【感想・ネタバレ】平成金融史 バブル崩壊からアベノミクスまでのレビュー

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Posted by ブクログ 2023年01月29日

自分が政策側の担当者だったらゾッとするなと思うことの連続だった。
金融に携わるのであれば、本書を読んで、日本の金融に何が起きて、今のような金融規制ができあがったのかは知っておくべき。

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Posted by ブクログ 2021年12月26日

誰に対しても等距離で、また、後から見れば「失敗」といわれるような判断も、その時代の理解に合わせて淡々と書き連ねているところが、心地よく(内容は心地よくないが)読み進められた要因。

それにしても、私が幼少期を過ごした平成時代が、遠い昔に感じられるようになってしまった。

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Posted by ブクログ 2021年09月25日

人は選ぶと思いますが平成の時代の金融や政府側の動きがわかっておもしろかったですね。
どちらかと言うとドキュメンタリーで政治寄りですかね。

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Posted by ブクログ 2020年10月18日

名著。バブルからアベノミクスまでを1つのストーリーとしてスッキリと纏めている。こうしてみると、平成の日本の金融は、昭和のバブルの後処理に追われた30年間だったように見える。その中で、また次の問題を抱え込んでしまっているのか?

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Posted by ブクログ 2020年04月30日

平成時代はバブルのピークから崩壊過程 金融失政の30年
金融記者として、舞台裏のドキュメントに詳しい ex拓銀破綻前夜19971114-
金融バブル処理を日本的に時間を掛けてやってきたが、
結果的には「鬼手仏心」短期決戦が正しかったと思う
ex現在のコロナ対策も同じ2020/04/30
ソフトにずる...続きを読むずる長期化すると最悪の結果になる
政治家は断行できない 官僚は全く出来ない 
誰もリードせず底なし沼に落ちていく 

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Posted by ブクログ 2020年03月14日

失われた30年に重なる平成の間、バブルの崩壊から度重なる金融危機を経てアベノミクスへと至る流れを時に利害の対立する当事者達の目線を交えて描いており、迫力がある。

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Posted by ブクログ 2019年09月20日

「平成金融史」だけど「平成金融破綻史」の方がふさわしいかもしれない。本書に書かれた時代、既に働き始めていて、その頃のことを思い出しました。思えば平成の金融、特に金融行政は、初めて市場というものとの対峙を余儀なくされたのでしょう。本書の中でも有名な大蔵省証券局長が、別館で合宿して証券会社の破綻スキーム...続きを読むを練って上機嫌で記者会見までやったものの、コール市場が干上がっちゃってあらら、という話なんかは象徴的でしょう。その中で、比較的市場を学んでいた日銀が、アベノミクスに絡みとられ、市場の機能を削いでいく姿はなんとも哀れで泣ける(特に白川総裁の辞任)。

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Posted by ブクログ 2019年06月12日

著者は、時事通信〜TBSの記者とのことだけれど、期待通りの読みごたえ。これはおもしろいよ。西暦で生活しているので、”平成”でくくることにあまり意味はないと思っているけれど、日本の金融問題の歴史は、平成の歴史とほぼ重なるからね。平成元年末の株価最高値から、ひたすら危機の戦い。
 尾上縫とか、東京協和信...続きを読む用組合とかコスモ信用組合とかなつかしい名前も出てくるけれど、なんといっても、ハイライトは、平成9年(1997年)。11月に三洋証券、拓銀、山一証券が終了。3連休に北の大地に行ったときの日経朝刊を思い出すよ。
 どうやら11・26が勝負の1日で、ここでひと山越えたようだけれど、その後も、長銀、日債銀、りそななどと続いていくよね。でも、これを読むと、大蔵省や日銀がいろんな策を考えるけれど、公的資金導入は、結局は世論との戦いで、そうなると、なんだかんだ最後は政治決断なんだよね。うまくいったものもあれば、結果的にうまくいかなかったものもあるけれど、橋本さん、宮沢さん、野中さん、梶山さん、柳澤さん、竹中さんetc、みんなそれなりに腹をくくって、厳しい決断を下してきてるよ。もう少し評価してあげていいと思うし、それに比べると、金融機関の経営者の方は、無能で器が小さい感じが否めないね。まぁ、小生も、95年頃は、住専に税金とかありえないだろとか思って、青島さんとか応援してたからえらそうなことはいえないけどさ。

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Posted by ブクログ 2019年05月31日

平成30年の金融の歴史を振り返る本。お堅いのかと思ってたけど、エピソードの語り口が面白かった。
しかし、リーダーと言われる人達の先送りとか、あるいはメンツみたいなもので、企業が多額の負債を抱えたり、あるいは、破綻したり、最悪人が死んだりするんだなと思った。
未だにデフレから抜けられない日本なんですが...続きを読む、あとがきにあったように実験の歴史がまだ続いてるのかなと。不透明な時代を生き抜くには、リスクマネジメントが重要だと思うので、過度な借金は避けつつも、必要以上に財布の紐を締めない、そんな家計運営が良いのかななんて思いました。

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Posted by ブクログ 2023年08月13日

バブル崩壊からアベノミクスまでの平成金融史を詳述。バブル崩壊後の金融機関の連鎖的倒産についてその生々しい現状が当事者の口述などを通じて語られている。アベノミクス導入にあたっての、共同宣言の細かい文言についての関係者のせめぎ合いも、実に生々しい。昭和の金融史から学んでいなかったとする筆者の論調は手厳し...続きを読むい。過去から学ぶことができるか。令和の金融政策に期待を込めたい。

内容としては中上級者向けかと思う。

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Posted by ブクログ 2021年02月07日

ジャーナリストの著者による平成30年の波乱に満ちた金融政策のドキュメンタリー。
金融という小難しいテーマだが、綿密な取材に裏打ちされた臨場感あふれる記述に読み入ってしまった。90年代の金融危機の際の政策担当者は本当にハラハラドキドキだったろうなと思う。

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Posted by ブクログ 2020年04月27日

バブル崩壊からアベノミクスまでの政治経済状況と金融政策とそのインパクトを編年体で記述。多くのインタビューに裏付けられた記事だが、日銀関係者からの聞き取りにややバイアスがあるきらいがある。

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Posted by ブクログ 2019年11月11日

バブルの後始末に失敗したところから始まり、黒田バズーカの失敗(あるいは中毒化?)までを関係者への取材を交えて振り返る。
当時のニュースを見ていてもわからなかった裏面についての証言が盛り込まれているので、貴重な史料になりうる一冊。
 
ただし、ニュースソースの秘匿がなされているので信憑性については評価...続きを読むが難しい。
いまは無理でも数十年後には誰がどう証言したのかオープンにできると、この本の真価がわかると思う。さて、それができるのだろうか。

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Posted by ブクログ 2019年09月07日

20190706- 0805バブル経済真っただ中から、その崩壊、経済不祥事から住専問題、不良債権問題と金融危機、公的資金、ゼロ金利政策から量的緩和、異次元緩和へ・・平成の金融史は激動と失政の連続、そして令和へと続く新たな金融政策と政治対応、行政の在り方を生み出してきているのだと思う。それぞれのトピッ...続きを読むクにおけるキーパーソンへの新たな取材による証言が新鮮。

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Posted by ブクログ 2019年06月15日

とても重厚な本。失われた10年と呼ばれる原因はバブル崩壊だけでなく、その対応の混乱や不祥事があったことなどが何となくわかった。住専と農協マネーとか、宮沢喜一が小渕内閣の蔵相で頑張ってたことなど勉強になることが多かった。拓銀と山一とか。

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Posted by ブクログ 2021年07月04日

バブル崩壊から後始末に費やした15年。本書のキモもその平成前半にあたる15年で、後半戦については日銀の金融政策を中心として、あとリーマン・ショックを軽く扱う程度。東電救済、サラ金規制、地銀の苦境など、おもしろいテーマは他にもあった気がするけれどね。ジャーナリストが(おそらく)自分の取材をベースに書い...続きを読むているものなのでやむを得ないか。まあ、バブル後始末に比べればネタが小粒と言われるとそうかもしれない。

時系列で起こったことをひたすら連ねていきながら関係者の証言で多少の味付けをしていくジャーナリスティックなスタイル。自分がほぼリアルタイムで知っている出来事を歴史として読み返すので、つい自分史と重ね合わせてしまうのも一興。しかし、なんという長い時間、多大な労力が注ぎ込まれたことか。

後知恵で読めば公定歩合5%なんてナンセンスに思えるが、当時は地価もいつかは回復すると思っていた人が多数派だったのだろう。われわれも物価上昇がふたたび訪れると信じられないくらいになってしまったが、この先はどうなることやら。

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