【感想・ネタバレ】月面にアームストロングの足跡は存在しないのレビュー

あらすじ

新世紀の月開発プロジェクト「アルテミス5」。同計画のクルーとして月軌道プラットフォームゲートウェイ(LOP-G)に滞在する六人の男女は、NASAから不可解な指令を受ける。曰く「1969年のアポロ11号は月面に着陸していない。この事実を隠蔽するため、アームストロング船長の足跡を捏造して欲しい」というのだ。船長のロバートとヴェテラン宇宙飛行士のジョンは、この指令に「従うべき」という立場をとるが、副船長のサイラスと民間人クルーのキャサリンは「人類への冒とくだ」として強硬に反対する。日本人宇宙飛行士コウタ・イシグロと医師アカネ・モチダは、態度を決めきれない――。船内がバラバラに分裂する中、突如として制御を失った人工衛星がLOP-Gに激突する……!

地球に生還できるのは、誰なのか? 捏造ミッションの真相は、何なのか?
地球から38万km、超極限状況のサバイバル・ミステリ!

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Posted by ブクログ

学生時代の研究で宇宙関係のことをしていたので、興味が湧き、手に取りました。
専門知識があるとより楽しめるとは思いますが、なくても充分楽しめる作品でした。
宇宙開発や月面着陸における歴史、宇宙飛行士のお仕事とは何かをミステリと織り交ぜて語られているのでミステリ好きの自分としては好きな作品でした。

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2025年05月19日

Posted by ブクログ

中盤までは、正義や覚悟などを順当に問うような話かなと思って読んだが、終盤にかけての選択の連続と結論はなかなか読み応えがあった。

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2024年11月05日

Posted by ブクログ

当初から本の題名からどんな内容から想像も出来ず読み始めたが段々本の中に引き込まれて行った。
宇宙船の中の様子も動画を見ているように鮮明にになってきたし最後には不覚にも涙してしまった。
心に残る一冊になりました

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2024年10月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

よく都市伝説として語られるアポロ11号の月面着陸フェイク映像説に焦点を当てたSF、いやミステリ、サスペンスなのか。アルテミス5計画のクルー6人に課せられた緊急極秘任務「月面にアームストロングの足跡をつけろ」。当惑するクルー、そんな中、ロシアに情報が漏れ、未曾有の危機が訪れる。内通者は誰なのか、対立するクルー。果たして生きて地球に戻れるのか。1970年に大阪で開かれた万博で、アポロ11号の着陸地点である「静かの海」の着陸地点模型、月着陸船の実物、月の石、宇宙服等が展示されていた。それこそ「信じるか信じないかはあなた次第です」である。

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2024年09月03日

Posted by ブクログ

SFミステリ。私は宇宙開発に浪漫を感じたことなくて、海底とか人体とかと同じように凄い科学にしか思ってなかったけれど、そこ浪漫を信じる科学者によって守られてるんだなって

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2025年04月29日

Posted by ブクログ

何年か前にふと『あんな時代に月から動画送れるとかおかしくない?』と思って以来の疑問がそのままタイトルになった本だったけど、内容はそこに焦点を当てたものではなかった。人間ドラマで、宇宙飛行士の矜持の話。国民性や、母国への想いもあるだろうけど、スキャンダルではあるにしろそれが『子供の夢を壊す』ことになるとは思わないので、ちょっとだけ違和感はあるものの、面白かった。

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2025年03月15日

Posted by ブクログ

こちらでの評判が良かったので手に取ってみました。単行本ですが厚みも薄めで読みやすいのでサクッと読めます。

本の紹介のところにサバイバルミステリーとあったので、てっきり宇宙船という閉じられた空間で1人また1人とナイフでブッスリ…みたいなものを想像してましたが、そういうのではないです。

途中までは単純にドキドキハラハラしながら読んでましたが、交信イベントの辺りからは涙涙でした。宇宙という過酷な状況を乗り越えるために宇宙飛行士達が下した決断。ストーリー半ばで船長が語った言葉が印象的でした。「国境のない宇宙で結ばれた絆」は祖国が地球上で何をしていようと変わることはない。彼らの決断に途中からは涙腺崩壊してました。

最後の最後でのどんでん返し?にはびっくりしましたが、よくよく本を見返してみると最初の章と最後の章の名前が対になっていてその前後のページに付随する文言がそれに対応してました。なるほど。キレイに出来ている。

文章も読みやすく、ページ数もお手頃。サクッと読めるのでオススメです。

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2024年11月27日

Posted by ブクログ

窒息しそう…です。
読むと……酸素不足に…なります…。


宇宙でパニック状態になる。考えただけでも恐ろしいことです。

読み終えて…。胸が痛いのは酸素不足のせいだけではないかもしれません。

〈ここは嘘つきが来られる場所じゃない。〉

家族とは何か
真の宇宙飛行士とは
主人公が下した決断とは…

果たして月面にアームストロングの足跡は存在するのか!?


読み終えたら深呼吸して酸素のありがたさを堪能しましょう。


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2024年11月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

月の上空50kmの”周回軌道”を飛行する有人の宇宙ステーション。月軌道プラットフォームゲートウェイ-『LOP-G』。月面や火星の深宇宙探査を目的とした軌道基地。

宇宙開発の資金集めの為、開発の様子のリアルを地球に配信するというミッションを受け、民間人のキャスター1人と5人のクルーはLOP-Gに3週間滞在する。

しかし、宇宙飛行士の航太たちに NASAから突然言い渡された本当のミッションは驚くべきものであった-。

「月面に足跡をつけてもらう」


✎┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

『月面にアームストロングの足跡は存在しない』

月面着陸はねつ造だ!といううわさは世界で数多くささやかれていますよね。それだけ宇宙は謎が多く神秘的で たくさんの人が宇宙に憧れを持って宇宙飛行士を目指したりもするんでしょうね。

しかし、この6人のクルー達は アームストロングの足跡をめぐり まさに命を懸けたとんでもないミッションに巻き込まれていきます。

1950年後半から1960年前半 アメリカとソ連の冷戦時代。ソ連による世界初の人工衛星「スプートニク」の打ち上げ成功によって始まった宇宙開発競争。1969年7月 アメリカはアポロ11号により人間が月面に着陸するというアポロ計画を成功させる。

それがこの現代で、そして宇宙空間で 第三次世界大戦に進みかねないミッション遂行を課されるとは…。

動揺する6人は ミッションをやるかやらないかで意見の相違からギクシャクしだし

そこへ思いもよらないアクシデントが起き

1人、また1人と命を落としていく…。

アクシデントは誰のせい?
疑心暗鬼になる船内…

残量の減る酸素…

一人一人に渡される安楽死薬…

再び地球の土を踏める者はいるのか-。

月を目指して切磋琢磨してきた6人の絆は壊れてしまうのか。

極限状態で選択を迫られた時の 宇宙飛行士 一人一人の行動がかっこ良くもあり切なくもあります。

もう、く、苦しいーー!
酸素の薄い部屋で読書させられてるような感覚でした(×○×)プハー


☆。.:*・゜

『子供たちはこのレポートタクスを目を輝かせて見ているだろう。これを観ている子供の中から、未来の宇宙飛行士が生まれていく』

「地球のあなたへ。見えますか。あれが豊の海です-」

⟡.·*.

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2024年10月02日

Posted by ブクログ

 資金調達を目的として、宇宙開発の現状を地球に伝える任務を目的としたアルテミス5計画、軌道基地〈LOP-G〉の乗員六名に、新たな任務が課せられる。実際はアームストロングは月面に降りておらず、その栄光を捏造して欲しい、というものだった。政治の思惑が強く絡んだその任務をめぐって、乗員は対立する。やがて不審な事故が起こり――。
 というのが導入。極限の環境、極限の心理状態の中で、他者を信頼することができない、というかなり怖い状況下で、宇宙飛行士も人間だ、という挟み込まれるエピソードが心を抉ってきます。泣けることが、必ずしも優れていることの第一条件としてイコールで結べる、とは考えてはいませんが、こういうのを読むと、泣いちゃうんだよなぁ、という作品。

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2024年09月11日

Posted by ブクログ

タイトルに引かれて読んでみたが、なかなか面白い話だった。近年においては完全にSFと云えなくなった月宇宙船を舞台にしており、ある事件の真相を追い求める推理物でもあるが、内容的にはハートフルな小説。エンディングの方向が個人的に好きじゃないので、少し評価を落としたが、それでも大変面白かった

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2024年08月27日

Posted by ブクログ

「月面着陸はなかった!?」という大胆な仮説を題材にした宇宙ミステリー。
NASAの不可解な指令に揺れるクルーたちの葛藤が描かれます。
展開はシンプルながら伏線が丁寧に回収されていて読後感はすっきり。
極限状況の緊張感に加え、現代の世界情勢を反映した設定がリアルでひやひやしました。
本人キャラが優秀すぎて「突っ込みたい!」と思いつつ、たまにはそういうのも悪くないなと感じました。

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2025年11月16日

Posted by ブクログ

The ending was a bit loose ngl.
I’m sure it helped that I had no expectations going in to be disappointed

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2025年03月12日

Posted by ブクログ

月にアームストロング船長の足跡はあったのかなかったのか。
かなり重大なテーマ。
ないんでしょうよ。
と個人的にも思う。

宇宙飛行士は頭の良さや判断力や精神力も相当だと思うけど、それをも揺るがされる事態。
一つの出来事がすぐ命に直結する。

コウタ目線で描かれてるんだけど。
コウタかっこよかった。

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2025年02月02日

Posted by ブクログ

宇宙を題材にした小説はたぶん初めて読んだのではないかと思う。
意外とスムーズに入ってきた。
描写が物足りなく感じることはなく、とは言え逆にマニアック過ぎることもなく、楽しく読むことができました。

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2025年01月21日

Posted by ブクログ

読書備忘録874号。
★★★☆。

宇宙モノは良いですね。やっぱり!
なのに★3つ半。笑

読んでから時間が経っちゃったので、物語のディテールを忘れてしまった。
あまりメモメモせずに読んでしまった。失敗。
なので、内容は「ゆーき本さん」のレビュー参照下さいませ!完璧に纏めて下さっています!

いや〜、民間人のキャサリンに猛烈に腹が立ったのと、ちょっと設定に難あり、という感じがしたので大好物な宇宙モノでありながら★3.5になってしまいました。

まず、キャサリン!お前なぁ、地上での6年に渡る訓練をサボっておきながら、その態度はないやろ!
そもそもが民間人を搭乗させるという設定であったとしても、その民間人とは数百ページに渡る契約書類が交わされていると思われ(想像ですが)、そこにはもしもの時の組織側免責事項などもふんだんに書かれている(ハズ)。
それなのに、ぎゃあぎゃあ煩い!6年に渡る訓練でもこのレベルでしか無かったのであれば、そこで失格でしょう。民間人搭乗員を1人に絞って訓練しているとは思えない。数人レベルで訓練しているはず。そして最後に最も優秀なメンバーが選ばれて搭乗するはず。

そして設定に難あり。
男女混成クルーという設定ですが、最後、性別による命のトリアージがなされる。
そりゃあ事故・災害時や戦争などの状況においては、性別は非常に重要なパラメータだと思いますが、これは国家的ミッションです!選ばれたメンバーです!そこに性別はありません。
それをやってしまったら、常に守られるべき女性は宇宙には要らん!ということになって社会的に後退してしまいます。これは無い(と思う)。

まあ、宇宙モノというより宇宙を舞台にしたミステリー小説としてはこれで良いんでしょう。
ただ、ディテールに拘る(自分でも)面倒くさいジジイなのでちょっと気になってしまった。

ただ「ウチュウジンには国同士のイザコザは関係ない」「ウチュウジンは絆で結ばれている」というのはめっちゃ良い!感動した!

ちゃんちゃん。

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2024年11月27日

Posted by ブクログ

最後まで、半べそかきながら感動していたんだけど…
理性もぶっ飛ぶような過酷な岐路
宇宙飛行士としての矜持
心揺すぶられてました。

でも、最後の最後に、いや、まてよ?と。

よりによって、サイラスが乗っているオリオンで!?となり、げぇぇぇんとなりましたT^T
最後の最後に、狂気が待っていました。
れ?そういう狙いなの?
守られるべき平和ではあるけれど、4人の宇宙飛行士たちが守ったものよりも、死人に口なし感…

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2024年11月21日

Posted by ブクログ

これも一つのクローズ・ド・サークルだ。
宇宙船の中で人類の歴史を覆すかもしれない事実が明かされる。
謎解きとしては、日本人目線が強過ぎて物足りなさもある。

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2024年11月03日

Posted by ブクログ

昔、映画で見た名作「カプリコン1」を思い出した。タイトルの通りで足跡偽装のミッションが始まるかと思ったがSFパニックものへと変化していったのも驚き。考え尽くされた宇宙パニックの流れを正当にたどりながら6人のプロたちが魅せる人間ドラマに大きく頷く。特にアメリカ的キャラのロバートとジョンが非常に良い味をだしていてセリフもニクイ。ラスト付近の伏線は中々にミステリ的に良く出来ており、流石はクリスティ賞の人だなと感心。但し、ラストには不満。ああなるしか無かったか、どうなのか。

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2024年09月07日

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