本田創造のレビュー一覧

  • アメリカ黒人の歴史 新版

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    アメリカ黒人の歴史を丁寧に描いていて、世界史の下地がない私でも非常に面白く興味深く読むことができた。
    出来事の点と点を繋いで歴史の大きな流れを把握することが出来たところがよかった。

    印象に残ったところ
    ・歴史は常に勝者・強者によって紡がれるものだという指摘に、確かに黒人の偉人はあまり歴史の教科書に登場しないなとハッとした。
    ・南北戦争で奴隷解放した後でも、資本主義の安い労働力として黒人が低い地位であった方が資本家にとって得であり、差別はなくならなかったという話になるほどなと思った。
    ・黒人が人権や参政権を得るまでの道のりの険しさを知り、今の自分があたりまえに政治に参加できることのありがたみを

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    2022年04月13日
  • アメリカ黒人の歴史 新版

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    1964年に刊行された書籍を1991年に増補したもの。枠組みとしては、黒人奴隷制の歴史を米国資本主義の発展に即して説明する方法がとられており、マルクス経済学の影響が垣間見られるが、個々の具体的叙述があくまでも史実に徹してなされていることが、ロングセラーたる所以なのだろう。自分の黒人奴隷についての知識が断片的なものに過ぎなかったことを思い知らされた1冊だった。

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    2020年08月03日
  • アメリカ黒人の歴史 新版

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    差別の本質とは何だろうと考えてみると、自らの経済状況や生活を脅かす存在を排除しようとする気持ちがその大きな要因の一つではないかと、少なくとも本書を読んで感じた。だとしたら、理想的な平等主義を唱えることでは、差別は根絶できない、ということを認識すべきだろうと思う。

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    2013年05月27日
  • アメリカ黒人の歴史 新版

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    ネタバレ

    モントゴメリーでのローザパークスの行動が、マルチンルーサーキング牧師の非暴力的抵抗に繋がっていく,黒人運動の歴史を知るのによい。

    黒人大統領の登場を含む,改定版が出るのを期待する。

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    2012年09月30日
  • アメリカ黒人の歴史 新版

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    黒人の中でも、アメリカに住む黒人にスポットを当てている。キング牧師の公民権運動は、それまで幾多の黒人たちが繰り広げてきた闘争が結実したものである。

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    2010年03月11日
  • アメリカ黒人の歴史 新版

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    プロローグで1991年当時のアメリカ黒人の現状・定義を述べたあと、植民地時代の奴隷制度からこの本の発刊される1991年までのアメリカ黒人の苦難の歴史をたどる。
    簡単にまとめるなら、数々の運動を通して政治・社会的な平等を手に入れたものの黒人一般の経済状態は悪化しており、そういった意味ではアメリカの黒人問題は解決しておらず、これから実証的・理論的な解明が望まれるがむしろ発展したアメリカ資本主義の構造的な問題だとみるべきだそうだ。
    著者が締めくくりに引用したキング牧師の最後の著作『黒人の進む道』から。
    「《ブラック・パワー》というスローガンよりも、《貧しい人々のためのパワー》というスローガンのほうが

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    2009年10月07日
  • アメリカ黒人の歴史 新版

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    黒人差別に関して学ぼうと思い、手に取った。
    ビギナーなので非常に勉強になった。概観するには良い書なのだと思う。学び続けよう。

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    2024年04月19日
  • アメリカ黒人の歴史 新版

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    1863年のリンカーンの奴隷解放宣言に始まり、
    100年後の1964年にようやく公民権法が成立する。
    このあたりで差別は無くなったかと思ってしまうが、
    まだまだアフリカ系アメリカ人を取り巻く状況は厳しい。
    未だ差別による負の遺産は残っているのだ。

    アメリカという国が成立した時点で、
    この国における黒人奴隷という歴史もまた始ったのは
    何とも不幸なことだと思う。

    ちょっと内容が古いので、
    最新の状況については別の本で補完する必要がある。
    ただ、建国前後と奴隷解放宣言以降数十年の記述については
    非常に参考になった。

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    2014年04月14日
  • アメリカ黒人の歴史 新版

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    ネタバレ

    タイトル通り、アメリカにおける黒人の歴史を年代順に、分かりやすく解説した一冊。大きな事件だけをクローズアップするのではなく、それぞれの時代の様子が丁寧に説明されているので、大きな事件や各戦争へ繋がって行った経緯がよく分かる。
    さらに、最後の章で述べられている通り、アメリカにおいて黒人問題は未だ、解決してはいない。貧困という問題と絡み合いながら、より複雑化しながらも歴然と存在するのだ。形は違っても、格差という社会問題は日本にとっても他人事ではない。そのことがよく分かる内容だった。

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    2012年08月24日
  • アメリカ黒人の歴史 新版

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    [ 内容 ]
    合衆国総人口の約十二パーセント、三千万人以上を占める黒人たち。
    人間としての、市民としての平等を求める彼らの闘いは、どのようなものであったのか。
    合衆国独立前から南北戦争を経て公民権運動へ、さらに真の解放を目指す現在までの長い苦闘の歩みを歴史的発展とともにたどる。
    旧版以後二十七年の変化を見据え、大幅に書き改めた。

    [ 目次 ]
    プロローグ アメリカ黒人とは
    1 植民地時代の奴隷制度
    2 独立革命
    3 南部の綿花王国
    4 奴隷制廃止運動
    5 南北戦争
    6 南部の再建と黒人差別制度
    7 近代黒人解放運動
    8 公民権闘争の開幕
    9 黒人革命
    10 アメリカ黒人の現在

    [ POP 

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    2011年05月16日
  • アメリカ黒人の歴史 新版

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    イギリス植民地時代から現代(と言っても80年代)までのアメリカ黒人の歴史に関する概説書。公民権運動の部分を除いて、生々しいエピソードの紹介や著者の独自の視点や解釈といったものはあまりなく、史実とその背景、データを追いながら、黒人の歴史の概観を掴めるようになっている。アメリカを知る上で欠かせない黒人の歴史についていの基本的な入門書。(07/06/19)

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    2009年10月04日
  • アメリカ黒人の歴史 新版

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    1600年くらいから現代まで続く歴史を一冊の本で網羅するのは対象を絞ったとしてもやはり難しく、大筋をなぞるので精一杯な感がある。もう少し詳しく時代別にでも読んでみたい。

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    2023年08月20日
  • アメリカ黒人の歴史 新版

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    ローマ時代の奴隷制度は理解できる。戦争に負けた国から賠償金として扱われ、資産として数えられたことは奴隷が働きに応じて自身を買い戻すことができたことからわかる。勝者の分が大きいが、計算が合うシステムだ。産業革命時代の奴隷制度もまぁ理解できる。およそ人としての扱いを受けなかったとしても、アフリカに持ち込んだ繊維製品、ラム酒の代金としてプランテーションの労働力のために集められた。人道的ではなかったが、経済的合理性があった。だが、公民権運動時代の黒人の扱われ方は全くもって理解できない。白人学校に入学した黒人少女の登校を阻止するために武器を持って学校に押しかけ暴動を起こし、広報活動のためバスで全国を回っ

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    2018年10月20日
  • アメリカ黒人の歴史 新版

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    ゴスペルについて読んでたら、何となく行き当たった一冊。
    ゴスペルの起源は黒人霊歌。

    ふと、オバマの就任演説を思い出した。実に感動的だったんだがな。
    黒人大統領。
    その意味は実に大きかったんだがな。

    黒人文化を、大雑把に掴む為の入門編ってところ。

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    2012年03月28日
  • アメリカ黒人の歴史 新版

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    アメリカ黒人は、長い間植民地の奴隷となっていた。奴隷となった黒人は、長くきつい労働をさせられていた。現在では、奴隷制度はなくなっているが差別が完全になくなっているわけではない。法律上は平等となってはいるが、差別はいまだに残っている。その一例が、水泳大会では、あまり黒人がいないのはそのせいである。白人は、黒人の水には入れないという時代もあったという。差別はあってはいけないことである。人種も関係なく暮らしていくのが本当の平和ではないのだろうか。

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    2009年11月17日