あけたらしろめのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレAIが加速度的に進化する現代において、私たちが「学び」をどう再定義すべきかを問いかける一冊です。
著者は「学校で教わった知識や常識が、AIの登場によって急速に陳腐化する時代」に危機感を抱き、“アンラーニング=学びほぐし”の重要性を説きます。
本書の特徴は、哲学者や思想家との対話を通じて進む“思考の旅”という物語形式です。ルソー、ホッブズ、フーコーらとの想像上の会話を通じて、「学びとは何か」「教育とは誰のためのものか」といった根本的な問いを掘り下げていきます。
特に印象的なのは「学びと遊びが分断された近代教育」の問題提起と、「AIにできない“問いを立てる力”」を育む必要性を強調する視点です -
Posted by ブクログ
「学ぶことは本来ワクワクすることのはずなのに、なぜ学校の勉強はつまらないのか。」という疑問に向き合い考えた著者の頭の中を読むことができる本。
自分では進んで読むことのないような、難解そうな本が多く参考文献になっており、それぞれの本の著者が話し言葉で考えを示してくれているので、理解しやすかった。
子供が小学生になり、学校や先生に対してネガティブに思うところがたくさんあったが、この本を読み終えて、学校に期待することは「同年代と過ごす機会を与えてくれる場」だな、と自分の考えを持つことができた。
子らはただ、その環境を楽しんでくれたらいい。
学ぶことはいつでも、自分が興味を持った時にできるしな、と思 -
Posted by ブクログ
教育、社会、アンラーニング。
作者さんの語る話を理想論と一口に片付けてしまえば簡単だろうけれども、出来るなら自分が生まれる前より社会を良くしていこうと、そんな目標を掲げられる良書。
境界線が生まれることによって起こる、守ろうという気持ちからの無意識な差別や、
現代の問題だらけの学校の成り立ちが
とても良い画期的なところから不幸にもこうなってしまった経緯。
社会の能力信仰など、今までのなんとなく社会がそうなっているからの何となく、の部分が少しわかったような気がする。
出てくる本の作者と対話するような物語のしかけも読みやすくてとても良かった。 -
Posted by ブクログ
いわゆる学校で勉強してきたことは今の自分、将来の自分に本当に役に立っているのだろうか。これまでの勉強が頭に詰め込むだけ、自分自身の成長や社会との繋がり、社会へ役にたっていないと思い知らされた。
では、なぜ学校に通い、勉強をしてきたのか、本書にて歴史を紐解ききながら、その時には画期的で理想的な仕組みであったことを理解できた。
結局は、楽しいことだけやればいいじゃない、というが自分自身が本当に心の底から楽しい!と思えたり、ドキドキわくわく感を抱けていない今の自分はどうしたらよいのやら。純粋に楽しい、嬉しい、の感覚を研いでいかないと始まらないなと思ってしまった。 -
Posted by ブクログ
学校の原点は全く知らなかった。
ただ、その学校の仕組みが世の中が大きく変わった今もあまり変わらずに残っているのは果たしてどうなんだろうと疑問に思う。
教育者として、目の前の子どもたちにできることはなんだろうとこの本を読んでから自問自答している。
計算ができるようになる力って本当にいるのかな。
漢字は書けないより書けたほうがいいのは分かるけど、書きたくない子に無理矢理やらせる必要ってあるのかな?
当たり前のように、やっていたことが子供たちを苦しめているのかもしれないと考えると、どうしたらいいのかわからなくなってしまった。
子供のためと思っていたのは、大人である自分たちのエゴなのかもしれない。