SFマガジン編集部のレビュー一覧

  • アステリズムに花束を 百合SFアンソロジー

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    好: 森田季節「四十九日恋文」/伴名練「彼岸花」/小川一水「ツインスター・サイクロン・ランナウェイ」

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    2020年12月02日
  • アステリズムに花束を 百合SFアンソロジー

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    女性どうし互いを思いやる気持ちが美しく描かれた良質なSF短編集。特に、陸秋槎「色のない緑」は、亡くなった親友との思い出話と人工知能による翻訳に対する議論から彼女が亡くなった真意が浮かび上がる不思議な展開がとても印象に残った。

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    2020年05月06日
  • アステリズムに花束を 百合SFアンソロジー

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    普段は全くと言って良いほど立ち入らないSFコーナーで『ハヤカワ文庫の百合SFフェア』を発見し、第一の衝撃を受けた。えっ?百合フェア??そのジャンル、公でやって良いの???と思って(百合含め特殊な性癖が関係している嗜好品は陰でこっそり嗜むものだと認識していたので)。

    SFは苦手だ。でも、百合は読みたい。
    ということで世界初の百合SFアンソロジーを読んでみた。
    端的に言って普通に面白かった。
    個人的に気に入ったのは『四十九日恋文』『彼岸花』『ツインスター・サイクロン・ランナウェイ』なのだが、特に『彼岸花』が一番のお気に入り。SFといえばSFなんだろうけれど、ちょっとファンタジーな風味を感じられる

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    2019年11月24日
  • アステリズムに花束を 百合SFアンソロジー

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    ネタバレ

    百合目当てというより、伴名練さんと陸秋瑳さんの短編を目当てに手にしました。佳作ぞろいで当たりでした。伴名さんはややホラー気味、陸さんは言語研究などが難しいテーマ。最後の小川一水さんの短編が活劇風で楽しくよめました。お気に入りは、森田季節さんの「四十九日の恋文」。別れの日に向けて揺れ動く2人の表現力が楽しくも、切ない物語でした。

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    2019年11月20日
  • アステリズムに花束を 百合SFアンソロジー

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    ネタバレ

    ”百合とSFをテーマにした世界初の”とオビで謳っているのが謎なアンソロジー
    登場人物が女の子だったり女性だったりするだけ

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    2019年06月29日
  • 恋する星屑 BLSFアンソロジー

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    SFの設定が次々に現れるのを咀嚼して世界に入って、ってするのがなかなか短編集だと難しいのだなとの気づき。
    ある程度世界に入り込むのが必要になるけど、アンソロジーだとそこが私にとってはネックになった。

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    2025年11月16日
  • 恋する星屑 BLSFアンソロジー

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    一つ目の作品以外、あまり好きになれなかった。
    SFとしての設定や展開はおもしろいのに、BLとしては今ひとつな印象。
    もう少しBLの醍醐味に踏み込んでほしかったです。

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    2025年10月14日
  • 恋する星屑 BLSFアンソロジー

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    ネタバレ

    BLアンソロジー→わかる
    SFアンソロジー→わかる
    BLSFアンソロジー→……?
    といった感じで読み始めましたが、どのお話も大変面白かったです!
    独特な世界観のSFにBL、想像以上に相性がいいですね…。

    一穂ミチさんの「BL」では愛するがゆえに嘘をついてしまった。普通のBLだったらここで終わると思うのですが、ニンの細胞からクローンをつくるのを我慢する、という部分がSFだ!BLSFだ!と思いました。
    小川一水さんの「二人しかいない!」では出会いがSF。一目惚れした相手と一緒にハトラックにより攫われてしまったどうしよう。
    なぜこの2人だけ?それはあの中で1番アイコンタクトをしていた2人だから(番

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    2025年10月13日
  • 恋する星屑 BLSFアンソロジー

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    結構な厚みがあるだけでなく内容も非常に重厚で満足度の高い1冊。どの話も長編で読みたくなってしまうくらい世界観が凄い。BL普段読まないけどなんだか神秘的な雰囲気もあって良かった。百合SFも買ってあるので楽しみ

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    2025年01月17日
  • アステリズムに花束を 百合SFアンソロジー

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    長編版「ツインスター・サイクロン・ランナウェイ」が最高だったのでこちらも購入。上述の作品の他、「四十九日恋文」「彼岸花」「月と怪物」「色のない緑」が特に好みだが、非常に上質な粒揃いの短編集でどの作品も大変楽しめた。SFというジャンルについては不勉強だけれど、なるほどセンス・オブ・ワンダーとはこういうことか、他のSF作品にも触れてみたいと唸る一冊だった。特に世界観が好きなのは「彼岸花」「色のない緑」、登場人物の関係性が好きなのは「四十九日恋文」「月と怪物」。TCRは相変わらず全てが最高。

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    2021年07月28日
  • アステリズムに花束を 百合SFアンソロジー

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    ジャンルという概念は定義不可なので固執する必要はないのだけれど、好きな傾向というものはあって、でも求めているのは今まで読んだことがないものであって、ということで、国境のない広大な「SF百合」のためのアンソロジー。
    書き下し三作は、前衛的(?)SF百合、王道SF、王道百合、みたいな分かりやすさがある。これは、意図的に書き分けてもらっているのかなあ。どちらであっても、職業的なすごさを感じる。

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    2019年09月24日
  • アステリズムに花束を 百合SFアンソロジー

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    ネタバレ

    宮澤伊織「キミノスケープ」★★★
    森田季節「四十九日恋文」★★★
    今井哲也「ピロウトーク」★★★
    草野原々「幽世知能」★★★
    伴名練「彼岸花」★★★★★
    南木義隆「月と怪物」★★★
    櫻木みわ、麦原遼「海の双翼」★★★★
    陸秋槎「色のない緑」★★★
    小川一水「ツインスター・サイクロン・ランナウェイ」★

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    2019年11月08日
  • アステリズムに花束を 百合SFアンソロジー

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    さて、どのお話が好みかな?と読み始め…

    「四十九日恋文」と「色のない緑」が好きかな。

    四十九日恋文より。
    限られた文字数だからこそ、たくさんの思いを乗せられるのが、うたの良いところ◎


    色のない緑より。
    文法的には成立するけど文脈は成立しない…
    でもある文脈では意味を成すかもしれない。

    意味があるようでない言葉も、ないようである言葉も、良いと思うけどね。無用の用?
    すきまがないと、息が詰まっちゃうよ。

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    2019年07月24日
  • アステリズムに花束を 百合SFアンソロジー

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    なんとなく購入。
    百合って定義もいつからこんな世間一般に定着するようになったんだろうなぁとか思いつつ。でも女の子二人が出てくれば百合って訳じゃないと思うんだけどな、と読み終わって思ったり。

    キミノスケープ
    これ、百合なのか?女性に限定しちゃうと反対に世界観が狭まりそう。個人的には生き残ったのが両生類とかでもAIとかでもいいと思うんだけどどうだろうか。

    幽世知能
    これも百合?なのか?
    同情で付き合うとかマウント取るために友人にするのはわかるけど、女性はシビアだから切るときは切ると思う。ましてやアレと…ねぇ?後女の子はなんだかんだ言ってきれいなモノが好きだから執着するならもっと…とか思ったりも

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    2019年07月21日
  • アステリズムに花束を 百合SFアンソロジー

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    ネタバレ

    もっとガチガチの百合小説だと思ってた←

    何処までがSFか、という議論は尽きることがないのだろうけれど、ひとつSFという縛りの中でこれだけ多様な短編を集められる、というだけでもう一読の価値はあると思います。なんとなく最近の若手(偉そう?(笑))の傾向も見られるような。
    「月と怪物」(ソ連百合てw)、「色のない緑」(翻訳ものとはね)、「ツインスター・サイクロン・ランナウェイ」(これって実は正統派なんじゃない?)あたりがお気に入り、と云うとベタベタのベタなのかなぁ?

    SFというとまだまだ宇宙戦争モノだとか、所謂スペースオペラ的なものを想像しがちで。そこに衒学的要素が加わって技術設定ゴリゴリ、学術

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    2019年07月08日