久保友香のレビュー一覧

  • 「盛り」の誕生

    Posted by ブクログ

    最近のプリクラとかインスタに上がってる女性の画像(ヘビーな加工あり)は目がデカすぎて不自然な上に、加工しすぎて毎回顔が変わってるぞ!これは彼女たちの基準では正解なのか?なんでや?という疑問を持っていたのですが、ずばり回答が書かれていてなるほど!となりました。良い。

    0
    2022年07月15日
  • 「盛り」の誕生

    Posted by ブクログ

    SNSで載せる自撮り写真を加工して、美肌、目を大きくしたりするのは、化粧をする様な感覚でやっている人も多いだろう。

    このような「盛り」を筆者は真面目に研究している。

    この本を読む事で「盛り」をポジティブに捉えられるようになった。

    プリクラから始まる盛りの歴史、変遷が事細かに説明してあり面白い。
    へーそういうことだったのかと納得。
    当時は、なんで皆プリクラのシールを手帳に貼ってるのか、全く理解できなかったけど、今のLINEの友達何人、みたいな感覚と一緒だったんだな。


    盛りは一見、自分をただ良く見せる為の独りよがりの自己満足なのだと思っていたが、コミュニケーションのスキルなのだと言うこと

    0
    2020年05月17日
  • 「盛り」の誕生

    Posted by ブクログ

    全く役に立たないように思えるが、現代女子の考現学。プリクラ、スマホ、メークのテクノロジーの発展と女性のコミュニティでの個性の発揮・外部との遮断の関係を解き明かす。あくまでコミュニティ内部での差別化、個性の発揮を目指すが、それは外部からは全くわからない。また、グローバルな潮流からは異なった発展を遂げる日本はあくまでうちにこもる傾向がある。テクノロジーは盛り方と、見せ方(シェア)の発展を生み、今後も同じ状況が続くと思わせる。

    0
    2019年06月01日
  • ガングロ族の最期 ギャル文化の研究

    Posted by ブクログ

    90年代の文化を再確認したくて読んでみた本。
    いざめくってみると、70年代にもガングロはいた、という驚きから入り、18世紀のフランスから丁寧にその起源を紐解いている。もっとも「ガングロ」の定義は広いが、俯瞰してみると90年代における「コギャル」「ヤマンバ」はその亜種であり、より普遍的な流れの中に位置づけられることも分かって面白かった。

    また、ガングロが「光学的に外見を変える手法」としてプリクラや写真加工アプリの源流にある、という指摘も面白かった。

    ## ■ガングロの原理

    本書ではガングロの原理を次のように述べていた:
     1)変身願望:自由人やイケてる人間であるという記号の発信
     2)承認

    0
    2025年08月24日
  • ガングロ族の最期 ギャル文化の研究

    Posted by ブクログ

    大変興味深い本だった。
    タイトルにもあるガングロギャルの話だけではとどまらず、他の街のように新たな物を生み出さなかったはずの渋谷が、いかにして文化の発信地となったのか、そしてなぜ若者たちは競うように渋谷に集まるようになったのかなども知ることができた。
    こ本を書き終えるまでに、多くの取材をこなしたり、文献を読み込んだりされたであろう著者には敬意を評したい。

    最後に余談ではあるが、当時ガングロやゴングロ、ヤマンバ、マンバをしていた娘の親たちは、一体どんな心境だったのだろうかと思わずにはいられなかった。

    0
    2024年07月14日
  • 「盛り」の誕生

    Posted by ブクログ

    気になっていた現象なので、まさにピンポイントの評論。
    ネタとして扱うというより、時代背景や技術面、各方面の当事者の声を追っていく
    地道でしっかりとした研究書。
    早くから気付いていたからこそ、今、まさに興味を持ち始めた人たちへ、
    このボリュームと説得力で応えられる。
    同じように見えて、その中に入ってみると細かい差異が見えてくる、のは
    どんなジャンルでも同じ。
    また、型を守り、型を破り、型を作るという美意識も、場所を変えて現れるところが面白い。
    どこまでを日本人の持ち前のものと言っていいかは分からないが、
    目指すもののために、自ら材料を調達しカスタマイズして作り上げていくことや、
    発表のために印刷

    0
    2021年03月08日
  • 「盛り」の誕生

    Posted by ブクログ

    いろいろな考察軸が出てくる

    記憶に残ったのは守破離
    大人から見ると同じに見える女子について説明がなされる

    つまりDIYを評価し合っているということか

    日本人女子のメンタリティと技術の進歩が盛りの歴史を作っている

    失礼だが思った以上に面白かった

    0
    2019年11月13日
  • 「盛り」の誕生

    Posted by ブクログ

    <目次>
    序章   「盛り」の構造
    第1章  渋谷に誕生した「盛り」
    第2章  インターネットの中で拡大する「盛り」
    第3章  世界へ広がる「盛り」

    <内容>
    自分も高校教師として多くの女子高生と向き合ってきたが、「盛り」の歴史を読んでいくと、うなずくことが多かった。分析的にわからないところ(おそらく男なので、また年を取っているので)が結構あったが、女子高生たちの考え方の一端を知れたことが良かった。ある意味、男どもが「国境がどうの」「外交が…」と言っている間に、したたかな女子たちが国際化を進めていて、政治など全く無視して世界を一本化していくかもしれない、と思った。

    0
    2019年06月05日
  • ガングロ族の最期 ギャル文化の研究

    Posted by ブクログ

    「アメリカングラフィティ」、ビーチ文化の渋谷への持ち込み、陸サーファーはダサい、ギャルが濃い化粧をするようになったのは90年代から、アルバローザ…。面白いんだけど、いまいち頭に入ってこないのはなぜなのだろう…

    0
    2024年08月22日
  • 「盛り」の誕生

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    様々な環境やツールが変わっていっても、結局やってることはざっくり同じになるところが面白かった。
    もちろん細かい部分に違いはあって、それは詳しくみていけて、何度もこんなことを研究している人がいるんだなぁと思った。
    メイクや画像加工のディテールの差違がわかるもの同士でコミュニティを作れていればいい、という感覚は、他人を馬鹿にもせず、なんとなく生きやすい考えを持てる事実だと思う。

    0
    2020年10月18日
  • 「盛り」の誕生

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    1995年プリクラからSNSは始まった。
    日本人女子の自分らしさは生まれ持ったナチュラルなものでない、アーティフィシャルなもの
    所属するコミュニティの基準に沿った相対的個性

    シンデレラテクノロジー
     ソーシャルステージ
     セルフィーマシン
     プラスチックコスメ

    109エゴイスト 1995年~
    スピードMD
     店員に 服を着せ、現物でアレンジし、
     毎月曜に韓国の東大門の業者にもっていく。
     翌週に商品が販売できる。
    2006年~
    企業によるマネジメントによる制限。
    ネットでいいねをもらうだけの表面的に。

    つけまつげとカラコン
     素顔の良さより盛りを褒められるほうが嬉しい。
     益若つばさ

    0
    2020年02月02日
  • 「盛り」の誕生

    Posted by ブクログ

    「そうそう、こんな時代あった!」とか、「今思うとなんでこんなのが流行ってたの?」と、ついこないだまで流行していたものが、懐かしいと同時に時間の経過が早いと感じた。

    こうして振り返ってみると、日本という国はとことんガラパゴスな国だ。
    それが決して悪いことではないけど、同じような格好をしたグループの中でも個性を出したいなんて矛盾している。でもまたそういう人たちが流行を作っているんだと思う。

    著者が言うように、「盛り」は間口は広いが奥が深い。
    当時は冷ややかな目で見ていた世界も、こうして振り返ると実に奥が深い世界だと感じた。

    0
    2020年01月09日
  • 「盛り」の誕生

    Posted by ブクログ

    おもしろかった。

    正直、途中、くだんねえ、と思ったことが何回もある。
    化粧をする人間の気持ちは、ファッションにこだわる気持ちは、根のところで理解できない。

    しかし全体としてのこの本は、コミュニティ論であったりとか幅広く、興味深いものであった。

    全く同一に見える子たちが、自分が個性的で考えていたるするところは、なんか昔の「不良」達みたいなもんかと。守破離というが、判ってくれる人があってのことなんだな。

    盛る、ことが、その技術である工夫努力を評価してもらうことっていうのはなるほどと思う。

    男がプラモ作ったりするのと同じなんだな。
    そこの男女の違いにも興味がある。最近は違うのかもしれないけ

    0
    2019年12月07日