石井公成のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
仏教がそれを受容した国々、特に中国、韓国、日本、ベトナムの文学にどう影響を与えたのかについて、平易な語り口調で述べているんだけど、仏教の影響ここまでと思うと驚きを隠せない。
白氏文集などで日本の文学が中国からの影響を多大に受けてきたことは認識していたが、その白居易も仏教徒だったし、仏教が来る前の日本の純粋な文学のように思われていた万葉集の歌ですら、その内容やレトリックには仏教の影響が多々見られる。そして書名のとおり、仏教には恋にちなんだ説話が多く、東アジア各国の文学にも当然恋の話が持ち込まれたと。
日本の古典文学も仏教も深過ぎて、いくら学んでも底がどれくらいかさえ見えそうにない。 -
Posted by ブクログ
仏教エロい
仏教と恋愛文学の関係について明らかにしております
仏教と言えばもちろんインドで生まれ、中国、韓国(朝鮮)を通って日本まで広まってきたわけですよね
しかしインド、中国、韓国ではそれぞれバラモン教と儒教という超強力なライバルがおったんですな
そしてバラモン教と儒教に共通するのは、ごっつい男尊女卑思想
結婚相手は親が決めます
恋愛とかもってのほか
えー、そりゃないわ!です
そこで仏教です
みんな!恋しちゃおうぜ!的スタンスの仏教です
おっぱいどーん!です
そりゃ仏教に流れます
若い子たちはむしろ待ってましたです
そして恋愛文学が生まれちゃったりなんかするわけですね
でもってい -
Posted by ブクログ
こうして文庫本の形にならなければ、おそらく手に取ることのなかった本だと思う。著者は、明治35年岐阜県の臨済宗寺院に生まれ、敗戦後、仏教者の戦争責任について真摯に考え、追及し続けてきた禅研究者として知られる人物とのこと。
著者個人が自らの聖戦体験の経路を概観した「挫折と転向」では、自分が臆病であったこと、死ぬのが恐かったことを正直に語っていて、この人は信頼できると思った。
第Ⅲ部に収録されている「倉田百三論」「西田幾多郎論」は、彼らがどうして国体賛美に陥っていったのかを論じたものであるが、正直良く理解できなかった。
仏教の教義をほとんど知らないため、各論考を読んでいても、そこで引用さ