SFマガジン編集部のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ一話目の『キミノスケープ』が導入としてあんまりきれいで、期待が胸の中でブワッと広がるのが感じられた。これから出会う貴女のことを考えずにいられない素敵な一作目。
百合的な要素も含めて一番好きだったのは、『海の双翼』
あなたのことはなんでも分かるはずだったのに、その全てを壊してあなたを新しくしてしまう存在が現れてしまった、その絶望と焦燥感、触れ合うことのない心。かたや新たな出会いはどれだけ遠い存在でも心を通わせることができることをキラキラと主張していて、関係性の対比に苦しくなる。その苦しさが愛おしかった。
あと読みながらこれってNTRか…と思っていた。 -
Posted by ブクログ
普段は全くと言って良いほど立ち入らないSFコーナーで『ハヤカワ文庫の百合SFフェア』を発見し、第一の衝撃を受けた。えっ?百合フェア??そのジャンル、公でやって良いの???と思って(百合含め特殊な性癖が関係している嗜好品は陰でこっそり嗜むものだと認識していたので)。
SFは苦手だ。でも、百合は読みたい。
ということで世界初の百合SFアンソロジーを読んでみた。
端的に言って普通に面白かった。
個人的に気に入ったのは『四十九日恋文』『彼岸花』『ツインスター・サイクロン・ランナウェイ』なのだが、特に『彼岸花』が一番のお気に入り。SFといえばSFなんだろうけれど、ちょっとファンタジーな風味を感じられるのが良かった。思わず恍惚感の混じった溜め息が出ちゃうぐらいには好み。 -
Posted by ブクログ
ライトな話からゴリゴリのSFまである短編集。私の理解が追いつかず、この話は百合なの?と疑問に思った話も…。でも、『百合SF』という今までに見たことのないジャンルに胸踊った。
死者と手紙のやり取りができるが、やり取りできる文字数が段々減っていく『四十九日恋文』。
好きとか愛とかそういう言葉は分かりやすいが、日常のなんてことない会話の方が愛を感じる。
最後の端末を返すときがこれまた切ないんだけど、どこか満たされた感じもあって、ああ、死者はこうやって生者を癒してくれるのかと思った。
『ツインスター・サイクロン・ランナウェイ』は、私が求めていた百合展開で嬉しくなった。ピラーボートは本来女性と男性でペアとなって操縦しないといけないが、テラとダイオードは女性同士で操船してしまう。当然、周囲は反対するものの、2人の前には常識も何も存在しない。2人とも格好良かった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレBLアンソロジー→わかる
SFアンソロジー→わかる
BLSFアンソロジー→……?
といった感じで読み始めましたが、どのお話も大変面白かったです!
独特な世界観のSFにBL、想像以上に相性がいいですね…。
一穂ミチさんの「BL」では愛するがゆえに嘘をついてしまった。普通のBLだったらここで終わると思うのですが、ニンの細胞からクローンをつくるのを我慢する、という部分がSFだ!BLSFだ!と思いました。
小川一水さんの「二人しかいない!」では出会いがSF。一目惚れした相手と一緒にハトラックにより攫われてしまったどうしよう。
なぜこの2人だけ?それはあの中で1番アイコンタクトをしていた2人だから(番だと思われた)、はすごくドキッとするBL。
全編を通じて、ライトノベルにあるようなBL?とは違って生々しくなく、BLを読んだことがない人にも読みやすい作品だなと思いました。普段は苦手な人もSFだからありえるかも…といった気持ちにもなり手に取りやすいのではとも思いました。