きむふなのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ辻仁成『愛のあとにくるもの』を読んで興味が湧き、紅の視点から描いた孔枝泳のこの作品も読みたくて購入。
良かった。久しぶりに胸打たれる物語に出会えた。
辻仁成版より好きです。
回想シーンも心情たっぷりに、感情の波がかなり描かれていて共感できる。
やはり再会はうまく行きすぎ?という気はするけど、それはやっぱり潤吾と紅の縁。
そこからのお互い不器用なやりとりも、もどかしい。
辻仁成版で、紅の結婚はきっと嘘ついたんじゃないかな。と予想してたので、的中してうれしい。
紅の気持ちが手に取るように伝わってきます。
潤吾のことが大好きな気持ちも、ヤキモチも、ミンジュンに話すたとえ話も、本当にかわいらしい。 -
Posted by ブクログ
人がなんと言おうが私は運命というものを信じている。
奇跡もあり、偶然を装った必然もあり心から願うと豊かな宇宙の善が私を助けてくれるという途方もない信仰を私は持っている。
今、私の前に彼が近づいてくる。まるであの日桜の花びらの舞う中で、私にためらわずに近づいて落とした人形を拾ってくれたあの姿のまま・・・。
韓国人の紅と日本人の潤吾は7年前に日本で別れ、そして今韓国の金浦空港で再会をする。
辻仁成の「愛のあとにくるもの」の対になる作品。
辻仁成が潤吾の立場から描いているなら、こちらのコン・ジヨンの作品は紅の感情と視点で描いたモノになる。
江國香織との「冷静と情熱のあいだ」のみたいな -
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Posted by ブクログ
ネタバレ偶然この本を紹介され、女性側のものを先に手に取る事になりました
翻訳ものだということ、また場面展開が回想と現実が行ったり来たり・・・ですこし読みにくかったんですが、内容的には入りやすし作品です
もう一方の辻さんのほうも読むつもりで急いで購入し、読み始めてみたら、う~~~んこれは男性側から読んだほうが良いと感じ早速読破。
あっと言う間に読み終わりました。
韓国ドラマ・・・・によくありがちなストーリー展開を感じながら、結構イメージしやすい作品だと感じました。
今、女性側の視点のほうを読んでいますが、韓国から日本に来て、心細くもあった紅が、ほぼ一目ぼれのように潤吾という男性に落ち、純粋に愛 -
Posted by ブクログ
先日レビューを書いた 、辻仁成著「愛のあとにくるもの」の女性側の視点に立った作品。
相手の幸せを願いながらも願いきれない感じが切々と伝わってきた。
「彼に伝えてくれる? わたしは韓国の女で、韓国の女性たちは、自分を捨てて去る人に、赤いつつじの花を摘んで敷いてあげるのだと、それを踏みながら行きなさいと敷いてあげるのだと」
(p201.)
韓国に、こんな奥ゆかしい文化があるとは...
私は、別れたことを後悔できるような男性に出会ったことがまだない。
かといってそういう出会いを求めていないことにも気づき、
冷めているなぁ…と苦笑いしてしまった。