岩崎邦彦のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
観光ブランドということに興味があり、この本を読みました。
この本を読んだ後、「そうだ、京都、行こう。」といえば、この本の内容を思い出すことができるような気がします。
この本では観光ブランドに関して書かれていますが、これを自分ブランドに置き換えても、おもしろい内容だと思いました。自分でビジネスをする場合は、特に意識したい内容だと思います。
引き算、掛け算で尖りをつくり、戦略的に強いシンボルをつくりあげる。横展開ではブランドは生まれない。
客は、観光が自分たちにもたらす価値を求めていることを念頭に客目線で考える。
データ、図、文章量、とても読みやすく、理解しやすい内容でした。 -
Posted by ブクログ
観光ブランドの教科書
「誘致発想」から「地域引力の向上」へー。
消費者調査をもとに、「観光客目線」での観光ブランドに関する提言をまとめた、研究を実践に結びつけるための一冊。随所で調査結果が紹介されていておもしろい。
観光振興の真の目的は、観光客を増やすことではない。地域を元気にすることである。「量の観光」から「質の観光」へー。
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〜メモ〜
消費者は、観光に何を求めてるのか。
『私が、観光に行くのは、「〜〜〜」を求めているからである。』
ポイントは、癒し・安らぎ・リラックス、非日常、おいしい…etc
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「名所史跡」などの有形物を見に行く「モノ消費」から、リラックスや食、体験といっ -
Posted by ブクログ
強いブランドには、尖りがある。
京都は、「伝統」で尖っている。北海道は、「おいしい」で尖っている。沖縄は、「海」で尖っている。東京は、「活気」で尖っている。
(中略)
尖。「大」の上に「小」が乗っている。小さな地域が、大きな地域を超えるには、尖りが欠かせないということを、この字が教えてくれている。
(引用) 地域引力を生み出す 観光ブランドの教科書、岩崎邦彦著、日本経済新聞社、2019、82-85
全世界のGDPの約10%を生み出すと言われている観光産業は、どの国も、また自治体も積極的に取り組みたい施策であろう。
ただ、やみくもに自分たちの住むまちの良いところを写真に撮り、複数の写真を使っ -
Posted by ブクログ
”強いブランドには「引力」がある”をテーマに、消持続可能な「質の観光」を実現させ、「地名」を「ブランド」にする方法を書いた教科書。
消費者アンケートなどの調査を客観的な裏付けとしているから、わかりやすいし、読みやすい。
ハッとさせられたのは、「食」のブランドづくりについて。
「生産量日本一」「漁獲量No.1」などの宣伝文句が多いが、消費者の心を引き付けるのは「食べるモノ(食物)」ではなく、「食べるコト(食事)」。
いかにモノとコトを組み合わせられるか。
幸福度が高いのは「観光される国」より「観光する国」。
本当の観光立国とは何か、考えるきっかけになった。