(「近現代なのにもう遺跡扱い?」と冷笑しかけたが、よくよく考えれば100年以上も経っている…)
アラバマ州にあるマッスル・ショールズという街がユートピアの舞台。
しかし元は先住民が住んでおり、そのまた約100年前に彼らは追放されてい -
Posted by ブクログ
人類史に重要な影響を与えた10の薬が紹介されている。インスリンのような誰もが知る薬ではないがアヘンのように知る人が多いものからモノクローナル抗体のようなものまで様々だ。
米国のオピオイド汚染の話をある通り、生涯に薬摂取量はずば抜けている。一方日本はどうなのだろう。
こうした薬学、科学の進歩は見ていて面白い。
科学者の中にも魅力ある人が多く、レディメアリーの様な女性の社会進出の先駆けから、ミルスタインとケーラーの様な理想的な上司、友人関係もあるのだと驚いた。
薬学に興味があるならとりあえず読んでみると新たな発見があるのではないか。
ただ、勃起薬を確認するために聴衆の前でズボンを下ろすブリン