サマンサ・ラーセンの作品一覧

「サマンサ・ラーセン」の「英国貴族の本棚」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • 公爵家の図書係の正体
    3.8
    1~2巻1,540~1,595円 (税込)
    18世紀ロンドン郊外。40歳の誕生日をむかえたティファニーは独身で、異母兄の世話をして暮らしていた。横柄に振る舞う彼のもと、お茶の缶には鍵がかけられ、昼食はなし、大好きな歌を歌うことも、本を読むことも制限される日々。そんなある朝、異母兄を起こしにいくと返事がない。日頃から体調が悪かった彼は、ベッドの上で息絶えていた。ようやく自由になれたかもしれないと思ったけれど、独身女性が就ける仕事はとても少ない。それにこの家は、異母兄のしていた公爵家の図書係という仕事のために、雇い主が貸してくれているものだ。このままでは住む家すらなくなってしまう……天涯孤独で行き先もないティファニーは悩み、大胆な決断を下す。それは、異母兄になりすまして、公爵家の図書係として働くことだった!

ユーザーレビュー

  • 公爵家の図書係は恋をする

    Posted by ブクログ

    連続して読んで良かった!
    共通する登場人物が多い。
    そして変わらず、未発達の裁判制度。冤罪でも大衆の不満感情で、みせしめの吊るしあげの死刑まっしぐらな18世紀の世界観。
    その村社会のなかで、起きる殺人。

    女性に権利がなく、民主差別がむき出しななか、サバイブできるかというのが、やっぱり一番のポイント。

    前作からの流れで、ティファニーの生活は保証されており、公爵夫人やその息子トーマスとの友人関係があることが、アドバンテージ。じゃなきゃ無理ゲーすぎる。

    そんななか、両想いで結婚まであと一歩と思われたサミーが、殺人事件の犯人として逮捕。
    この世界は「逮捕→縛り首」までまっしぐら、という、ハードな

    0
    2025年09月14日
  • 公爵家の図書係の正体

    Posted by ブクログ

    面白かった!そしてとっても読みやすい!
    まるで美女と野獣のベルがそのまま40歳になったような、本好きな主人公、ティファニー。
    生活の保証はされているものの、紅茶いっぱい飲むにも茶葉に鍵をかけられ、異母兄に支配される日々。
    それでも、腐らず清々しくたくましいところに主人公が好きになる。

    この本を読む上で結構重要なのが、舞台が18世紀であるということ。ライトな読みやすさになっているものの、女性に権利はなく、男性の支配なしには生きられない。男性のパーソナリティによって、家庭内での尊厳が奪われるのが当たり前の世界。

    裁判制度が整っておらず、民衆の不満感情と、みせしめのための公開処刑まっしぐらな環境

    0
    2025年09月13日
  • 公爵家の図書係は恋をする

    Posted by ブクログ

    2作目。ま、コージーですね。時代を考えると、とても上手くめでたしめでたしとまとまったと思う。
    一つだけ残っているのは、赤ん坊の本当の父親。
    これ以上続ける必要はない気がするが、もし続けるとしたら、種としては使える?

    0
    2025年08月31日
  • 公爵家の図書係の正体

    Posted by ブクログ

    久しぶりに読むコージーなミステリ。導入はビックリだったけど時代背景を考えると仕方の無いことか。続編も出ているようだし、じっくり読むか。

    0
    2025年07月26日
  • 公爵家の図書係の正体

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    面白かったけど、主人公の設定周りが好みじゃなかったので、やや減点。

    面白かったのは衣装や手紙周り。インクを乾かすために砂をまくとあるのが面白い。

    主人公のティファニーが兄になりすますというのも知らずに読んだので、冒頭、死んでびっくりした。裏表紙のあらすじすら読んでなかった。なんで読もうとしたのかも忘れてる。

    兄の死体を埋めて湖に入るところは洗礼だな、と感じた。第二の人生。
    そこでサミールと出会うのもなんか聖書的。
    40歳ながら実は美人なんですよと思わせる描写は好きじゃなかった。兄そっくりでなんでそうなる?サミールがティファニーに惚れたから?ビジュアル面の設定は好きになれなかったが、兄そっ

    0
    2025年07月17日

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