西野智彦のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
本書はさすがドキュメントと名打つだけあって、わかりやすく読みやすいてす。
1996年以降の、5人の日銀総裁のそれぞれの活動と日本経済の軌跡を追って紹介しているのですが、現在の黒田日銀の異次元緩和に至るまでの、金融政策の変転が詳細に紹介されていて、すこぶる興味深い読み物に仕上がっています。
まず松下総裁時代(1996~1998年)です。
1997年の北海道拓殖銀行破綻と山一證券の破綻は、小生はリアルタイムに経験していましたが、当時何が起きているのかは、会社が破綻したという表面しかわかりませんでした。
社長が記者会見で大泣きしながら「社員は悪くありません」と叫んでいたのを思い起こします。
本書では -
Posted by ブクログ
内田発言は、極めて重要なシグナルだった。いずれ来る異次元緩和の出口では、まず日銀当座預金に付利している金利水準を引き上げることで短期市場金利を底上げし、長期金利についても「二%水準に見合ったレベル」に誘導するため日銀のバランスシートを適宜圧縮していく、 と初めて示唆したからだ。
日銀にとっては、売出手形を出さなくても余剰資金を回収できる便利な仕組みであり、付利制度が持つ「自動吸収メカニズム」が働いた結果、当座預金だけが大きく膨らんだとも言える。 ただ、当座預金が二〇〇兆円を超えると、○・一%の付利は金融界に年間二〇〇〇億円程度の補助金”を与える計算になる。また、長期国債の買い入れについ -
Posted by ブクログ
第一歩目から大惨事の結末しか予想されなかった安倍政権による日銀財布計画(モラルハザード)
2013年から2023年末までを詳細に追ったドキュメント。
読んでて止まらない(半日で一気に読みました)
臨場感っていうんですかね、そういうものもあってもっと星が多くてもいいのでは?とも自分でも思うんですが星3です。
というのも
10年間の安倍、黒田を中心とした「刹那主義政策」が詳細に書かれてて読んでて楽しいんですが、いかんせん「実はそうだったのか!」「あの失策にはこんな熟慮が!」「万分の1の不運で失敗した戦略だったのか!」「こんな自身の信条をかけたバトルが!」という驚きはあんまりなくて。勿論知らな -
Posted by ブクログ
バブル崩壊から後始末に費やした15年。本書のキモもその平成前半にあたる15年で、後半戦については日銀の金融政策を中心として、あとリーマン・ショックを軽く扱う程度。東電救済、サラ金規制、地銀の苦境など、おもしろいテーマは他にもあった気がするけれどね。ジャーナリストが(おそらく)自分の取材をベースに書いているものなのでやむを得ないか。まあ、バブル後始末に比べればネタが小粒と言われるとそうかもしれない。
時系列で起こったことをひたすら連ねていきながら関係者の証言で多少の味付けをしていくジャーナリスティックなスタイル。自分がほぼリアルタイムで知っている出来事を歴史として読み返すので、つい自分史と重ね