ごろくのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ「ウィザーズブレイン」の著者・三枝氏の2作目の、2巻です。
魔剣の達人である3人の少女を取り巻く、ほんわかとしたお話・・・
・・・と思いきや、大分スケールアップしてきました。
3人それぞれの、世界とのつながりが意識されてきました。
簡単なあらすじ。
結社が召喚した巨人を倒した3人は一躍、有名になる。
リットとソフィアは龍日祭の催しである水路を動くゴンドラ上での戦いに、それぞれ参加することになる。一方クララは、謎の女性と結社が街に持ち込もうとしている謎の荷物を追うことになる。
魔剣の在りかと所有者が記された魔剣名鑑を巡って、結社の構成員が暗躍する。
その中で、かつて多くの人命を奪った恐ろしい魔 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ月乃が長い間、家族との関係性に苦しみながらも、自分の気持ちを押し殺して人生を耐えようとしている姿に胸が痛みました。
しかし、神様と出会って考え方が変わったことで、彼女の生き方が変わって、毎日が彩られるようになりましたね。前向きになった月乃の心の軽やかさが、地の文にしっかりと描かれており、魅力的な女性の姿を映し出していたように思います。
普通とは違う人生を歩んできた彼女は大人びているけれど、時折、弱さが垣間見える瞬間があって、そこが応援したくなるポイントでもあり、心配になる部分でもあったように思います。つまるところ何が言いたいのかというと、そういった表も裏もある一人の人間を上手に描いているという -
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Posted by ブクログ
あまり切なそうな恋愛物は読まないのですが…
大好きな1冊です。優しくて、綺麗で、切なくて、泣きたくなるくらい純愛でした。
大好きな事は自分で認めて大切にできればいいって、自分だけで密かに楽しめればそれで満足って思っていたのですが…
「凄いねっ!」って手放しで喜んでくれる、認めてくれる、一緒に大切にしてくれる。そんな存在がいるからもっと好きになれるし、頑張れるんだと思いました。
自分も自信がなくて、人目を気にして好きな事を素直に言えないタイプだったので、凄く響きました。
自分らしく好きな事に真っ直ぐ向き合いたいって思わせてくれるお話でした。 -
Posted by ブクログ
何だか凄い世界観、というより闘争に次ぐ闘争といった印象の作品だね
そもそも作品背景が凄いね。魔剣戦争が2000年も続いた世界であり、その戦争前にも魔物と人類が闘った時代もある。それだけの闘争を経ながら、リットが生きる現代は平和が訪れている。それは争いを当然としていた時代に生まれた者達からすれば慣れない時代だろうね
というか、平和になったのがたった1年前である為か、リットを始めクララもソフィアも戦争時代を前提とした考え方が根底にあるね。その意味では彼女らの在り方は少々荒っぽいとまで言えるのだけど、それは結果的に魔物が再臨する騒動に対して迅速な対応を可能としているね
リットは一本気質というか行 -