吉野山早苗のレビュー一覧

  • 公爵家の図書係は恋をする

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    連続して読んで良かった!
    共通する登場人物が多い。
    そして変わらず、未発達の裁判制度。冤罪でも大衆の不満感情で、みせしめの吊るしあげの死刑まっしぐらな18世紀の世界観。
    その村社会のなかで、起きる殺人。

    女性に権利がなく、民主差別がむき出しななか、サバイブできるかというのが、やっぱり一番のポイント。

    前作からの流れで、ティファニーの生活は保証されており、公爵夫人やその息子トーマスとの友人関係があることが、アドバンテージ。じゃなきゃ無理ゲーすぎる。

    そんななか、両想いで結婚まであと一歩と思われたサミーが、殺人事件の犯人として逮捕。
    この世界は「逮捕→縛り首」までまっしぐら、という、ハードな

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    2025年09月14日
  • 公爵家の図書係の正体

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    面白かった!そしてとっても読みやすい!
    まるで美女と野獣のベルがそのまま40歳になったような、本好きな主人公、ティファニー。
    生活の保証はされているものの、紅茶いっぱい飲むにも茶葉に鍵をかけられ、異母兄に支配される日々。
    それでも、腐らず清々しくたくましいところに主人公が好きになる。

    この本を読む上で結構重要なのが、舞台が18世紀であるということ。ライトな読みやすさになっているものの、女性に権利はなく、男性の支配なしには生きられない。男性のパーソナリティによって、家庭内での尊厳が奪われるのが当たり前の世界。

    裁判制度が整っておらず、民衆の不満感情と、みせしめのための公開処刑まっしぐらな環境

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    2025年09月13日
  • 公爵家の図書係は恋をする

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    2作目。ま、コージーですね。時代を考えると、とても上手くめでたしめでたしとまとまったと思う。
    一つだけ残っているのは、赤ん坊の本当の父親。
    これ以上続ける必要はない気がするが、もし続けるとしたら、種としては使える?

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    2025年08月31日
  • 公爵家の図書係の正体

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    久しぶりに読むコージーなミステリ。導入はビックリだったけど時代背景を考えると仕方の無いことか。続編も出ているようだし、じっくり読むか。

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    2025年07月26日
  • 公爵家の図書係の正体

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    ネタバレ

    面白かったけど、主人公の設定周りが好みじゃなかったので、やや減点。

    面白かったのは衣装や手紙周り。インクを乾かすために砂をまくとあるのが面白い。

    主人公のティファニーが兄になりすますというのも知らずに読んだので、冒頭、死んでびっくりした。裏表紙のあらすじすら読んでなかった。なんで読もうとしたのかも忘れてる。

    兄の死体を埋めて湖に入るところは洗礼だな、と感じた。第二の人生。
    そこでサミールと出会うのもなんか聖書的。
    40歳ながら実は美人なんですよと思わせる描写は好きじゃなかった。兄そっくりでなんでそうなる?サミールがティファニーに惚れたから?ビジュアル面の設定は好きになれなかったが、兄そっ

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    2025年07月17日
  • 公爵家の図書係の正体

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    感想
    身分を偽る図書係。それは物語の仲介者として人々の関係を縫い合わせる。主人公であるがトリックスター。今後どのように活躍していくのか。

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    2024年09月12日
  • 公爵家の図書係の正体

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    新聞の書評欄で知り読んでみた。ストーリーは通俗的なミステリー小説。善人と悪人の描き方が類型的で、人物像に深みがない。ミステリーとしても今ふたつと言った所だった。一方、18世紀の読書事情や貴族の習慣、身分制度、女性蔑視、人種差別、風俗などイギリスの貴族の生活がよくわかり面白かった。当時読まれた知らない小説もたくさん紹介されていた。また女性が蔑視されている事に現代アメリカの視点から異議申し立てしているような表現が散見され、いかにもアメリカ的な小説であった。
    公爵夫人が息子が死刑になりそうなのに、あくまで受け身というのが、不思議というかストーリー上の瑕疵で、突けば色々問題のあるストーリーではあったが

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    2025年09月13日