SFマガジン編集部のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレジャケ買いしてよく見たら百合、SFと属性マシマシでびっくりした一冊。
SFということもあり、我々から見た非日常のような世界(割と終末に近い世界が多い気もしなくはない)で行われる物語
個人的に好きなのは
「彼岸花」(女学校の先輩後輩シチュにありがちな交換日記と死妖と唯一の生き残りの人間によるすれ違いが本当に良くて…最後まで儚く美しかった)
「キミノスケープ」(滅びゆく世界に1人で生きていたあなたが他の人間の痕跡に気づき。誘われるように旅する様子が素敵)
「四十九日恋文」(死者と四十九日間だけメールで会話ができる話。一回ずつ字数が減っていく中で何を伝えたいのか、語る言葉に制限が付きながらも個性が出る感じが好き。最後に何を送るのかとても気になって読んでいた) -
Posted by ブクログ
ネタバレ榎田尤利「聖域(サンクチュアリ)」
雑誌で読んだ。
実は人間だったよオチでなんだかな。痛みをコントロールするというか、痛むことで人間らしさを保とうとするのは面白かった。
あと結局気付いた時には手遅れ感で、バッドエンドだと感じた。作品ではハッピーエンドのように描かれていたが。
小川一水「二人しかいない!」
タイトルは11人いる!から?とも思った。
小川さんはツイッターでよく見かけるので、二次創作あるあるのこのネタもどこかで見たんだろうな。
この続きが読みたいところで終わってしまったのが残念。
高河ゆん「ナイトフォールと悪魔さん 0話」
既定の作品の0話ということで、世界観の説明も無いまま二人の交流を見せられて終わる。
雰囲気は良いが足りない。
おにぎり1000米「運命のセミあるいはまなざしの帝国」
オメガバースの変種的なセミとフェアリーの組み合わせ。
少年組の恋物語に合わせて大人組の恋愛話も披露されるが、結局始まりそうなところで終わるのが物足りない。
竹田人造「ラブラブ☆ラフトーク」
軽い感じで読みやすかった。
プログラムも結局は作り手の影響を受けているというわけで、その壮大さが面白かった。
琴柱遥「風が吹く日を待っている」
オメガバースと民族や歴史の話を絡めていて面白かった。
運命には敵わないベータ目線の話で良かったが、ベータ側の話で全部展開させていた方が好みだな。
尾上与一「テセウスを殺す」
虐殺器官やPSYCHO-PASSのBL二次創作って感じ。
PSYCHO-PASSのノベライズ担当の方もこのアンソロに参加しているんだが…。
こっちは終始第三者から二人を見る構図だったので面白かったし、トーリの思考を考える余白が良い。
吟鳥子 「HabitableにしてCognizableな領域で」
BLの歴史と二人の話を絡めていて良かった。
9PでわかるBL歴史漫画。
吉上亮「聖歌隊」
PSYCHO-PASSのスピンオフの小説を書いた作家作。
好みのBLではないし、世界観も好きではないが、余韻は良い。
人外BLか~。
世界観が特殊すぎるので、男女に当てはめても成り立つので、BLさは感じなかった。
木原音瀬「断」
雑誌では木原先生目当てで買って読んだので、また読んだ。
改めて読むと、バッドエンドだなあ。雑誌で読んだ時もそうだが、他がまあまあハッピーエンドだったり、一つの悲劇として描くに留まっているが、これは終末を思わせるバッドエンド。面白い。発想がドラえもんや星新一のような精子が死ぬ音が聞こえる、というワンアイディアなのに面白い。
樋口美沙緒「一億年先にきみがいても」
オメガバースの変種。オメガバースに長命を足した感じ。
ラスの気持ちを考えると胸がしめつけられるし、二人がラブラブになるところが見たかった。
ルーチェの先祖への思いとルーチェへの思いに揺れるところはもっと描いて欲しかったな。
一穂ミチ「BL」
天才ゆえに男同士の恋愛が普通になる世界を実現したら、という話。
しかしなんでBLSFでやると片方が死んだりする話になるんだ?悲劇よりもハッピーエンドが見たいんだけど。SFアンソロだからハッピーエンド縛りじゃない!ってことでここぞとばかりに好きなバッドエンドを書いてるのか?
全体的にBL畑の人は、従来のBLにSFガジェットをあてはめ、SF畑の人はSF要素に男同士の要素を足した感じ。軸がそれぞれ違うのを感じた。
短編なのでさくっと読みやすいものばかりだが、どれもこの続きが読みたいんだけどな、という感じで物足りなさがある。 -
Posted by ブクログ
12名の作家さんのBLSFアンソロジーということで、読み応えが凄かったです!
時間が無く読み終えるのに数日費やしました。
一作づつ感想を、と思いましたが根性が無く(笑)
全てに作家さんそれぞれの作風が現れているので(存じ上げない作家さんも数名おられるけれど)楽しく読めました。
SFなのであまり詳しくない私は理解しにくい内容もありましたがそれでも読むことが出来て良かったです。
とある先生は先生らしさが凄すぎて笑えない内容なんですけど苦笑いの連続でした。(ラストは怖かった)
どれが一番は選べなかったです。
BL好きな皆さん、未読な方はぜひ読みましょう!! -
Posted by ブクログ
表紙に踊るは百合SFアンソロジーなる文字。そして裏の内容紹介を読めば、目を惹くのは『ソ連百合』なるパワーワード。
「これはネタに走りすぎだろ…」などと読む前まで思ってました。スミマセン…、早川書房さんと担当編集さんと収録作家の皆さんetc. いやはや、これはすごい!
SFと一言で括ってはいるものの、収録作品の幅はかなり広い! 宇宙ものもあれば、言語SFあり、ファーストコンタクトもの、共感覚、人類消失、妖怪、意思情報のエネルギー化、霊界との交信、前世の記憶…。
結構ハード目のSFもあれば、ソフトなものに変化球、果てはマンガの作品まで、本当に多種多様。ある意味SFの見本市でもあります。
しかし、すごいのはそんなバラバラのSFたちがいずれも、誰かを想う気持ち、あるいは焦がれる気持ちを表現する上で、効果的に機能していること!
SFと百合、一見何の関係性も脈絡もないジャンルがこんな化学反応を起こすとは…。
企画された方が、これを狙ってやったかどうかは分かりませんが、とにもかくにも新しいジャンル、もしかすると文学の可能性を開いたアンソロジーかもしれません。
現実の科学技術が進歩しても、SFというジャンルはそれすらも取り込み、さらに幅を広げ続けているように思います。
そして百合というジャンルがSFとマッチした事実は、SFの幅の広さと懐の深さを、そしてSFというジャンルの可能性を改めて示したような、そんな気がします。
大げさに書きすぎたかもしれませんが(苦笑)でも、それだけのことを考えさせてくれた、斬新で新鮮、そして上質なアンソロジーでした。 -
Posted by ブクログ
24:よいアンソロジーでした。正直、「百合SF!」って大々的に宣伝しなくてもどんどん売れて欲しいし、それだけの力のある作品が揃ってると思う。こうして、いわゆる「パワーワード」を冠することで、新しい客層にリーチするならそれも商業的な戦略として正しいのかもしれないけど、若干モヤりはします。
後半、書き下ろし三作が凄かった。作風としていちばん好きなのは「ツインスター・サイクロン・ランナウェイ」やけど、正統派?百合の「海の双翼」の儚さと美しさ、「色のない緑」で描かれる言葉と感情、どれも方向性が違ってどれも読みたかった作風。
肉体関係が描かれる作品がほぼなく、ほとんど比喩に留まるのが好みでした。 -
Posted by ブクログ
2019年6月に行われた「ハヤカワ文庫の百合SFフェア」、その肝となるのがこのアンソロジーだ。雑誌の重版は基本的にないと言われるなか、3刷となって話題になったSFマガジンの百合特集に掲載された5編に加え、新たな書下ろしが4編収録されている。
そのどれもが傑作なのだが、まずはまえがきを読んでほしい。編集部の”百合丸”こと溝口力丸氏は、まえがきの中で百合について「2019年現在では「女性同士の関係性を扱うもの」という幅広い共通認識」とひとまずの定義をしている。「2019年現在」という文言からも分かるように「百合」という創作ジャンルが何を示すかということは非常に曖昧で、個人的な感覚では「女性同士の恋愛」といった狭い範囲から、「女性同士の関係性」といった広い範囲をカバーするようになっていったように思う。
そんな状況の中「世界初」を謳うこのアンソロジーが、宮澤伊織『キミノスケープ』から始まることには大変意図的なものを感じた。なにせこの作品、登場人物が主人公ひとりしかいないのである。「女性同士の関係性」といっておきながら、関係性を結ぶ相手すらいるのかいないのか分からない作品を「百合」作品だといっていいのか。
「それでもいい」というメッセージを私は受け取った。そもそもひとつの作品が百合かどうかということは、読み手(もしくは書き手)の主観に委ねられることであって、百合か百合でないかを厳密に区分けするようなものではない。だから当然『キミノスケープ』は百合ではないという意見もあるだろうし、それが間違いということもないのだろう。このような作品をアンソロジーの冒頭に持ってくることで、百合というジャンルのそしてSFというジャンルの懐の深さを示しているように思った。 -
Posted by ブクログ
12人の人気作家によるBLSFアンソロジー
イラストは、みんみん大好き中村明日美子
「聖域」 サンクチュアリ
榎田尤利(えだ ゆうり)
みんな大好き「妖琦庵夜話」
私は「カブキブ‼︎」他 読ませていただいており
ます
栗本薫の小説道場出身 BL作家ですけど
テレビアニメ化されるくらいの作風あり
⚪︎老も病気も暴力も昇華された未来
その平穏の中でマゾ的欲求がほのかに残る
男性型ヒューマノイドとの恋
AI浸透の中愛を模索
SFよりのよりのBL
コマンドが「聖域」なんて素敵
「二人しかいない」
小川一水(おがわ いっすい)
初読作家さん
SFライトノベルでご活躍なかなか評価の高い方
星雲賞作家
⚪︎30pちょとの短編なのに設定が細かくて凝っ
てる BLにはたどり着いたけどしっかりSF笑
何段階かの実験過程はどーしても受粉させたい
試験だったね
「ナイトフォールと悪魔さん 0話」
高河ゆん(こうが ゆん) 漫画です
二次創作同人出身
⚪︎元があるのかな?ストーリーはわかるけど
SFマガジンの表紙になっていた二人の物語
らしい
「運命のセミあるいはまなざしの帝国」
おにぎり1000米(おにぎりせんべい)
2022年ビーボーイズ創作BL大賞受賞
だから新しいBL作家さんかな
初読み…きっとみんみんは読んでいる
⚪︎今コミックでも多いオメガバースの世界観
より一段深いSF的設定で
しかも今課題のマイノリティ論とも重なる
「ラブラブ⭐︎ラフトーク」
竹田人造(たけだ じんぞう)
新井素子賞受賞ハヤカワSFコンテスト優秀賞
期待大
⚪︎人造最高!
推しデミックに翻弄される一般人
お相手は世界のAI大富豪
これは書いてる方も楽しいのでは!
決してshin様が心配する朝はありませんけど
ラブラブが地球規模
「風が吹く日を待っている」
琴柱遥(ことじ はるか)
2019年デビュー SF系新人賞受賞のSF作家
⚪︎もう入りがすごい
インダス川上流の両性具有者の存在する村
ΩバースのSF的発生論
そして香だけでたどり着く運命の番
「テセウスを殺す」
尾上与一(おがみ よいち)
1945シリーズでお世話になっております
今年も引き続き再販お願いします
⚪︎脳の上書きによる肉体の占拠
テセウスは意思の中核
尾上さんがまさかこんなSFを書かれていたとは
私には何も説明できないけど
意思を超えた愛的な何か
「HabitableにしてCognizableな領域で」
英語は苦手だけど 今知ることができる領域で
みたいな感じかな
吟鳥子(ぎん とりこ)
コミック部門で星雲賞受賞されている
これもコミック
⚪︎7pの中に70年のBLの流れを1組のペアを
元にして
まさかの泣ける系
「聖歌隊」
吉上亮(よしがみ りょう)
アニメPSYCHO-PASS の方なのかな
割と好きだった
⚪︎これは私の苦手な分野
歌を主力とする唱年と助力する枯枝の番
「断」
木原音瀬(このはら なりせ)
「箱の中」「美しいこと」「罪の名前」
お世話になっています
⚪︎ほんと困る どーしようか?
自分の生殖細胞の死滅音に悩まされる男
あの手この手精神科医にもかかるが
治りません 精神崩壊寸前助けてくれた男
説明不可能、すまぬ
「一億年先にきみがいても」
樋口美沙緒(ひぐち みさお)
パブリックスクールの作家さんだわ
⚪︎これも壮大な宇宙でのオメガバース
BLの世界というよりBしか居なくなってしまっ
た未来
「BL」
一穂ミチ
今や「ツミデミック」で直木賞作家
今BL作品もドラマ化されてます
⚪︎この作品は他で既読ですね
天才少年が好きな女の子の為に好きな女の子の
好きなBLしかいない世界へ世界逆転計画を実行
でもね、全てが嘘から始まったんですね
一穂さんSF良いです
こんなたらたら書くつもりなかったのに
書き留めておこうと思ったら、、
BLとSFは相性が良い
ジェンダーレス的BLが
小説の世界観の底上げを続ける
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Posted by ブクログ
ネタバレBLでSFな12篇の作品集。身体やその感覚への執着が目立つ作品が多かった。普段からBLを書かれている作家さんとそうではない作家さんとでは作風がかなり違っていた印象を受けました。オメガバースはやっぱりちょっと分からない(汗)印象に残った作品のみ感想を。
榎田尤利「聖域(サンクチュアリ)」
The BLという感じで良かったです~(^-^)
小川一水「二人しかいない!」
面白かった。設定も複雑なんだろうけど簡単に思わせる筆力で私でもサクッと読めました。
高河ゆん「ナイトフォールと悪魔さん 0話」
導入部だろう…という感じのお話。関係ないけど高河さんでSFならアーシアンかな?影艶!影艶好き!!
竹田人造「ラブラブ☆ラフトーク」
登場人物がおバカぽくて懐かしい作風でした。
吟鳥子 「HabitableにしてCognizableな領域で」
主人公たちの姉が傍若無人(笑)私がBLを過去に少し読んでいたのは冒頭部分の年代あたりなのでちょっと懐かしかったです。
一穂ミチ「BL」
断トツで本作品集個人的No.1。大トリだったので印象が弱くなってしまったけどまた読み返したい。