陶山昇平のレビュー一覧

  • 薔薇戦争

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    薔薇戦争とは15世紀イングランドの内乱。ランカスター家ヨーク家の権力争い。
    プランタジネット朝のリチャード2世は従兄弟のヘンリー4世により廃位される。ランカスター朝が成立。しかし血統の正当性に問題があった。ヘンリー5世は百年戦争で多くの勝利を収め中世イングランドで最も偉大な王とされた。
    しかしその子ヘンリー6世はいまいちであった。百年戦争に敗北しランカスター王家の権威が低下。ヘンリー6世はショックで発狂。ヨーク公が王位を主張し王軍と争う。ランカスター家とヨーク家の争いが始まる。
    いろいろ揉めた末にヨーク派のエドワード4世が即位。美男子で人気、派手な女性遍歴を持つ。身分差のある結婚をして、臣下ウ

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    2025年06月21日
  • ヘンリー八世

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    この本はものすごく面白いです。著者の語りも素晴らしく、歴史の流れがすっと入ってきます。ヘンリー八世という圧倒的カリスマの驚異の人生を私達は目撃することになります。

    この本はシェイクスピアファンにも強くおすすめしたいです。この王の娘が後のエリザベス女王であり、その治世で活躍したのがシェイクスピアです。彼が生きた時代背景を知ればもっとシェイクスピア作品を楽しむことができます。時代背景を離れた芸術はありません。私にとってもこの伝記は非常にありがたいものとなりました。

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    2024年08月21日
  • 薔薇戦争

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    満点の面白さ!
    薔薇戦争といえば百年戦争の後のイギリス国内の権力争い程度の知識しかなかったが、知れば知るほど興味が湧いてきた。プランタジネット家に連なるランカスター家と同じくプランタジネット家の家長にいたヨーク家の権力を賭けた血みどろの闘い。赤薔薇と白薔薇の間を権力が行ったり来たりするシーソーゲーム。
    日本でも血族を殺してのしあがる話しはあるが、ここまでやるかと言うぐらい殺し合い、血のつながりは婚姻の道具程度の役割だった。
    しかし、この非道の戦争を受け、イギリス国民は戦いに倦み次期のテューダー朝では安定した平和がおとずれる。そこからヘンリー8世やエリザベス1世のような絶対君主が生まれた。

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    2023年05月07日
  • ヘンリー八世

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    16世紀、イングランドを根底から変えた王ヘンリー八世。六回結婚(妻死刑二人)、個人の都合で国の宗教をプロテスタントに変えた男の伝記。

    英国国教会がなぜカトリックとプロテスタントの折衷なものになったのかなど細かいことが知れて良かった。学術書っぽいのに読みやすい。

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    2025年07月10日
  • 薔薇戦争

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    15世紀イングランドで勃発した王位をめぐる内乱である薔薇戦争を、前史にあたるランカスター朝の成立から書き起こした一冊。乱の経緯が分かりやすく、イングランド政体の変遷など背景事情にも目配りされた良書。

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    2020年05月07日