中山ゆかりのレビュー一覧

  • 目の見えない私がヘレン・ケラーにつづる怒りと愛をこめた一方的な手紙

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    この本のタイトルを見たときに、そもそもヘレンケラーについて自分が知っていることは何か。

    そして、優しいタッチで描かれたイラストなのにも関わらず、なぜ「怒りと愛を込めた手紙」というタイトルなのだろうという疑問が浮かんだ。

    幼少期からほとんど目が見えない障害を抱えた著者は、「どうしてヘレンケラーのようになれないの」という言葉に悩まされ続けた。

    まるで神話のように語り継がれる、ヘレンケラーのエピソードを、多くの文献と想像力で、生き生きとした、1人の人間としてのヘレンケラーへと変えようとする試みは、こうしたことがきっかけに生まれたそう。

    全ての物語がそうである、とは言いきれないが、物語としての

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    2021年01月18日
  • サザビーズで朝食を

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    著者のフィリップ・フックはサザビーズの取締役を務めており、アート業界で40年のキャリアを持つという人物だ(サザビーズのウェブサイトには彼の略歴が載っている)。これまでにも何冊か美術にまつわる本を書いていて、何冊かは邦訳も出ている(同じ訳者による『印象派はこうして世界を征服した』(白水社)や、意外なところでは『灰の中の名画』という推理小説もある)。

    本書でフックが論じているトピックはとても幅広い。ただし、本書に一貫して流れているテーマというものはある。「何が絵画の価格を高めるのか?」という疑問に対する答え――著者の40年にわたるアート業界での経験に裏打ちされた答えが、本書の大きな柱だ。邦訳に付

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    2018年08月16日
  • 目の見えない私がヘレン・ケラーにつづる怒りと愛をこめた一方的な手紙

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    居酒屋で絡んでいるような印象。絡んでいるのは著者ジョージナ・クリーグ、絡まれているのはヘレン・ケラー。おまけにジョージナは泣き上戸。
    ジョージナは視覚障害をもったUCバークレーの先生。三重苦の天才ヘレンへの憧憬・怒り・嫉妬など、いろんな感情が交錯する。原題は“Blind Rage: Letters to Helen Keller”。
    ほんとうは、ちょっと変わったスタイルの「ヘレンの評伝」として読むべきなんだろうけど。

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    2025年09月21日
  • 目の見えない私がヘレン・ケラーにつづる怒りと愛をこめた一方的な手紙

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    ヘレンケラーの人生を中から追体験しているような、濃厚な感覚でした。
     奇跡の人のドラマが、今後薄っぺらく感じてしまうかも。

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    2025年01月13日
  • 色のコードを読む

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    370ページもあるので、休日3日がかりで読みました。

    伝統や宗教、言い伝えによって、1つの色においてポジティブにもネガティブにも捉えられるのだと勉強になりました。

    エピソードがたくさん掲載されているので、読みながら疲労してうたた寝を何度もしました。心身に堪えるエピソードがいくつもあったからかもしれません。

    色作りは化学実験だし、生物植物を使用したものがとても多いし、理科の目線で読み進めました。ヒ素が使われた色や尿で発酵させた色の話がいくつもあり驚きました。

    カトリックの高校にいた時、宗教と道徳の授業でたくさん居眠りをしたことを思い出しました(後、中退)
    聖書、何度も読破しようと思っても

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    2023年09月18日
  • サザビーズで朝食を

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    一度ナチの所有となった美術品の価値はなぜ低くなるのか…必ずしも道徳律に支配されているわけではなく、強奪品だった場合に返還訴訟を起こされるおそれがあるかららしい。まぁ戦後のゴタゴタで日本の美術館からアメリカに渡った品もあると匂わされているので、戦争に勝てばそうした懸念も無くなるのかもしれないが。
    後半、美術品の経済的価値を決める様々な要素の解説が興味深い。オークショニア達がブームを煽ることはできても、ブームに火を付けることはできないとの慎ましい弁明が印象に残る。本当かどうかはさておき…

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    2022年09月17日
  • サザビーズで朝食を

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    アートの世界の奥深さとしょうもなさと。前半の画家と様式、モチーフに関するあれこれは退屈に思う人もいるかもしれない(そして興味ある人には若干浅く感じるかもしれない)が、3章からのアート作品の流通やプライシングに関する話は、ビジネスモデルの解説としてこの上なくセクシー。アート市場はプリミティブな株式市場のようであり、アカデミアと商業の汽水湖であり、壮大な共同幻想であり、今日もその歴史を紡いでいる。

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    2019年01月20日
  • サザビーズで朝食を

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    これまでよく知らなかった美術の世界が、著者のウィットに富んだユーモアと共に繰り広げられる。あまりアートに詳しくなかった私は、新たに画家の名前が出て来るたびにインターネットで絵画を検索し、知見を広めると共に本を深く理解することができた。

    絵画のビジネスはとても人間臭いと感じる。また、他の業界での人々の思惑とあまりに遠いわけでもない。例えば、金融といった、もっとも対極にあるような業界と比較して、対象にまつわるエピソードや希少性を語ることによって価値そのものが上がるという点は同じだ。

    これを機に、アートがより身近になり、好きな作品の一つでも買ってみようという気になった。

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    2019年01月05日
  • 目の見えない私がヘレン・ケラーにつづる怒りと愛をこめた一方的な手紙

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    「理想像」に悩まされたことはないだろうか。架空の人物ではなく、過去に実在して、逸話が語り継がれているような人物の偶像化されたと言っても良いような理想像に比べられ、なぜ同じようにできないのかとか。
    もしくは、レッテルを貼られた事はないだろうか。あの人がそうなのだから、あなたもきっと同じに違いないと。
    幼くして視力と聴力を失いながら、アン・サリヴァンという師を得て、その高い知性を花開かせた「奇跡の人」ヘレン・ケラー。
    精力的に講演活動や執筆活動も行い、聾唖者への理解と支援を求めた彼女は聾唖者の理想像とされた。
    筆者のジョージナ・クリーグも幼くして視力を失った。彼女は大学で教鞭を取るまでになったが、

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    2023年09月05日
  • 色のコードを読む

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    図版多数。太古から描かれてきた色、染料や顔料、シンボルとしての色、ファッション、製品の彩色、チームや国旗、形容詞などの言葉としての色。赤、黄色、青、オレンジ、パープル、緑、ピンク、茶色、黒、グレー、白の11色。

    100均でも売っている色鉛筆やクレヨンやカラーペンのセット、普通に12色揃っているので、同じ並びの色という感覚なのだけれど、歴史的には全く違っていたのだと再認識。

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    2023年08月23日
  • 色のコードを読む

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    由来とか、わりと最近の2021年の話まで(2022年刊のため)入っているので、雑談のネタとか、暇つぶしなら、まぁ良いかな。参考文献とかには使えません。

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    2023年05月29日
  • 色のコードを読む

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    それぞれの色についての裏話。
    興味ない話から、
    あ、あの身近なものがあの色なのってそういう歴史なの!という発見まである。

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    2023年04月02日
  • サザビーズで朝食を

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    ならず者たちのギャラリーの著者の前作。
    クリスティーズとサザビーズに勤め、美術鑑定のTV番組に長年出演した著者による、美術品取引業界の「悪魔の辞典」。

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    2022年05月14日
  • サザビーズで朝食を

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    美術商やオークションの仕組みを理解したく手に取った本。どうも…お金のにおいがちらつく、やはり投機としての文脈で語られる絵画作品。なんだかモヤモヤしてしまう…

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    2022年03月08日
  • 目の見えない私がヘレン・ケラーにつづる怒りと愛をこめた一方的な手紙

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    なんだかとてもパンチの効いた一冊。

    そうか、わたしも知らぬうちに『ヘレン・ケラー神話』に加担した一人だったのかも。

    これが一人でも多くのケラー神話の被害者の手に届けばいい。

    好かれる人でありなさいなんてくそくらえだよね。
    怒りはまさに自分らしくいられるためのパワーなのかも。

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    2020年10月04日
  • サザビーズで朝食を

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    話はあっちこっちに飛びますが、世界規模のオークションハウスの競売人という特殊な職業にいる著者が、アートを文化資源として、金融資産として語りまくる本です。売れる絵にまつわるみんながストーリーもざっくり解説しています。

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    2018年07月20日