穂波了のレビュー一覧
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ネタバレよく都市伝説として語られるアポロ11号の月面着陸フェイク映像説に焦点を当てたSF、いやミステリ、サスペンスなのか。アルテミス5計画のクルー6人に課せられた緊急極秘任務「月面にアームストロングの足跡をつけろ」。当惑するクルー、そんな中、ロシアに情報が漏れ、未曾有の危機が訪れる。内通者は誰なのか、対立するクルー。果たして生きて地球に戻れるのか。1970年に大阪で開かれた万博で、アポロ11号の着陸地点である「静かの海」の着陸地点模型、月着陸船の実物、月の石、宇宙服等が展示されていた。それこそ「信じるか信じないかはあなた次第です」である。
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Posted by ブクログ
一気読み必至の一冊。
実際にこんなことが起きたら、、、と思うと心底怖い。けれど、登場する人物たちが魅力的で希望を持たせてもらえる。
時系列でつながる三章の物語だが、どの章も想いが込み上げる場面があった。
それぞれが信念を持って行動する姿は涙を誘う。感想を書いている今もフレーズを思い出すと目頭が熱くなる。
元船橋住民であり、現場は徒歩圏内のため、舞台が手に取るようにわかり、臨場感もあった。
船橋の地図を見ながら物語を読むのもリアリティがあり、面白いかもしれない。
地図の参考に
プライムタワー→プラウドタワー
デパート→船橋東武(ロータリーに直結)
天沼公園→そのまま(駅北口の公園)
総合医療セ -
Posted by ブクログ
こちらでの評判が良かったので手に取ってみました。単行本ですが厚みも薄めで読みやすいのでサクッと読めます。
本の紹介のところにサバイバルミステリーとあったので、てっきり宇宙船という閉じられた空間で1人また1人とナイフでブッスリ…みたいなものを想像してましたが、そういうのではないです。
途中までは単純にドキドキハラハラしながら読んでましたが、交信イベントの辺りからは涙涙でした。宇宙という過酷な状況を乗り越えるために宇宙飛行士達が下した決断。ストーリー半ばで船長が語った言葉が印象的でした。「国境のない宇宙で結ばれた絆」は祖国が地球上で何をしていようと変わることはない。彼らの決断に途中からは涙腺崩 -
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ネタバレ月の上空50kmの”周回軌道”を飛行する有人の宇宙ステーション。月軌道プラットフォームゲートウェイ-『LOP-G』。月面や火星の深宇宙探査を目的とした軌道基地。
宇宙開発の資金集めの為、開発の様子のリアルを地球に配信するというミッションを受け、民間人のキャスター1人と5人のクルーはLOP-Gに3週間滞在する。
しかし、宇宙飛行士の航太たちに NASAから突然言い渡された本当のミッションは驚くべきものであった-。
「月面に足跡をつけてもらう」
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『月面にアームストロングの足跡は存在しない』
月面着陸はねつ造だ!といううわさは世界で数多くささやかれていますよね。 -
Posted by ブクログ
資金調達を目的として、宇宙開発の現状を地球に伝える任務を目的としたアルテミス5計画、軌道基地〈LOP-G〉の乗員六名に、新たな任務が課せられる。実際はアームストロングは月面に降りておらず、その栄光を捏造して欲しい、というものだった。政治の思惑が強く絡んだその任務をめぐって、乗員は対立する。やがて不審な事故が起こり――。
というのが導入。極限の環境、極限の心理状態の中で、他者を信頼することができない、というかなり怖い状況下で、宇宙飛行士も人間だ、という挟み込まれるエピソードが心を抉ってきます。泣けることが、必ずしも優れていることの第一条件としてイコールで結べる、とは考えてはいませんが、こうい