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盛りの誕生
女の子の目はなぜ異常なほど大きいのか?
ルーズソックス、日焼けした肌に茶髪、ヤマンバ、デカ目、インスタ映え……。
日本の女の子たちは、自らのビジュアルを「盛る」ことで特殊なコミュニケーションを行ってきた。それは、デジタルテクノロジーの発展と共に、リアル空間からプリクラやSNSといったバーチャル空間にまで広がりを見せている。この「盛り」とは、いつから行われ、どのように生まれたのか。
「女の子が現実とは違うビジュアルを作り、新しいメディアで公開する技術」を「シンデレラテクノロジー」と名付けた研究者が、いまや世界へその影響を波及させている日本発の文化=「盛り」の全貌を解き明かす!!
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Posted by ブクログ
SNSで載せる自撮り写真を加工して、美肌、目を大きくしたりするのは、化粧をする様な感覚でやっている人も多いだろう。
このような「盛り」を筆者は真面目に研究している。
この本を読む事で「盛り」をポジティブに捉えられるようになった。
プリクラから始まる盛りの歴史、変遷が事細かに説明してあり面白い。
へーそういうことだったのかと納得。
当時は、なんで皆プリクラのシールを手帳に貼ってるのか、全く理解できなかったけど、今のLINEの友達何人、みたいな感覚と一緒だったんだな。
盛りは一見、自分をただ良く見せる為の独りよがりの自己満足なのだと思っていたが、コミュニケーションのスキルなのだと言うことがわかる。
自分が自分らしくあるための方策としての、盛り。
コミュニテイ内での相対位置を決める為のキャラ作りのような。
ある意味、場の空気をよく読んで、盛りかたも調整し、自分の事を理解してもらうように使うのではないか。
109のギャルファッションがカリスマ店員という、自分達と同じ立場の人間から発信されたという事。読者モデルの隆盛も同様、上から流行を落とされるのではなく、自分達の中から自分なりの表現をしている人が評価される。
この時点でインスタなどのSNS発信の流行の素地が既に培われていたのだと理解しました。
裏原宿なども同様で、自分達目線のストリートから出てきたことで支持を得られる。
自分自身を表現といっても、自我を見つめるような堅苦しいことではなく、ファッションを楽しむような自分なりの、工夫を肩の力をぬいて楽しみながらするもの。
それが盛りなのでしょう。
Posted by ブクログ
気になっていた現象なので、まさにピンポイントの評論。
ネタとして扱うというより、時代背景や技術面、各方面の当事者の声を追っていく
地道でしっかりとした研究書。
早くから気付いていたからこそ、今、まさに興味を持ち始めた人たちへ、
このボリュームと説得力で応えられる。
同じように見えて、その中に入ってみると細かい差異が見えてくる、のは
どんなジャンルでも同じ。
また、型を守り、型を破り、型を作るという美意識も、場所を変えて現れるところが面白い。
どこまでを日本人の持ち前のものと言っていいかは分からないが、
目指すもののために、自ら材料を調達しカスタマイズして作り上げていくことや、
発表のために印刷技術に手を伸ばしたり、集団をまとめるための会合を重ねたりと
真面目で勤勉な面が普通に出てくるところに驚きと感動を覚える。
ライトに流行に乗るだけの層の上に、一定数の、
もっと向上心や探求心のある、突き詰めていく層がいることが頼もしい。
日本の女の子が見ているものは、どこよりも早く、先を行っている。
スマホを誰もが持つものになるはるか前から、
求めるもの、楽しいと思うもの、どれをセンスがいいと感じるかの感性は
日々磨かれて、ものすごいスピードで移り変わっていく。
「盛り」に限ったことではなく、中身を入れ替えても通用する話で、
やはり日本人のもつ特性ってものがちゃんとあるんだなと思う。
ただスマホという、一瞬で広がり、真似されていくツールの力で、
個性というのはより短命になり、模倣された偽物に紛れてしまい、
あっという間に消費されてしまうのがつまらないなと思う。
Posted by ブクログ
<目次>
序章 「盛り」の構造
第1章 渋谷に誕生した「盛り」
第2章 インターネットの中で拡大する「盛り」
第3章 世界へ広がる「盛り」
<内容>
自分も高校教師として多くの女子高生と向き合ってきたが、「盛り」の歴史を読んでいくと、うなずくことが多かった。分析的にわからないところ(おそらく男なので、また年を取っているので)が結構あったが、女子高生たちの考え方の一端を知れたことが良かった。ある意味、男どもが「国境がどうの」「外交が…」と言っている間に、したたかな女子たちが国際化を進めていて、政治など全く無視して世界を一本化していくかもしれない、と思った。
Posted by ブクログ
おもしろかった。
正直、途中、くだんねえ、と思ったことが何回もある。
化粧をする人間の気持ちは、ファッションにこだわる気持ちは、根のところで理解できない。
しかし全体としてのこの本は、コミュニティ論であったりとか幅広く、興味深いものであった。
全く同一に見える子たちが、自分が個性的で考えていたるするところは、なんか昔の「不良」達みたいなもんかと。守破離というが、判ってくれる人があってのことなんだな。
盛る、ことが、その技術である工夫努力を評価してもらうことっていうのはなるほどと思う。
男がプラモ作ったりするのと同じなんだな。
そこの男女の違いにも興味がある。最近は違うのかもしれないけども、男は自分に盛らない。
やっぱりイラっとするのは男目線なんだろうね。
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