アメリカ黒人の歴史 新版

アメリカ黒人の歴史 新版

ビジネス・実用
946円 (税込)

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合衆国総人口の約十二パーセント、三千万人以上を占める黒人たち。人間としての、市民としての平等を求める彼らの闘いは、どのようなものであったのか。合衆国独立前から南北戦争を経て公民権運動へ、さらに真の解放を目指す現在までの長い苦闘の歩みを歴史的発展とともにたどる。旧版以後二十七年の変化を見据え、大幅に書き改めた。

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  • カテゴリ
    :
    ビジネス・実用
  • ジャンル
    :
    学術・語学 / 教育
  • 出版社
    :
    岩波書店
  • 掲載誌・レーベル
    :
    岩波新書
  • タイトル
    :
    アメリカ黒人の歴史 新版
  • タイトルID
    :
    667109
  • ページ数
    :
    270ページ
  • 電子版発売日
    :
    2019年10月24日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    7MB

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    Posted by ブクログ

    アメリカ黒人の歴史
    著:本田 創造
    出版社:岩波書店
    岩波新書 新赤版165 新赤版 165

    北米における黒人の差別との闘いを描いた書です。

    最初は、奴隷解放運動、次は、公民権闘争、そして、差別からの解放運動という流れです。

    まずは、人間としての尊厳としての回復、そして、権利の獲得というか、民主主義に基づいた権利平等の獲得、そして、差別の撤廃という流れになる。

    ピルグリムファーザーズがメイフラワー号で到着する 1620年に先立つこと1年前に、北米ではじめて奴隷売買が行われた。その奴隷船の名前は、希望号という。なんて気がきいているんだろう。

    当初、農業は、奴隷に近い白人の労働者が対応していたが、やがて、文句をいわない、安価な黒人奴隷にとってかわられていく。

    南米と同様に北米にやってきた白人たちは、土地や資源を収奪して、現地人をつかって濡れ手の粟の商売をしたかったのだが、インディアンは、農業をやったことはなく、奴隷ととらえても、逃げたり、同胞からの攻撃でままならなかった。だから、やむなく、北米に定着して、自ら農業をやるようになった。そこで、労働力が必要になったので黒人を奴隷として使用したというわけだ。

    奴隷の子は、奴隷で黒人は増えて行ったが、一部の解放された奴隷を除いて、奴隷の数が増えて行った。

    黒人の奴隷解放、公民権闘争については、戦争の度に進捗をみせていく。

    独立戦争 1775年~1783年 黒人は、ピルグリムファーザーズに協力して独立に大きく貢献するが、見返りはなかった

    南北戦争 1861年~1865年 奴隷解放を掲げた北軍に協力した黒人たちは大いに貢献し、奴隷制度の廃止を手に入れる。その後に揺り戻しがあり、奴隷解放後も、権利については、北部の資産家と、南部のプランターに支払いされている。黒人は、農村から都市にでてきて、ニューヨークなどで、ハーレム・ルネサンスを巻き起こす

    第二次世界大戦 1941年~1945年 真珠湾攻撃で、連合国として、参戦した米国は、戦争を継続するために、黒人の軍隊での待遇を改善して戦争を遂行した

    朝鮮戦争 1950年~1953年 黒人は、白人と同条件ではじめて軍隊に参加できた。ここに、黒人の公民権の一部が確立された

    戦後、それでも、黒人、白人の同席について、バスや大学食堂にてトラブルがあったり、黒人の若者が冤罪で処刑されたりなどの事件の中から、無抵抗を前提とする公民権運動が興隆する。

    1964年はその頂点の年であり、1964公民権法の設定、憲法修正第24条、キング牧師のノーベル平和賞の受賞などがあった。

    この流れの中で、南北戦争後に暗殺された、リンカーン、そして、公民権法の改訂を前に暗殺された、ケネディ、2人の大統領があった。CIAとの確執などもあると聞くが、この二人が死ななければならなかったのは、根強い人種差別が背後にあったからではなかろうか。

    考えさせられる一冊でした。

    目次

     はしがき

    プロローグ──アメリカ黒人とは
       ガス室に消えた黒人青年の訴え/
       ワシントン大行進二五周年記念集会/
       アメリカ黒人とは

    1 植民地時代の奴隷制度

       ジェームズタウン/
       最初の黒人奴隷/
       奴隷貿易/
       「中間航路」の悲劇/
       原住インディアンと白人年期奉公人/
       黒人奴隷制度の成立

    2 独立革命

       クリスパス・アタックス/
       独立宣言と合衆国憲法/
       反奴隷制感情の高まりと黒人兵士の活躍/
       奴隷制度廃止への動き

    3 南部の綿花王国

       プランテーション奴隷制度/
       綿花は王者/
       二つの南部/
       夜明けから日没まで

    4 奴隷制廃止運動

       アボリショニズム/
       自由黒人と植民運動/
       フレデリック・ダグラス/
       地下鉄道と奴隷暴動/
       奴隷制廃止運動の歴史的意義

    5 南北戦争

       ドレッド・スコット判決/
       分かれた家は立っていることができない/
       南部諸州の分離から内戦勃発へ/
       奴隷解放宣言/
       戦争と黒人

    6 南部の再建と黒人差別制度

       リコンストラクション/
       転換と挫折/
       黒人差別法の成立

    7 近代黒人解放運動

       ジム・クロウ/
       タスキーギ運動とナイヤガラ運動/
       全国黒人向上協会と全国都市同盟/
       ガーヴェイ運動

    8 公民権闘争の開幕

       大統領命令八八〇二号と州の公正雇用実施法/
       スミス対オールライト判決からブラウン対教育委員会判決へ/
       バス・ボイコット運動/
       人種共学をめぐる進歩と反動

    9 黒人革命

       ランチ・カウンターへの坐り込み運動/
       自由のための乗車運動/
       ワシントン大行進/
       一九六四年公民権法/
       南部白人の反動攻勢と「長く暑い夏」の到来

    10 アメリカ黒人の現在

       政治参加の進展/
       教育の統合化と生活環境/
       経済状態

     アメリカ黒人史略年表

    ISBN:9784004301653
    判型:新書
    ページ数:224ページ
    定価:860円(本体)
    1991年03月20日第1刷発行
    2018年05月15日第36刷発行

    0
    2026年08月27日

    Posted by ブクログ

    アメリカ黒人の歴史を丁寧に描いていて、世界史の下地がない私でも非常に面白く興味深く読むことができた。
    出来事の点と点を繋いで歴史の大きな流れを把握することが出来たところがよかった。

    印象に残ったところ
    ・歴史は常に勝者・強者によって紡がれるものだという指摘に、確かに黒人の偉人はあまり歴史の教科書に登場しないなとハッとした。
    ・南北戦争で奴隷解放した後でも、資本主義の安い労働力として黒人が低い地位であった方が資本家にとって得であり、差別はなくならなかったという話になるほどなと思った。
    ・黒人が人権や参政権を得るまでの道のりの険しさを知り、今の自分があたりまえに政治に参加できることのありがたみを感じた。

    0
    2022年04月13日

    Posted by ブクログ

    1964年に刊行された書籍を1991年に増補したもの。枠組みとしては、黒人奴隷制の歴史を米国資本主義の発展に即して説明する方法がとられており、マルクス経済学の影響が垣間見られるが、個々の具体的叙述があくまでも史実に徹してなされていることが、ロングセラーたる所以なのだろう。自分の黒人奴隷についての知識が断片的なものに過ぎなかったことを思い知らされた1冊だった。

    0
    2020年08月03日

    Posted by ブクログ

    差別の本質とは何だろうと考えてみると、自らの経済状況や生活を脅かす存在を排除しようとする気持ちがその大きな要因の一つではないかと、少なくとも本書を読んで感じた。だとしたら、理想的な平等主義を唱えることでは、差別は根絶できない、ということを認識すべきだろうと思う。

    0
    2013年05月27日

    Posted by ブクログ

    黒人の中でも、アメリカに住む黒人にスポットを当てている。キング牧師の公民権運動は、それまで幾多の黒人たちが繰り広げてきた闘争が結実したものである。

    0
    2010年03月11日

    Posted by ブクログ

    プロローグで1991年当時のアメリカ黒人の現状・定義を述べたあと、植民地時代の奴隷制度からこの本の発刊される1991年までのアメリカ黒人の苦難の歴史をたどる。
    簡単にまとめるなら、数々の運動を通して政治・社会的な平等を手に入れたものの黒人一般の経済状態は悪化しており、そういった意味ではアメリカの黒人問題は解決しておらず、これから実証的・理論的な解明が望まれるがむしろ発展したアメリカ資本主義の構造的な問題だとみるべきだそうだ。
    著者が締めくくりに引用したキング牧師の最後の著作『黒人の進む道』から。
    「《ブラック・パワー》というスローガンよりも、《貧しい人々のためのパワー》というスローガンのほうが、いっそうはるかに適当であろう。……要するに、黒人の問題は、アメリカ社会全体が、より大きな経済的正義に向かって新しい方向転換をしなければ、解決することはできないのだということである。」

    全体的にわかりやすく時代ごとにまとまっていてよい。ただし二十年近く昔の本。

    0
    2009年10月07日

    Posted by ブクログ

    黒人差別に関して学ぼうと思い、手に取った。
    ビギナーなので非常に勉強になった。概観するには良い書なのだと思う。学び続けよう。

    0
    2024年04月19日

    Posted by ブクログ

    1863年のリンカーンの奴隷解放宣言に始まり、
    100年後の1964年にようやく公民権法が成立する。
    このあたりで差別は無くなったかと思ってしまうが、
    まだまだアフリカ系アメリカ人を取り巻く状況は厳しい。
    未だ差別による負の遺産は残っているのだ。

    アメリカという国が成立した時点で、
    この国における黒人奴隷という歴史もまた始ったのは
    何とも不幸なことだと思う。

    ちょっと内容が古いので、
    最新の状況については別の本で補完する必要がある。
    ただ、建国前後と奴隷解放宣言以降数十年の記述については
    非常に参考になった。

    0
    2014年04月14日

    Posted by ブクログ

    [ 内容 ]
    合衆国総人口の約十二パーセント、三千万人以上を占める黒人たち。
    人間としての、市民としての平等を求める彼らの闘いは、どのようなものであったのか。
    合衆国独立前から南北戦争を経て公民権運動へ、さらに真の解放を目指す現在までの長い苦闘の歩みを歴史的発展とともにたどる。
    旧版以後二十七年の変化を見据え、大幅に書き改めた。

    [ 目次 ]
    プロローグ アメリカ黒人とは
    1 植民地時代の奴隷制度
    2 独立革命
    3 南部の綿花王国
    4 奴隷制廃止運動
    5 南北戦争
    6 南部の再建と黒人差別制度
    7 近代黒人解放運動
    8 公民権闘争の開幕
    9 黒人革命
    10 アメリカ黒人の現在

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    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

    0
    2011年05月16日

    Posted by ブクログ

    イギリス植民地時代から現代(と言っても80年代)までのアメリカ黒人の歴史に関する概説書。公民権運動の部分を除いて、生々しいエピソードの紹介や著者の独自の視点や解釈といったものはあまりなく、史実とその背景、データを追いながら、黒人の歴史の概観を掴めるようになっている。アメリカを知る上で欠かせない黒人の歴史についていの基本的な入門書。(07/06/19)

    0
    2009年10月04日

アメリカ黒人の歴史 新版 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    ビジネス・実用
  • ジャンル
    :
    学術・語学 / 教育
  • 出版社
    :
    岩波書店
  • 掲載誌・レーベル
    :
    岩波新書
  • タイトル
    :
    アメリカ黒人の歴史 新版
  • タイトルID
    :
    667109
  • ページ数
    :
    270ページ
  • 電子版発売日
    :
    2019年10月24日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    7MB

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