松原実穂子のレビュー一覧

  • ウクライナのサイバー戦争(新潮新書)

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    ロシアによるウクライナ侵攻にて発生したロシアによるサイバー攻撃からウクライナの防御と反撃、台湾有事の際のサイバー攻撃予測から日本のサイバーセキュリティ・重要インフラ防御に至るまでを解説した書籍。国家間によるサイバー攻撃のやり取りだけでなく、ハッカー犯罪者集団が各陣営とタッグを組んで攻撃や防御に加わるなど、混沌としたサイバーセキュリティ情勢の一角を知る事ができる。ロシアの一部銀行を国際銀行間の送金・決済システムから排除した事でハッカーの生活が苦しくなり、ランサムウェア攻撃が一時期減ったとの話が興味深い。ハッカーにも生活があり、一人の人間なのだ。

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    2025年07月15日
  • ウクライナのサイバー戦争(新潮新書)

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    現代の戦争の実態を多くの事例を基礎に、あまり報道で出てこない部分を含めて解説している好著だ.ロシアのウクライナ侵攻(2022.2.24)はクリミア併合(2014.2.23)を踏まえて考察していく必要があると思っていたが、ウクライナ自体ロシアのサイバー攻撃に初めて直面し、その後対応策を確実に進めてきたことが詳述されていた.軍事侵攻に関して火力による攻撃よりサイバー攻撃の方が今後重点を置いた作戦になることが確実になってきた状況を踏まえて我が国でも国家安全保障戦略が2022年12月に策定されたが、その中に「サイバー攻撃への能動的サイバー防御」という項目が盛り込まれた由だが、国会やマスコミからその点に

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    2024年03月17日
  • ウクライナのサイバー戦争(新潮新書)

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    SEの端くれとしては胃が痛くなる話満載で、非常に身が引き締まりました。
    やはり、レジリエンスが大切だと痛感。
    インフラ企業の技術者達が実務で戦場の最前線を支えている話は、本当に胸が熱くなります。
    今年こそはセキュリティの勉強がんばろう…。

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    2024年01月11日
  • ウクライナのサイバー戦争(新潮新書)

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    知らない事については、それを解説するような内容の本を読むのが善いと思う。本書は「サイバー戦争」という事柄に関して、関連分野に纏わる現今のウクライナの状況を引きながら説くという内容である。
    「サイバー」とでも言われると、夥しい数のコンピュータと広く張り巡らされたネットワークというようなことを思い浮かべる。それらは生活を便利にしていて、何時の間にかそういう次元を通り越して社会を支えているとも言い得るのかもしれない。そういうモノに関して、通常の利用方法を逸脱して、不正に情報を抜き出す、機能を阻害する、“誘拐”のように大切な情報等をタネに脅迫、または騙して金品を奪うという「犯罪」というモノも見受けられ

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    2023年08月27日
  • サイバーセキュリティ―組織を脅威から守る戦略・人材・インテリジェンス―

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    仕事をしていて何が面倒くさいかと言って、セキュリティ設定ほど面倒なものもなかなかない。
    やれパスワードだ、やれ変更だ、やれシンクライアントだ、と手間は増す一方。つい、システム部は保守的にやってりゃいいからいい気なもんだ、などと愚痴りたくなる。
    本書は、そんなディスりに耐えつつ黙々と「壁」を築き、監視し、決壊したら穴を埋める寡黙なシステム担当者に光を当てる本。

    サイバーセキュリティ担当者に襲い掛かっているのは、ロシアや北朝鮮のサイバー組織、というより一部は軍そのもの。一私企業が向き合うにはあまりにも過酷な相手だ。
    それでなくても日本は、備える、ということが苦手。IT知識のない経営者に防衛予算を

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    2022年11月06日
  • サイバーセキュリティ―組織を脅威から守る戦略・人材・インテリジェンス―

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    【当初予想した通りの内容と期日で、サイバーセキュリティ技術が生まれることはありません】(文中より引用)

    日々刻々と変化する一方で、その速度やコストから気づくと意識が回らなくなってしまうサイバーセキュリティ。現下の日本政府や企業が抱える問題点を眺めながら、望まれる対応策について論じた作品です。著者は、NTTのチーフ・サイバーセキュリティ・ストラテジストとして活躍する松原実穗子。

    網羅的かつ極めて明快に今日的な論点がまとめられており、サイバーセキュリティについて一から知りたいという人から更に深く知りたいという人にまでオススメできる作品。やはり大切なのは人材なんだなという認識を改めて感じました。

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    2020年01月22日
  • ウクライナのサイバー戦争(新潮新書)

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    ロシアのサイバー攻撃とその特徴
    •侵攻初期から、DDoS・ワイパー(破壊型マルウェア)など多様な攻撃を実施。
    •ただし「ロシアの攻撃=常に成功」ではなく、失敗例も多い。
    •攻撃目的は物理的破壊よりも心理的効果(士気低下・攪乱)。
    •占領地域で国名コードを書き換えるなど、通信インフラを支配下に置く動きも。

    ウクライナ側の防衛と支援
    •2021年秋から米国の専門チームがウクライナ入りし、防御能力を強化。
    •米軍・民間企業がインフラを分析し、仕込まれたワイパーを検出・除去。
    •AWSが政府データを暗号化してバックアップ、クラウド移行を支援。
    •GoogleやMicrosoftも無償で防御支援を提

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    2025年11月02日
  • ウクライナのサイバー戦争(新潮新書)

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    防衛省出身、NTTのチーフサイバーセキュリティストラテジストの著者がウクライナ戦争におけるサイバー活動を詳細につづった書。クリミア半島併合時にウクライナがうけたサイバー被害からウクライナはサイバー能力向上に取り組んできていた。アメリカ州兵が戦争前からウクライナにサイバー演習や侵入検知手段を提供していたこと、インターネットのバックボーンである光ファイバー網を補修し続けているキーウスター等通信企業の献身、ロシアの攻撃がDDosよりもむしろワイパー(消去タイプのランサム?ウェア)であったことなど、知られざる舞台裏がわかる。

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    2025年03月29日
  • ウクライナのサイバー戦争(新潮新書)

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    報道ではミサイルや戦車、ドローンといった実弾系による戦争の状況が伝えられることが多い。本書はサイバー攻撃という観点でウクライナ戦争を俯瞰する。どちらかというと、サイバー攻撃に詳しくない人が、サイバー空間での戦争ってどういうものなのかを理解するのに役立つと思う。逆に、セキュリティに詳しい人は知っていることなども多く、オープンな情報をまとめた感じがして物足りないかもしれない。新書らしく、現状をさくっと知る読み方をすべきで、そういう意味では、ウクライナ戦争の真っただ中の今でこそ読むべき本なのだろう。

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    2023年11月22日
  • ウクライナのサイバー戦争(新潮新書)

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    ウクライナ侵攻のある種の影の部分としてのサイバー戦争は、いくらか通信の異常という形で仄聞することもあったように思うが
    それらの具体的な事案について、クリミア紛争からの経緯と教訓の元、サイバー領域でのしのぎを削る争いがいかに現在進行系で繰り広げられているか手を変え品を変え取り上げている。
    事実とその背後に潜む不可視の部分に対する推測を羅列するだけでも新書の紙幅の限りでは厳しい部分もあるため、淡々と出来事を連ねている記述にも感じられるかもしれないが、それこそが斯様な客観的な事実認識が必要となる領野での基礎たる視野のあり方とも思える。

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    2023年10月08日
  • サイバーセキュリティ―組織を脅威から守る戦略・人材・インテリジェンス―

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    2019年12月くらいに購入した本。やっと読んだ。
    当時3分の1読んでて、2023年2月に読むの再開。
    幾つか古くなった情報もありますが、勉強になりました。

    相手の立場に立ってないネガティブな言葉も幾つか見られました。
    ちょっと理想論過ぎやろって記述も見受けられました。

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    2023年03月13日
  • サイバーセキュリティ―組織を脅威から守る戦略・人材・インテリジェンス―

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    今後のIoTの普及によって繋がりが増えていく中、サイバーセキュリティの重要性を説いた本。
    海外のセキュリティ事情も書かれており、国によって考え方が違ったり、攻撃を行う理由の差異に驚いた。
    日本は平和なので(個人的に)、全員がいち早くセキュリティに対する意識を持つべきだと感じた。

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    2022年05月20日
  • サイバーセキュリティ―組織を脅威から守る戦略・人材・インテリジェンス―

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    ・国家規模のセキュリティインシデントの事例が詳しく解説されていて面白い。エストニアのロシア系住民からのサイバー攻撃の事例が、エストニアがIT先進国になった歴史的経緯から説明されていたりなど。
    ・なかなかセキュリティ対策の意識が高まらない企業に対してどうすればよいか?ヒントが書かれている。IT製品の低価格化、ランサムウェアの恐怖、クラウド切り替えの契機、デジタル製品への事業転換、各国の規制への対応など。

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    2021年02月27日
  • サイバーセキュリティ―組織を脅威から守る戦略・人材・インテリジェンス―

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    主に経営層や、情報セキュリティにそれほど詳しくないビジネスマンにこそ読んで欲しい内容。またセキュリティ担当者やエンジニアにとっても、上司や同僚の理解を得る上でどういったアプローチが有効か参考になると思う。

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    2020年11月27日
  • サイバーセキュリティ―組織を脅威から守る戦略・人材・インテリジェンス―

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    サイバー攻撃に事例を皮切りに、インテリジェンスの目を持って活動している機関の内容、防御態勢を構築している組織など、幅広い内容でサイバーセキュリティについてまとめている.素晴らしい! ITインフラが当たり前なった現在では避けて通れない事情は理解しているつもりだが、企業や政府機関の上の連中の意識はまだまだ付いてきていない感じだ.若い人材を育てる試み(SecHack365)もあるようで安心した.

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    2020年07月24日
  • サイバーセキュリティ―組織を脅威から守る戦略・人材・インテリジェンス―

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    なんというか、高度な、というか上流の情報セキュリティのお話なので、具体的な戦略も人材の理想像もいまいちピンとこない。残念ながら私は典型的な庶民だった。

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    2025年10月19日
  • ウクライナのサイバー戦争(新潮新書)

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    ・日本も官民が連携してサイバーセキュリティを高めるべき
    ・日本の強みを発信して国際協力を得られるようにする
    ・戦争前に日本人がどれだけサイバーセキュリティに危機感を持てるかが大切

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    2024年02月12日
  • ウクライナのサイバー戦争(新潮新書)

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    ウクライナは粘り強くロシアのサイバー攻撃、その他のほか攻撃に耐えている。
    クリミア併合などでのロシアからのサイバー攻撃に対する教訓を得て、インターネット事業者は分散、抗堪性を意識して、ネットワーク容量増加、データベースのバックアップ、重要機器の物理的移動をしてきた。
    結果としてロシアからの攻撃にサイバー戦では互角に戦っている。
    国内での官民連携、米軍からの支援、海外民間企業の支援なども得ることで高度なサイバー戦対応ができている。

    ロシアは決してサイバー戦のみでは成功していない。
    一方で、ロシア自身もサイバー空間だけで戦争を評価しないだろう。
    サイバー攻撃は厭戦気分を高めること、相手の機能やパ

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    2023年11月26日
  • ウクライナのサイバー戦争(新潮新書)

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    表題のテーマを概観を把握するにはとてもいい本。安全保障の世界は男性社会のイメージが強いだけに、著者のような女性の論客によるメディアでの発信が多くなってくる予感。

    ウクライナの通信事業者の技術者たちが戦闘地域に残り、ネットワークの修復・維持活動をしている、という事実に驚愕。

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    2023年10月22日
  • ウクライナのサイバー戦争(新潮新書)

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    <目次>
    はじめに
    第1章クリミア併合から得た教訓
    第2章サイバー戦の予兆:2021秋~2022/2
    第3章サイバー戦の始まり:軍事進攻前日~2022/6
    第4章重要インフラ企業の戦い
    第5章ロシアは失敗したのか
    第6章発信力で勝ち取った国際支援
    第7章ハッカー集団も続々参戦
    第8章細り続けるロシアのサイバー人材
    第9章台湾有事への影響
    おわりに日本は何をすべきか
    謝辞

    P204日本が今すぐ取るべき行動、3つ
    ①日本一丸となってのサイバー防御能力の強化
    ②サイバー演習と多領域の演習の両方を官民で行う
    ③国際協力を拡大・深化さす

    2023/8/20発行
    虎ノ門ニュースに、2023/8/25に

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    2023年09月23日