SFマガジン編集部のレビュー一覧

  • 恋する星屑 BLSFアンソロジー

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    ネタバレ

    榎田尤利「聖域(サンクチュアリ)」
    雑誌で読んだ。
    実は人間だったよオチでなんだかな。痛みをコントロールするというか、痛むことで人間らしさを保とうとするのは面白かった。
    あと結局気付いた時には手遅れ感で、バッドエンドだと感じた。作品ではハッピーエンドのように描かれていたが。

    小川一水「二人しかいない!」
    タイトルは11人いる!から?とも思った。
    小川さんはツイッターでよく見かけるので、二次創作あるあるのこのネタもどこかで見たんだろうな。
    この続きが読みたいところで終わってしまったのが残念。

    高河ゆん「ナイトフォールと悪魔さん 0話」
    既定の作品の0話ということで、世界観の説明も無いまま二人

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    2025年07月03日
  • 恋する星屑 BLSFアンソロジー

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    昔はBLより百合の方が好きだったのだが最近BL読みたくなったので個人的に好きなので取っ付きやすいSFのアンソロを買った。読んだら成程BLとSFめちゃめちゃ相性がいいので両方のジャンルの新しい切り口を見た感じ。
    癖ぶっ刺さりなのは「聖域」だけど、「テセウスを殺す」のラストの驚愕のクソデカ激重展開マジで読みながら「ぎょへー」って声出た。
    めちゃめちゃ面白かった。

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    2025年03月02日
  • 恋する星屑 BLSFアンソロジー

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    SFとBLの親和性に天を仰ぐ。
    好きな伯品は榎田尤利の「聖域」、吉上亮の「聖歌隊」、琴柱遥の「風が吹く日を待っている」かな。どれも設定や世界観が違ってSFジャンルの強さを感じる。その強いジャンルの中でも輝くBL、お前は一体何者なんだ。600ページくらいあるけど1つずつの話は長くないからそこまで長くは感じないの助かる〜。

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    2025年01月06日
  • 恋する星屑 BLSFアンソロジー

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    12名の作家さんのBLSFアンソロジーということで、読み応えが凄かったです!
    時間が無く読み終えるのに数日費やしました。
    一作づつ感想を、と思いましたが根性が無く(笑)
    全てに作家さんそれぞれの作風が現れているので(存じ上げない作家さんも数名おられるけれど)楽しく読めました。
    SFなのであまり詳しくない私は理解しにくい内容もありましたがそれでも読むことが出来て良かったです。

    とある先生は先生らしさが凄すぎて笑えない内容なんですけど苦笑いの連続でした。(ラストは怖かった)
    どれが一番は選べなかったです。

    BL好きな皆さん、未読な方はぜひ読みましょう!!

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    2024年10月26日
  • アステリズムに花束を 百合SFアンソロジー

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    ああ何て濃密で幸せな読書時間。
    百合という表現は好きではないのですが、百合という表現でしか言い表せない関係性をSFで体現する面白さ。まだSFに慣れていない脳が未知の刺激に反応する悦び。テーマアンソロジーの魅力を恐ろしいほど味わいました。

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    2023年09月02日
  • アステリズムに花束を 百合SFアンソロジー

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    どの作品も楽しめたアンソロジー、なかなか珍しい。「キミノエスケープ」は雰囲気はめちゃ良いけど百合?という感じだったが。不在の百合、むつかしい。 特に好きなのは耽美的な「彼岸花」と直球な「ツインスター・サイクロン・ランナウェイ」。お姉さまとの交換日記で少しずつ語られる感情がとても良い…。「色のない緑」も悲しくもグッとくるものがあった。文法としては成立しても文章としての意味がない…それを人生に投影してしまう隠喩にもなる、と。身につまされる…

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    2022年01月16日
  • アステリズムに花束を 百合SFアンソロジー

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     表紙に踊るは百合SFアンソロジーなる文字。そして裏の内容紹介を読めば、目を惹くのは『ソ連百合』なるパワーワード。

    「これはネタに走りすぎだろ…」などと読む前まで思ってました。スミマセン…、早川書房さんと担当編集さんと収録作家の皆さんetc. いやはや、これはすごい!

     SFと一言で括ってはいるものの、収録作品の幅はかなり広い! 宇宙ものもあれば、言語SFあり、ファーストコンタクトもの、共感覚、人類消失、妖怪、意思情報のエネルギー化、霊界との交信、前世の記憶…。

     結構ハード目のSFもあれば、ソフトなものに変化球、果てはマンガの作品まで、本当に多種多様。ある意味SFの見本市でもあります。

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    2019年07月09日
  • アステリズムに花束を 百合SFアンソロジー

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    24:よいアンソロジーでした。正直、「百合SF!」って大々的に宣伝しなくてもどんどん売れて欲しいし、それだけの力のある作品が揃ってると思う。こうして、いわゆる「パワーワード」を冠することで、新しい客層にリーチするならそれも商業的な戦略として正しいのかもしれないけど、若干モヤりはします。

    後半、書き下ろし三作が凄かった。作風としていちばん好きなのは「ツインスター・サイクロン・ランナウェイ」やけど、正統派?百合の「海の双翼」の儚さと美しさ、「色のない緑」で描かれる言葉と感情、どれも方向性が違ってどれも読みたかった作風。
    肉体関係が描かれる作品がほぼなく、ほとんど比喩に留まるのが好みでした。

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    2019年07月03日
  • アステリズムに花束を 百合SFアンソロジー

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     2019年6月に行われた「ハヤカワ文庫の百合SFフェア」、その肝となるのがこのアンソロジーだ。雑誌の重版は基本的にないと言われるなか、3刷となって話題になったSFマガジンの百合特集に掲載された5編に加え、新たな書下ろしが4編収録されている。

     そのどれもが傑作なのだが、まずはまえがきを読んでほしい。編集部の”百合丸”こと溝口力丸氏は、まえがきの中で百合について「2019年現在では「女性同士の関係性を扱うもの」という幅広い共通認識」とひとまずの定義をしている。「2019年現在」という文言からも分かるように「百合」という創作ジャンルが何を示すかということは非常に曖昧で、個人的な感覚では「女性同

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    2019年07月01日
  • アステリズムに花束を 百合SFアンソロジー

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    ネタバレ

    アンソロジーかつSFということもあり、割と何でもありな各々という印象。ここに入っていなければ読まなかっただろうなというのも複数あり、アンソロの利点をかみしめる。
    正統派は『彼岸花』…なんだろうか。耽美さは随一。
    雰囲気でいうと『海の双翼』が、ギミックも含めておしゃれな感じだ。
    個人的な一番は『ツインスター・サイクロン・ランナウェイ』。これを基にした長編があるようで、大変に嬉しい。

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    2025年07月20日
  • アステリズムに花束を 百合SFアンソロジー

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    伴名練の短編目当てで読み始めました。もちろん伴名練の短編単体でも十分お釣りが来るレベルの素晴らしい短編ですが、収録されるそのほとんどに漂う感情の邁進に強い衝撃があります。

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    2025年05月11日
  • 恋する星屑 BLSFアンソロジー

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    BL設定のSFなのか、SF設定のBLなのか
    ジャンルって本を選ぶ目安にも制限にもなるからな

    BLは読み手を選ぶジャンルだから、とても素晴らしい作品や作家さんがいてもなかなか世の中に認知されないのはとても惜しいので、こうして光があたるのはとても良いことだと思います。
    思うけれども、ここで初めてBLに触れたような方は、BL界隈はみんな自分だけの聖書を持っているので、地雷にはくれぐれもお気をつけください。

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    2025年03月16日
  • 恋する星屑 BLSFアンソロジー

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    12人の人気作家によるBLSFアンソロジー
    イラストは、みんみん大好き中村明日美子

    「聖域」 サンクチュアリ
     榎田尤利(えだ ゆうり)
     みんな大好き「妖琦庵夜話」
     私は「カブキブ‼︎」他 読ませていただいており
     ます
     栗本薫の小説道場出身 BL作家ですけど
     テレビアニメ化されるくらいの作風あり
     ⚪︎老も病気も暴力も昇華された未来
     その平穏の中でマゾ的欲求がほのかに残る
     男性型ヒューマノイドとの恋
     AI浸透の中愛を模索
     SFよりのよりのBL
     コマンドが「聖域」なんて素敵

    「二人しかいない」
     小川一水(おがわ いっすい)
     初読作家さん
     SFライトノベルでご活躍なか

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    2025年02月01日
  • 恋する星屑 BLSFアンソロジー

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    ネタバレ

    BLでSFな12篇の作品集。身体やその感覚への執着が目立つ作品が多かった。普段からBLを書かれている作家さんとそうではない作家さんとでは作風がかなり違っていた印象を受けました。オメガバースはやっぱりちょっと分からない(汗)印象に残った作品のみ感想を。

    榎田尤利「聖域(サンクチュアリ)」
    The BLという感じで良かったです~(^-^)

    小川一水「二人しかいない!」
    面白かった。設定も複雑なんだろうけど簡単に思わせる筆力で私でもサクッと読めました。

    高河ゆん「ナイトフォールと悪魔さん 0話」
    導入部だろう…という感じのお話。関係ないけど高河さんでSFならアーシアンかな?影艶!影艶好き!!

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    2024年12月03日
  • 恋する星屑 BLSFアンソロジー

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    あんまりSFは得意ではないのですがBLSFと言われ、某大手本屋のランキングでは2位に入っていてそのうえ中村明日美子先生の表紙絵素晴らしい!ということで思わず手に取ってしまいました。

    不得意分野と得意分野がくつっいているものですからどっちよりか、作家さんによってはむー難しい、というものもありましたが、総じて面白かったです。

    安定の榎田尤利さんの近未来ラブ、初読みながら結構好きだった小川一水さんのスペースラブ、一つ異色だった木原音瀬の精子が死んじゃうやつ、などなかなかバラエティ豊かでした。

    2024.11.23
    190

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    2024年11月23日
  • アステリズムに花束を 百合SFアンソロジー

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    ネタバレ

    一話目の『キミノスケープ』が導入としてあんまりきれいで、期待が胸の中でブワッと広がるのが感じられた。これから出会う貴女のことを考えずにいられない素敵な一作目。
    百合的な要素も含めて一番好きだったのは、『海の双翼』
    あなたのことはなんでも分かるはずだったのに、その全てを壊してあなたを新しくしてしまう存在が現れてしまった、その絶望と焦燥感、触れ合うことのない心。かたや新たな出会いはどれだけ遠い存在でも心を通わせることができることをキラキラと主張していて、関係性の対比に苦しくなる。その苦しさが愛おしかった。

    あと読みながらこれってNTRか…と思っていた。

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    2024年11月06日
  • アステリズムに花束を 百合SFアンソロジー

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    ネタバレ

    全体的に、静かで、透明で、淡々としているなあと思う。そのかんじがとても好ましい。
    それが百合だからなのか、SFだからなのか、その両方だからなのかは分からないけど。
    百合ジャンルももっと読んでみたいな、と思った。

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    2024年04月21日
  • アステリズムに花束を 百合SFアンソロジー

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    まず表題と装丁が百合SFアンソロジーにピッタリでセンス高い。
    『キミノスケープ』は自分以外誰もいないはずの世界で、姿の見えない誰かの痕跡を見つけていく一人旅。
    注目すべきはこれが「あなた」を主人公にした二人称視点の旅小説ということ。
    小説の世界に入りこんで自由に旅する自分を想像して、有り得ないほど癒された。今すぐここに行きたい。。。
    他『四十九日恋文』『色のない緑』も好き。

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    2023年07月17日
  • アステリズムに花束を 百合SFアンソロジー

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    百合SF短編集。百合と言ってもさほど濃厚な百合表現のある作品はない。どれも短編の醍醐味を味わえる良作だが、中には自分の読解力ではついていけない作品もあった。お気に入りは『四十九日恋文』。四十九日が終わるまで死者と1日1回メッセージできる世界。文字数は49文字から1日1文字減っていく。最後の49日目、果たして死者とどんな1文字を送りあうか。

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    2023年04月15日
  • アステリズムに花束を 百合SFアンソロジー

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    世界初の百合SFアンソロジー。幅広い意味での「女性同士の関係性を扱うもの」を集めただけあって、著者それぞれの百合の捉え方が面白い。どの短篇も面白いが、中盤のソ連百合の南木義隆「月と怪物」にやられ、最後の小川一水「ツインスター・サイクロン・ランナウェイ」に止めを刺された。最後に強烈な百合の王道を持ってくるあたり、編集者の力の入れ具合が感じられる。

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    2021年08月15日