三宅玲子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
夜働く人がいるんだから夜間保育が必要な子どもも当然いる。そんな当たり前に気付いてなかった。
行政支援が行き届かないなか奮闘するパイオニア事業者、心ある政治家、行政、記者たちの姿が胸を打つ。心意気が少しずつ世を良くしてく。
読後、ルポの舞台、博多中洲どろんこ保育園のNHK72時間を観た。
夜中まで子どもを預けるなんて…と思う人(私もそうだった)はぜひ読んで/観てほしい。創始者であり理事長先生の言うとおり「おかあさんたちは、それはもう、実に一生懸命でした」。もちろんおとうさんたちも。
そして、前書きに出てくる関西大学山縣先生のコメントがあらためて胸に迫る。
「シングルペアレントや若年出産は確か -
Posted by ブクログ
ネタバレ北海道から熊本まで、11の個人書店を取材したルポルタージュ。必要としている人に本を手渡す、使命感を感じた。本屋がなくて本にアクセスするのが難しい地域が意外とあることにびっくり。移動本屋の話は、江戸時代の貸本屋を思い出した(改めて調べてみると貸本屋システムすごい。本が借りられにきてくれるとか)。どんなに本離れが進んだと言われても、本屋が少なくなっても、本は人間に必要なものだと思う。
あとがきを読んだら、取り上げられていた定有堂が閉店していてショック…
本屋という空間で自分を癒す、っていう感覚はすごくわかる。なぜかはわからないけどたしかに、本屋っているだけで自分を取り戻せる感覚あるな。
ジュンク堂 -
Posted by ブクログ
自分の知らない世界の入り口を開けてくれる本が好きです。この本もそんな一冊。夜間保育園の存在、重要性について考えたことなんて人生で一度もなかったけれど、読後の今では何故こんなに認知されていないのか不思議なくらい。
どんな子どもたちも等しい保育サービスを受けられる社会に向けて、自分のリソースを使い道を切り開く天久さんの生き様に刺激をもらった。
またどんなにサービス・仕組みを整えても、本当にそれを活用してほしい層にはリーチできないという山懸教授の話も興味深かった。今後の資格試験勉強の中で、こういった活動の現場に行けるようにアンテナを張ってみようと思う。